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PCI-SIG、x16で256GB/sの高速転送を実現する「PCI Express 6.0」

PCIeの帯域幅と市場需要の推移

 PCI-SIGは18日(米国時間)、次世代バスインターフェイス規格「PCI Express 6.0」を発表した。規格策定は2021年を見込む。

 PCIe 6.0では、1レーンあたりの物理帯域は片方向64GT/s(Giga-Transfer per Second)となり、5月末に規格策定が完了したPCIe 5.0(32GT/s)の2倍、7月に初の対応製品が登場するPCIe 4.0(16GT/s)の4倍に高速化されている。これにより、PCIe 6.0 x16構成では、双方向転送速度256GB/sの高速通信を実現する。

 エンコーディングには「PAM-4(4レベルパルス振幅変調)」が採用され、既存の56G PAM-4が活用されるほか、帯域幅の効率を改善するための追加メカニズムを備えた、低遅延の前方誤り訂正(FEC)を備える。また、すべてのPCIe世代との後方互換性も維持される。

 PCI-SIGでは、3年ごとに倍増する帯域幅の需要をカバーし、PCIe 6.0で人工知能、機械学習、ネットワーキング、通信システム、ストレージ、HPCなどの市場需要に応えることを目指すとしている。