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Ryzen AI 300シリーズにハイ/ミドルクラスが追加。価格を抑えた200シリーズも

Ryzen AI 300シリーズのラインナップを拡充

 AMDは、「Ryzen AI 300」シリーズの追加モデルとして、「Ryzen AI 7 350」、「Ryzen AI 5 340」を発表した。2025年第1四半期の投入を予定している。

 Ryzen AI 300シリーズでは、先行して上位のRyzen AI 9が投入されているが、今回その下位モデルとなるRyzen AI 7/5を拡充したかたち。Zen 5ベースのCPUを採用し、動画再生時で24時間超のバッテリ駆動を実現する省電力性や、最大50TOPSのAI処理性能を特徴とする。2025年第2四半期には、ビジネス向けのPRO版も展開予定。

 Ryzen AI 7 350と競合製品との比較では、CINEBENCH R24など9つのアプリを使用したマルチタスク性能で見ると、対Snapdragon X Plus X1P-42-100で平均35%、対Core Ultra 7 258Vで平均30%高い性能を発揮。Procyon AIでのAI性能で見ても、競合のスコアがそれぞれ1,786、1,818なのに対し、Ryzen AI 7 350は1,930と高いスコアを達成したとする。

マルチタスク性能における競合製品との比較
Procyon AIを用いたAI性能における競合製品との比較

 主な仕様はRyzen AI 7 350/7 PRO 350の場合、コア数が8基、スレッド数が16基、最大クロックが5GHz、キャッシュが24MB、cTDPが15〜54W。

 Ryzen AI 5 340/5 PRO 340の場合、コア数が6基、スレッド数が12基、最大クロックが4.8GHz、キャッシュが22MB、cTDPが15〜54W。

製品ラインナップ
【表1】Ryzen AI 300シリーズ新モデルの主な仕様
モデル名コア/スレッド数CPUクロック
(ベース/ブースト)
キャッシュGPUGPUクロックCU数NPUピーク性能cTDP
Ryzen AI 7 3508/162GHz/5GHz24MBRadeon 860M3GHz850TOPS15〜54W
Ryzen AI 7 PRO 350
Ryzen AI 5 3406/122GHz/4.8GHz22MBRadeon 860M2.9GHz450TOPS15〜54W
Ryzen AI 5 PRO 340

価格を抑えたRyzen 200シリーズも登場

Ryzen 200シリーズ

 そのほか、メインストリーム向けとなる「Ryzen 200」シリーズも2025年第2四半期に投入する。Zen 4ベースのCPUを採用し、信頼性のある性能やバッテリ駆動時間、AI対応などを実現しつつ、価格を抑えた製品となる。メインストリームの個人/法人PCでの採用を見込む。

 最大8コア/16スレッドで、一部では最大16TOPSのNPUを内蔵。PRO版を含めて計11モデルを用意する。各モデルの仕様は以下の通り。

性能や省電力性、価格のバランスを取り、価格を抑えたメインストリーム向け製品
製品ラインナップ
【表2】Ryzen 200シリーズの主な仕様
モデル名コア/スレッド数CPUクロック
(ベース/ブースト)
キャッシュGPUGPUクロックCU数NPUピーク性能cTDP
Ryzen 9 2708/164GHz/5.2GHz24MBRadeon 780M2.8GHz1216TOPS35〜54W
Ryzen 7 2608/163.8GHz/5.1GHz24MBRadeon 780M2.7GHz1216TOPS35〜54W
Ryzen 7 2508/163.3GHz/5.1GHz24MBRadeon 780M2.7GHz1216TOPS15〜30W
Ryzen 7 PRO 250
Ryzen 5 2406/124.3GHz/5GHz22MBRadeon 760M2.6GHz816TOPS35〜54W
Ryzen 5 2306/123.5GHz/4.9GHz22MBRadeon 760M2.6GHz816TOPS15〜30W
Ryzen 5 PRO 230
Ryzen 5 2206/123.2GHz/4.9GHz22MBRadeon 740M2.8GHz4NPU非搭載15〜30W
Ryzen 5 PRO 220
Ryzen 3 2104/83GHz/4.7GHz12MBRadeon 740M2.5GHz4NPU非搭載15〜30W
Ryzen 3 PRO 210