イベントレポート
MSI、Twin Frozr Vクーラーを搭載したGeForce GTX 980 Ti
~X99A GODLIKE GAMINGの詳細も明らかに
(2015/6/3 06:00)
台湾MSIは2日(現地時間)、台北にあるホテルで記者会見を開き、ゲーミングシリーズに属するビデオカードとマザーボードの新製品を発表した。
ビデオカードは独自の「Twin Frozr V」クーラーを搭載したGeForce GTX 980 Tiビデオカード「GeForce GTX 980 Ti GAMING 6G」。大型のファンを備えており、高い冷却性能と静音性を誇る。加えて独自の「Gaming App」により容易にオーバークロックやLEDのカスタマイズが可能となっている。
このGeForce GTX 980 Tiの発表に合わせて、同社オリジナルのオーバークロックユーティリティ「Afterburner」を4.1.1にアップデートした。4.1.1では新たにGeForce GTX 980 Tiのサポートに加え、DirectX 12への対応を謳った。
さらに、ゲーミングシリーズと組み合わせて使う「Gaming SLI Bridges」を発表。いわゆるSLIケーブルなどだが、先行したEVGAやASUSの製品と同様ライトアップ用のLEDを備える。スロットの長さに合わせて3種類のサイズをラインナップする。
このほか、Corsairの簡易水冷クーラーを採用したGeForce GTX 980 Tiビデオカードや、オーバークロック向けのLightningシリーズを予告した。
一方マザーボードについては、発売中のUSB 3.1に対応したIntel 9シリーズマザーボードに触れた後、別記事で紹介した「X99A GODLIKE GAMING」を中心に説明が行なわれた。
既報の通り、X99A GODLIKE GAMINGは色をカスタマイズ可能なLEDを内蔵し、スマートフォンやタブレットのBluetoothを通して色をカスタマイズできる。加えて発表会ではオーディオ機能について触れられ、6.3mmのステレオジャックや金メッキされたオーディオジャック、PCケース内のノイズからオーディオラインを保護するEMIシールドの装備、独立したオーディオ信号回路、オーディオ向けの日本ケミコン製コンデンサ、トリプルヘッドフォンアンプ、ESSの「ES9018K2M」DAC、R&Fアンプスイッチ、およびNahimicサウンド技術の搭載が明らかとなった。これらの一連のオーディオ機能を「Audio Boost Pro 3」と呼んでおり、HiFiへの対応が謳われた。
また、Gigabit EthernetはKiller LANを2基搭載。さらに無線にKiller wireless AC 1535を搭載し、広い空間をカバー。この3つのネットワークを「Double Shot X3 Pro」と呼び、指定したアプリを指定したネットワークに限定してパケットを流すことが可能になった。例えばゲームをうち1つの有線LAN、動画配信をもう1つの有線LANに流しつつ、YouTubeやそのほかのネット検索を無線LANで行なうといったことが可能になり、合計2,867Mbps(有線1,000Mbps×2+無線867Mbs)もの合計ネットワークバンド幅を持つことがアピールされた。
USB 3.1へのフレキシビリティも持たせ、Type-AコネクタとType-Cコネクタを両方装備することで両方の機器に対応できる。またスチールの保護カバーを搭載し強度を増した「Impregnable Steel Armor」の搭載、さらにはM.2からSFF-8639(mini-SAS、Intel SSD 750の2.5インチタイプで利用)への変換ボード「Turbo U.2」の添付が謳われた。
このほか、発表会場では展示がなかったが(COMPUTEX会場に展示)、Intel 100シリーズマザーボードも発表した。