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NVIDIA、Cortex-A15ベースになったモバイルCPU「Tegra 4」
~GeForceも72プロセッサに
(2013/1/7 18:07)
米NVIDIAは1月6日(現地時間)、次期のモバイル向けプロセッサ「Tegra 4」を発表した。
“Wayne”のコードネームで開発されたモバイルプロセッサ。CPUコアがTegra 3のCortex-A9ベースからCortex-A15ベースとなり、従来のTegra 3からアプリケーション実行速度を高め、Webブラウジング速度は2.6倍になるという。また、統合されるGeForce GPUは72個のカスタムコアとなり、従来と比較して約6倍の性能を発揮。4Kの動画再生をサポートする。
CPUとGPU、そしてカメラのイメージシグナルプロセッサの処理能力を融合することで、HDR写真やビデオを自動的に生成する「コンピュテーショナルフォトグラフィ・アーキテクチャ」を謳う。
電力効率も高められ、通常の使用において低消費電力を抑える第2世代の「バッテリセーブ型コア」を搭載。また、「PRISM 2D Display」技術を採用し、液晶バックライトの消費電力を削減できるという。一般的な利用において、Tegra 4の消費電力はTegra 3より45%低くなり、スマートフォンに搭載した場合、HDビデオを最大14時間再生できる。
新たに4G LTE対応ソフトモデム「Icera i500」をオプションとして用意。従来のモデムと比較して40%小型で、第4世代製品と比較して4倍の処理能力を持つという。
また同日、このTegra 4を用いて、ゲームコントローラのようなクラムシェルファクターを持つポータブルゲーム機「Project SHIELD」を発表した。Androidを搭載し、Tegra対応ゲームを快適にプレイできるようにしたほか、HDMIを通したTVへの出力もサポート。また、GeForce GTX搭載PCからPC用ゲームを無線LAN経由でストリーミング配信し、SHIELDのディスプレイや接続したTVで楽しめる機能に対応する予定。
米国ではCES 2013にあわせて記者向けの説明会を開催しており、詳細は追ってお伝えする。