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後ろスケスケですよ?透過型ディスプレイのノートPCをLenovoが展示

ThinkBook Transparent Display Laptop Concept、透過型ディスプレイになっているため、PCの後ろに置かれた花をディスプレイ越しに確認できる

 Lenovoは、2月26日(現地時間)からスペイン王国バルセロナ市で開催される、ワイヤレス通信業界の世界最大のイベント「MWC 2024」に出展し、新製品やコンセプトモデルの展示などを行なう。

 その目玉となるのは、「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」というマイクロLEDの透過型ディスプレイを採用したコンセプトPC。17.3型HD(1,280×720ドット)で1,000cd/平方mのディスプレイは、周囲3面のベゼルなどもなくベゼルレスで、A面の天板もないため、後ろが透けて見えるという不思議なデザインになっている。

マイクロLEDディスプレイで背面を透過するユニークな構造

これは背面側から見ているところ。カフェとかで使うと、向かい側にいる人に編集中のファイルや動画などが見えてしまうので、何らかの対策が必要かもしれない……

 今回Lenovoが公開した「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」は、LenovoがPoC(Proof of Concept、技術を利用して実際に製品にすることが可能かどうかを検証するために作られるプロトタイプのこと)として作成したコンセプトPC。最大の特徴は、マイクロLED方式の透過型ディスプレイを採用していることだ。

上部、左右のベゼルはなく、背面のカバーもないので、完全に後ろが透けて見える

 マイクロLED方式のディスプレイは、簡単に言うと非常に小型のLEDを敷き詰めてディスプレイが構築されている。1つのピクセルが、LEDで実現されているため、従来の液晶や有機EL(OLED)のようにカラーフィルタやバックライト(液晶のみ)などが不要なため、透過型のディスプレイを構築するのが比較的容易だ。

 今回のコンセプトPCでは、そのマイクロLED方式の17.3型HD(1,280×720ドット、1,000cd/平方m)ディスプレイを採用しており、周囲のベゼルも、A面(ディスプレイ天板)も存在しない仕組みになっている。このため、背面が透けており、写真で見て分かる通り、背面に置いた物体を見ることができる。

 また、LenovoがAIGC(Artificial Intelligence Generated Content)と呼ぶ機能が用意されており、物理的な物体の上にデジタル情報をオーバーレイ表示することが可能になる。

キーボード部分はデジタイザにもなる
解像度は1,280×720ドット

 また、いわゆるC面はキーボードとタッチパッドになっているが、スイッチで切り替えてデジタイザとしても機能し、ペンタブレットでの活用が可能。PCの裏に置いた物体をペンでスケッチするといった使い方ができ、たとえば美術学生の教育ツールとして、あるいはPhotoshopなどでスケッチをしたいイラストレーターなどのニーズを満たせるとLenovoは説明している。

PCとしてなんら特殊なことはしていないフツーのスペック

CPUはCore i7-1360P、16GBメモリ

 もちろん、普通のWindows PCとして動作し、今回のコンセプトPCにはCore i7-1360P、16GBメモリ、ストレージはM.2のSSDが搭載されていた。透過型のディスプレイであることを除けば、フツーのWindows PCだ。OSも通常のWindows 11だった。

普通にWindows 11なのでCopilot in Windowsも動作する
動画を再生していても後ろは透けていて花が見える

 前述のC面(キーボードとタッチパッド面)はガラスで実現されており、タッチパッドはキーボードの横幅と同じだけ利用可能で、かなり大型のタッチパッドになっている。

 前述のC面(キーボードとタッチパッド面)はガラスで実現されており、タッチパッドはキーボードの横幅と同じだけ利用可能なため、かなり大型になっている。ハプティックなどのフィードバック機能は用意されていなかったが、単に開発期間の問題で搭載されていなかっただけで、Lenovoの説明員はそういった仕組みは導入可能という。

キーボードとタッチパッド、タッチパッドは中央だけでなく、左右いっぱいまで利用できる
キーボード部分だけ

 Lenovoによれば、今回の製品はあくまで、実現可能かどうかを確認するためのPoCを目的に作られた試作機で、これをこのまま販売する予定はないという。今回の試作で得た知見を今後の製品作りに生かしていくとのことだった。