ニュース

マウス、約1.65kgでRTX 3070 Ti搭載のクリエイター向けモバイルノート「DAIV 6H」

DAIV 6H(シリーズ最上位モデル)

 株式会社マウスコンピューターは、薄さ18.5mmの薄型新筐体を採用したクリエイター向けモバイルノート「DAIV 6」シリーズを発表した。上位モデルから順に「DAIV 6H」、「DAIV 6N」、「DAIV 6P-RT」、「DAIV 6P」の4モデルを展開する。

 上位3つはディスクリートGPU搭載モデル、最下位はCPU内蔵GPUのみのモデルとなる。発売は6Hと6Nが7月7日、6P-RTと6Pが7月下旬の予定で、価格は順に36万9,800円、26万9,800円、23万9,800円、19万9,800円。

計4モデルを用意。筐体は共通で、主にGPU性能が異なる

 クリエイター向けノートに求められる高い処理性能、長い駆動時間、薄型軽量ボディの3つの要素を満たすものとして開発された製品。用途や目的に応じて4つのモデルを用意する。

 DAIVは、ゲーミングのG-Tuneで培ったノウハウを活用してきた面もあり、G-Tuneをベースとしたゲーマー向けデザインの機種も少なくなかった。しかし今回のDAIV 6シリーズでは、新たにデザインしたマグネシウム合金製筐体を共通で採用。設計思想としても、ディスプレイにおける広い作業領域の確保やモバイル性能などに重きを置き、よりクリエイターに特化した製品に仕上げたという。

 同社はデスクトップPC並みの性能を発揮する据え置きノートから持ち運びに適したモバイルノートまで、さまざまな製品を展開してきた。今回のDAIV 6シリーズは、こういった特徴を併せ持つような製品となっており、高い性能や豊富なインターフェイスなどを備えつつ、圧倒的な薄さと軽さを実現したとしている。

クリエイター向けPCに求められる3つの要素
G-Tuneをベースに作られてきたDAIVだが、求められるものは異なる
筐体デザインは4モデル共通。圧倒的な薄さと軽さを実現したという

 性能面ではCPUに第12世代Core Hを採用し、GPUについても最下位モデルを除きGeForce RTX 30シリーズを内蔵。最上位モデルではGeForce RTX 3070 Ti Laptopを搭載し、4K動画編集や3DCGなどでも活用できるとする。また、メモリは最大64GB、ストレージは最大4TB SSDまで搭載可能となっている。

 バッテリ駆動時間についてはモデルによって異なるものの、11.5~12.5時間を確保。最大100WのUSB Power Delivery(PD)による給電もサポートしており、AC給電時と比べてGPU性能は下がるが、汎用のUSB充電器なども利用できる。

 筐体は厚みを約18.5mmまで抑えており、重量についても最も軽いDAIV 6Pで約1.49kg、最も重いDAIV 6Hでも約1.65kgと、薄型かつ軽量に仕上げた。加えて、ACアダプタについても小型/軽量化を図っており、従来モデルから約362g軽くなったという。

 ディスプレイには、画面占有率91%を実現した縦横比16:10のWQXGA(2,560×1,600ドット)非光沢液晶パネルを採用。垂直方向の作業領域を広く確保できるほか、本体に加えHDMI、Thunderbolt 4、USB 3.1 Type-Cを通じた4画面構成にも対応する。また、Dolby Visionもサポートしている。

 タッチパッドについても従来より大型化。その分、手のひらが当たりやすいので、右上をダブルタップすると右半分を、左上をダブルタップすると全体を無効化するといった機能も用意する。インターフェイス周りでは、要望が多かったというフルサイズのSDカードスロットも装備した。

【お詫びと訂正】初出時、記事タイトルおよびACアダプタの重量に関する記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

液晶は縦横比16:10のWQXGAを採用
HDMI、Thunderbolt 4、USB 3.1 Type-Cによる4画面構成も可能
Dolby VidionやDolby Atmosをサポート
Webカメラ顔認証に対応。タッチパッドは大型化した。

 基本構成時の主な仕様はDAIV 6Hの場合、Core i9-12900H、32GBメモリ(DDR5-4800)、1TB NVMe SSD(PCIe 4.0接続)、GeForce RTX 3070 Ti Laptop、16型WQXGA非光沢液晶、Windows 11 Homeなどを搭載。

 DAIV 6Nの場合、Core i7-12700H、16GBメモリ(DDR5-4800)、512GB NVMe SSD、GeForce RTX 3060 Laptop、16型WQXGA非光沢液晶、Windows 11 Homeなどを搭載。

 DAIV 6P-RTの場合、Core i7-12700H、16GBメモリ(DDR4-3200)、512G BNVMe SSD、GeForce RTX 3050 Ti、16型WQXGA非光沢液晶、Windows 11 Homeなどを搭載。

 DAIV 6Pの場合、Core i7-12700H、16GBメモリ(DDR4-3200)、512GB NVMe SSD、Iris Xe Graphics(CPU内蔵)、16型WQXGA非光沢液晶、Windows 11 Homeなどを搭載する。

 インターフェイスは共通で、Thunderbolt 4、USB 3.1 Type-C(映像/PD給電対応)、USB 3.0×2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5、HDMI、200万画素Webカメラ(顔認証対応)、SDカードスロット(UHS-I対応)、音声入出力などを備える。

 本体サイズは共通で353.7×245.3×18.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は上位モデルから順に約1.65kg、約1.64kg、約1.55kg、約1.49kg。バッテリ駆動時間はDAIV 6H/6Nが11.5時間、6P-RT/6Pが12.5時間となる。


 以下、実機の写真となる。

右側面
左側面
ヒンジは最大でここまで開く
ディスプレイは4辺狭額縁の16:10
天板
底面。通気口はかなり多めに用意されている印象
キーボード面。テンキー付きだが、Enterキーの列とテンキーとの間は隙間がない配列
タッチパッドの上方左右では、ダブルタップでタッチパッドのオン/オフを制御できる。操作する部分にはLEDインジケータを内蔵
従来モデルとの比較(左が新機種)。デザインもかなりすっきりした印象
ACアダプタの比較(左が新機種付属品)。BTO時には写真のようなショートケーブルも選べる