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14型画面で999gの「レッツノートFV」はあらゆる場所での仕事に最適
2021年6月3日 19:58
パナソニックは6月3日、重量が999gの14型モバイルノート「レッツノートFV」を発表した。これに合わせてオンラインで記者会見を開催し、冒頭でパナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 副社長の坂本寛明氏が新製品登場の背景について語った。
レッツノートシリーズは登場してから25周年を迎えるが、この25年間の中で唯一変わってないのが「使用環境を想定した設計」である。具体的に言うと、モバイルで仕事をする人にとって、重さ、壊れる、ネットワークが繋がらないといったことは最大のストレスになるため、レッツノートは軽量、頑丈、有線LANの搭載については頑なに守り続けてきた。そしてそれは最新のFVにも継承されており、「プロダクトアウトではない」と強く語った。
ちなみにコネクテッドソリューションズ社は、2022年4月で体制を変更し、競争力強化のため持株会社制となる。これに伴い会社名もパナソニックコネクト株式会社となるが、「お客様にとって何か変わるというのは何もない」と言い、引き続きオフィスやフィールドでの現場業務を支えるソリューションを展開していくとした。
また、パナソニックは4月にデジタルのサプライチェーンソリューションを展開しているBlue Yonderを買収した。これに伴い、パナソニックの顧客に対してもサプライチェーン改革を提案していくとしているが、これに先立って同社の神戸工場で実際にBlue Yonderを導入し、サプライチェーンのデジタル化による効率化を図っており、レッツノートの製造に活かしているとのことだった。
さて、今回のレッツノートFVだが、市場調査でわかったテレワークに関する悩みを解決する製品として投入していくのだそうだ。
というのも、「コロナ収束後もテレワークを行ないたいか」という問いに対し、2020年5月調査より2021年1月調査時の方がテレワークを希望する割合が増えているにもかかわらず、実際の出勤日数を見てみると減少してしまっているという実情がある。これに伴い、仕事に対してモチベーションが低下してしまっている課題もあるという。
もちろん、対面ならではの良さはあるのだろうが、「部屋や机、椅子といった物理環境の整備」、「Wi-Fiなど通信環境の整備」、「Web会議などテレワークツールの使いにくさ」が課題として上がっているのがわかったという。こうした課題に対処し、モバイルワーカーが活き活き、ワクワクしながら仕事できるよう投入するのが、レッツノートFVであるというわけだ。
レッツノートFVの特徴については、別途ニュース記事を参照されたいが、「999gの軽量性でどこでも持ち運んで使えるモバイル性」、「2,160×1,440ドットという3:2アスペクト比、14型でもかなり大きく広く感じられる画面による作業性」、「ボックス型スピーカーの搭載で音圧が向上し、Web会議の音がはっきり聞こえる快適性」などで、家から外出先、そしてオフィスという3つのシーンをカバーし、いつでもどこにいても同じ作業性を確保し、高い生産性を実現できることを武器に、シリーズ合計年間100万台を目指していきたいとのことだった。
ちなみに今回の製品は液晶が狭額縁化していて、14型ながら従来の13.3型と同じフットプリントを実現しているが、新しい液晶保護構造により、狭額縁を実現しながら従来と同じ耐衝撃性を実現しているとのことだった。また、デュアルファンによってCPUの性能を最大限に引き出せるチューニング、直径64mmに大型化したホイールパッド、Fn+BackSpaceという片手でCtrl+Alt+Delete操作ができるキーボードなどについてもアピールがなされた。
発表会にはゲストとしてCMイメージキャラクターの比嘉愛未さんも招かれ、トークショーを展開。レッツノートFVを実際に使っているというかばんに出し入れしてみたところ、荷物がいっぱい入っている状態でもスムーズに出し入れできるといった様子や、Waves MaxxAudioの機能で、話者がPCから離れていても声がしっかり集音でき、サイレンといった周囲の環境音を消去するといったデモがなされ、比嘉さん自身がこれらの特徴や機能について絶賛した。