ニュース

ASRockのオーバークロック向けマザー「OC Formula」がZ590で復活

Z590 OC Formula

 ASRockは30日(台湾時間)、オーバークロック競技向けマザーボード「Z590 OC Formula」を発表した。発売日や価格は未定。

 OC Formulaシリーズは、同社に勤務していて、世界的に有名なオーバークロッカーでもあるNick Shih氏のアドバイスをうけ開発された製品。これまでZ87/Z97/Z170/X99/X299チップセットで展開してきたが、Z270/Z370/Z390/Z490の製品化は見送られたため、約4年ぶりの復活となる。

 50A対応のDr.MOSと90Aのスマートパワーステージ、90Aのチョークコイルを組み合わせた16フェーズのデジタルVRM電源回路や、12層基板の採用など、オーバークロックを重視した電源/基板設計が特徴となっている。

 メモリスロットも2スロットに限定しており、ピンが基板を貫通するDIPタイプのスロットの代わりに、表面実装のSMDタイプのスロットとなっている。さらに、基板の余分のスタブを取り除く「PCB Backdrill」を採用し、インピーダンスの整合性を改善し、信号の減衰を抑える。

 また、電源/リセット操作や、クロックの設定がオンボードのボタンで行なえる「OC Button」、PCI Expressの有効/無効や、LN2モード/スローモードなどを容易に切り替えられるディップスイッチ、電圧などの状況を表示する「Status OLED」を装備する。

 その一方で、ESS 9218 DACやWIMAのオーディオ用コンデンサの採用といったオーディオ面、2.5Gigabit EthernetやWi-Fi 6Eの搭載といったネットワーク面のこだわりも見られ、一般用途でもハイエンドモデルにふさわしい装備を備える。

 フォームファクタはATX。対応CPUは第10世代/第11世代Core(LGA1200)で、メモリはオーバークロックでDDR4-5000(第10世代Core)またはDDR4-5600(第11世代Core)以上に対応し、最大容量64GB。ストレージインターフェイスはPCIe 4.0 M.2、PCIe 3.0 M.2、SATA 6Gbps×8(うち2基はASM1061利用で、SATA M.2 SSDと排他)。

 拡張スロットはPCI Express x16形状×3(x16+x4またはx8+x8+x4)、PCI Express 2.0x1×2。背面パネルインターフェイスは、USB 3.1×4(うち1基はType-C)、2.5Gigabit Ethernet+Gigabit Ethernet、Wi-Fiアンテナ、PS/2×2。なお、ディスプレイ出力がないため、CPU内蔵GPUは利用できない(GPUの電源回路も省いていると思われる)。