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Appleの人工知能「Apple Intelligence」ついに登場。iPhoneやMacで利用可

 Appleは、macOS Sequoia、iOS 18、iPadOS 18向けのAI機能となる「Apple Intelligence」を発表した。どこでも頼りにできる、すべての人のためのパーソナルなAIを謳っている。

 大規模言語モデルや拡散モデルを使用し、言語を操ったり、画像を生成したり、ユーザーとの簡単なインタラクションでアクションしたりできるAI機能。たとえば、通知に優先順位を付けられるほか、システム全体で文章作成/校正/要約を支援する「記述ツール」、メッセージアプリでの画像生成なども実現する。

 ユーザーの個人情報やコンテクストに沿った処理を行なえる点を特徴とする一方、Apple MシリーズやA17 Proが持つ高い演算能力を活用し、オンデバイスで処理することでプライバシーを保護する。

Apple Intelligenceの4つの特徴
通知の優先順位を判断
記述ツールで文章作成や要約などを支援
Apple MシリーズやA17 Proの演算能力を活用

 また、Appleシリコン搭載の専用サーバーを使ってより複雑なタスクを実行するPrivate Cloud Computeも用意。Apple Intelligenceがローカルで処理しきれないと判断した場合に、タスクに関連するデータのみを送信し、処理を支援する。Private Cloud Computeは暗号化され、データの保管もしないとしている。

Private Cloud Compute
主な特徴

 あわせて、GPT-4oベースのChatGPTを統合することも発表した。Siriや記述ツールなどを通じてタスクを実行する際に、ChatGPTでの処理も選択できるようになる。

 ChatGPTへのアクセスは無料で行なえ、ChatGPTの有料ユーザーであればログインして使うこともできる。2024年内の提供を予定しており、ChatGPT以外のAIモデルも将来的にサポートしていく見込みだという。なお、日本語への対応予定は不明。

ChatGPTとの統合も発表
SiriなどからChatGPTを使った処理が行なえる