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オフィスで立ったまま寝られる仮眠ボックス。イトーキの特許

giraffenap

 広葉樹合板株式会社は、立ったまま寝られる仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」を発表した。製品発売は2023年12月末から2024年1月を予定している。

 仕事している時の疲労や眠気を感じた際に、立ったまま仮眠取ることでリフレッシュできるという製品。20分の短時間でリフレッシュでき、疲労回復やストレス軽減、記憶力や集中力の回復、創造力の向上といった仕事のパフォーマンス向上が図れるという。

 北海道大学と台湾の国立成功大学の共同研究では、立ったまま寝た場合でも、睡眠段階2(軽い寝息をたてる程度の睡眠状態)まで到達し、その状態で30分以上に渡る睡眠が実証されたという。この状態では仮眠効果を実感できる一方で熟睡しすぎないため、頭がぼーっとするすることなく、素早く仕事に復帰できるという。

 本製品は、広葉樹合板が株式会社イトーキが所有する開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」についてライセンス契約を締結したことをきっかけに開発がスタート。世界的に見ても日本人は睡眠時間が短いといった問題を受け、NASAの研究により、仮眠で実際にパイロットのパフォーマンスと注意力が34%、反応時間が16%改善されるといった報告から誕生した。

設置イメージ

 身体を支えるのは頭、お尻、すね、足裏の4カ所のみで、この4点を固定すると「どんなに脱力してもリラックスできる立ち寝姿勢がキープできる」という。仮眠ボックスの大きさは小型公衆電話ボックス程度となっており、ベッドを設置する場合と比較して半分のスペースで仮眠環境が導入できる。

 デザインは近未来をイメージした「スペーシア(SPACIA)」と、森の中をイメージした「フォレスト(FOREST)」の2種類。本体サイズはそれぞれ120×120×257.7cm、120×120×253.2cm。

 giraffenapは、8月22日から「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」で体験できる。

スペーシア(SPACIA、左)とフォレスト(FOREST、右)