イベントレポート

LG、4K液晶「32UK950」や“5K”の「34WK95U」などを展示

~G-SYNC対応ウルトラワイド湾曲液晶「43GK950G」も

4K表示対応の31.5型液晶ディスプレイ「32UK950」

 LG Electronicsは、CES 2018に向けて2017年12月に発表したPC向け液晶ディスプレイ新モデルを、会場ブースで展示した。ここでは展示されていたディスプレイを実機写真を交えて紹介していく。

32UK950

 「32UK950」は、4K(3,840×2,160ドット)表示に対応する31.5型液晶ディスプレイ。最大の特徴となるのが、LGが開発したNANO Cell技術を採用して開発されたIPSパネル「Nano IPS」を採用する点だ。

 Nano IPSでは、ナノメートルサイズの微粒子を利用してバックライトの余分な波長の光を吸収し、特定波長の光のみを透過させることによって、優れた発色性能を実現するとしている。実際に32UK950では、デジタルシネマで標準の色空間となるDCI-P3 98%をカバーしている。

 輝度もピーク時600cd/平方mと高く、VESAの規格である「DisplayHDR 600」に準拠。Nano IPSではIPSならではの広視野角となるのはもちろんだが、視点を大きくずらしても発色の変化が非常に少ない点も特徴とされており、映像クリエイターに最適という。加えて、AMD FreeSync technologyもサポートしているため、ゲーミング用途にも対応する。

 このほか、最大2台までのThunderbolt 3デイジーチェーン接続もサポート。PCと32UK950をThunderbolt ケーブルで接続し、もう1台の32UK950はディスプレイ間でThunderbolt 3ケーブルで接続するだけで、4Kデュアルディスプレイ環境を実現できるため、ケーブルマネジメントも容易となる。

 最大60Wまでの給電機能も備えており、USB PDに対応。Thunderbolt 3対応周辺機器への給電も可能となる。実際にブースでは、2台の32UK950とMacBook Pro、Thunderbolt 3接続の外付けストレージをデイジーチェーン接続して利用するデモも行なわれていた。

 ポートは、Thunderbolt 3×2(入力および出力)、DisplayPort×1、HDMI×1、2ポートのUSBハブ機能を備える。また、5W+5Wのステレオスピーカーも内蔵。スタンドは、チルト角度調節と高さ調節に加え、90度回転し縦画面で利用できるピボット機構も備える。発売時期および価格は未定。

Nano IPSパネルの採用により、非常に優れた発色や高輝度を実現し、映像クリエイターなどに最適としている
スタンド
左側面
背面ポート。Thunderbolt 3は入力と出力の2ポートを用意し、デイジーチェーン接続に対応
ブースでは、MacBook Proと2台の32UK950、外部ストレージをThunderbolt 3でデイジーチェン接続したデモも行なわれた
Thunderbolt 3でデイジーチェーン接続することで、背面のケーブルもすっきり
スタンドはピボット機構を備え、縦画面でも利用可能

34WK95U

5K表示対応の34型ウルトラワイド液晶ディスプレイ「34WK95U」

 「34WK95U」は、5,120×2,160ドット(LGは“5K”としている)表示に対応する、アスペクト比21:9の34型ウルトラワイド液晶ディスプレイ。

 こちらも、32UK950同様にNano IPSパネルを採用しており、DCI-P3カバー率98%の広色域表示やDisplayHDR 600対応、ピーク時最大600cd/平方mの高輝度表示に対応したモデルとなっている。

 ポートは、Thunderbolt 3×1とDisplayPort×1、HDMI×2、2ポートのUSBハブ機能を備えており、Thunderbolt 3のデイジーチェーン接続には対応しない。

 極端な狭額縁仕様というわけではないが、ベゼル幅は4辺ともに十分にせまくなっており、34型ウルトラワイドディスプレイとしてサイズは標準的な印象。スタンドは、チルト角度調節と高さ調節機構を備える。このほか、5W+5Wのステレオスピーカーも内蔵する。発売時期および価格は未定。

右側面
スタンド
背面ポートは、Thunderbolt 3×1とDisplayPort×1、HDMI×2、2ポートのUSBハブ機能を用意

34GK950G

3,440×1,440ドット表示対応の34型Nano IPS湾曲パネル採用のウルトラワイド湾曲ゲーミング液晶ディスプレイ「34GK950G」

 「34GK950G」は、3,440×1,440ドット表示対応の、21:9ウルトラワイド湾曲液晶を搭載するゲーミングディスプレイ。

 パネルは34K95U同様にNano IPSパネルを採用し、DCI-P3カバー率98%の広色域表示や高輝度表示に対応ているが、こちらはディスプレイ面がカーブした湾曲液晶となっている。

 また、ゲーミングディスプレイということで、標準100Hz、オーバークロック時120Hzの高リフレッシュレートに対応。加えて、NVIDIA G-SYNCにも対応している。

 ゲーミング向けということで、ゲームプレイに便利な機能も多く搭載しており、映像処理をスキップし入力映像をそのまま表示することで遅延を低減する「DAS(Dynamic Action Sync)」や、暗いシーンの視認性を向上する「Black Stabilizer」などの機能を用意。また、背面には6色カラーイルミネーション機能「Sphere Lighting」も搭載する。

 ポートは、DisplayPort 1.2×1、HDMI 1.4×1で、2ポートのUSB 3.0ハブ機能も備える。スタンドにはチルト角度調節、高さ調節、スイベルの各機構を備える。発売時期や価格は未定。

こちらもNano IPSパネルを採用。また、ディスプレイ面は湾曲している
左側面
背面には円形のLEDイルミネーション機能を用意
スタンド
NVIDIA G-SYNCに対応
ポートは、DisplayPort 1.2×1、HDMI 1.4×1で、2ポートのUSB 3.0ハブ機能も用意

38WK95C

3,840×1600ドット表示対応の37.5型湾曲ウルトラワイド液晶ディスプレイ「38WK95C」

 「38WK95C」は、3,840×1,600ドット表示対応の37.5型湾曲ウルトラワイド液晶ディスプレイ。パネルの種類はIPSで、発色性能はsRGBカバー率99%、HDR10準拠のHDR表示をサポート。また、AMD FreeSync Technologyにも対応しており、ゲーミング用途にも対応できる。

 ポートは、USB Type-C×1、DisplayPort×1、HDMI×2となっており、PCとUSB Type-Cケーブルで接続して利用することも可能。このほか、10W+10Wのステレオスピーカーを搭載し、2ポートのUSBハブ機能も備える。スタンドは、チルト角度調節と高さ調節機構を用意。発売時期や価格は未定。

パネルはIPSで、湾曲パネルを採用
左側面
スタンド
ポートはUSB Type-C×1、DisplayPort×1、HDMI×2で、USBハブ機能も備える

27UK850

27型4K液晶ディスプレイ「27UK850」

 「27UK850」は、4K(3,840×2,160ドット)表示対応の27型液晶ディスプレイ。パネルの種類はIPSで、発色性能はsRGBカバー率99%、さらにHDR10をサポート。また、AMD FreeSync Technologyにも対応する。

 ポートは、USB Type-C×1、DisplayPort×1、HDMI×2を用意し、PCとUSB Type-Cケーブルで接続して利用することも可能。このほか、5W+5Wのステレオスピーカーを搭載し、2ポートのUSBハブ機能も備える。スタンドは、チルト角度調節と高さ調節機構、ピボット機構に対応。米国では2018年2月に発売予定で、価格は699.99ドル。

左側面。スタンドはチルト角度調節と高さ調節機構、ピボット機構に対応
ポートは、USB Type-C×1、DisplayPort×1、HDMI×2で、USBハブ機能も用意

27UK650

27型4K液晶ディスプレイ「27UK650」

 「27UK650」は、4K(3,840×2,160ドット)表示対応の27型液晶ディスプレイ。パネルの種類はIPSで、発色性能はsRGBカバー率99%、HDR10準拠のHDR表示をサポート。また、AMD FreeSyncにも対応する。

 ディスプレイの仕様は27UK850と同じだが、こちらはポートがDisplayPort×1、HDMI×2のみとなっている。スタンドは、チルト角度調節と高さ調節機構、ピボット機構に対応。米国では2018年2月に発売予定で、価格は549.99ドル。

左側面。スタンドはチルト角度調節と高さ調節機構、ピボット機構に対応
ポートは、DisplayPort×1、HDMI×2を用意