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iOS 18今秋提供。ホーム画面のカスタマイズ性が大幅に向上、生成AI機能の実装も

 Appleは10日(米国時間)、iOS 18を発表した。開発者向けベータ版の提供は開始しており、7月にはパブリックベータ版が、2024年秋には一般向けのベータ版がリリースされる。

 本アップデートでは、ホーム画面上でアプリやウィジェットを自由に配置できるといったカスタマイズ性の大幅な向上が図られているほか、生成AI機能「Apple Intelligence」が実装される。

カスタマイズオプションの大幅な再設計

ホーム画面では、アプリやウィジェットのカスタマイズ性が向上

 ホーム画面、コントロールセンター、ロック画面のカスタマイズが大幅に強化された。ホーム画面では、アプリやウィジェットを自由に配置でき、外観もライト/ダークテーマや好みの色合いに変更できるようになった。

 コントロールセンターでは、メディアの再生やホームのコントロール、接続機能など、最もよく使うコントロールへのアクセスが容易になった。利用可能なすべてのコントロールを表示する「controls gallery」も用意し、ユーザーは好みのコントロールセンターを構築できる。

再設計されたコントロールセンター
controls gallery

 ロック画面では、下部ボタンのカスタマイズが可能になり、controls galleryからコントロールを選択したり、ボタンを削除したりできるようになった。

ロック画面の下部ボタンがカスタマイズ可能に

生成AI「Apple Intelligence」を搭載

 Appleは、iOS 18やiPadOS 18、macOS Sequoia向けに生成AI機能「Apple Intelligence」を実装した。同機能により、AIを活用した書き直し/校正/要約といった文章作成ができるほか、「Image Playground」による画像生成などを行なうことができる。

Image Playground

 AIを活用した機能としては、写真のメモリーからプロンプトに従ってストーリーを自動作成する機能や、写真内の不要な対象物を削除できるクリーンアップツールなども搭載する。

 Apple Intelligenceにより、音声アシスタントのSiriも強化され、タイプ入力にも対応する。

Siriはタイプ入力に対応

写真アプリ

写真ライブラリ

 写真アプリも再設計され、1つのビューに整理された写真ライブラリや、アルバムに整理しなくてもテーマごとにブラウズできるコレクション機能が追加されたほか、毎日更新されるカルーセル表示も導入された。

iMessageやメールアプリ

新しいテキストエフェクトが導入

 iMessageでは、新しいテキストエフェクトが導入されるほか、携帯通話通信やWi-Fiが利用できない場合でも衛星通信を利用してメッセージが送信できるようになる。

衛星通信を利用したメッセージが送れるように

 メールアプリでは、メールをすばやく確認できる新たな分類機能や、1つの企業からの関連するメールをまとめるダイジェスト表示機能などを搭載する。

メールの分類機能
ダイジェスト表示機能

Safari

ハイライト機能

 Safariもアップデートされ、マシンラーニングによりWebページの重要な情報を浮かび上がらせるハイライト機能を搭載するほか、リーダーも要約や目次が導入されるなど再設計された。

リーダーも再設計