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PAM4採用で速度2倍の「PCI Express 6.0」仕様が確定

PCI Express 6.0の仕様要件

 PCI-SIGは、2021年に策定が予定されているバスインターフェイス規格「PCI Express 6.0」(PCIe 6.0)について、ドラフト仕様のバージョン0.7を発表した。

 PCIe規格のドラフトバージョン0.7は、製品レベルでの構成の検討が完了した「完全なドラフト(Complete draft)」という位置づけ。バージョン0.7以降は新たな機能の追加が許可されず、事実上、電気的な仕様が確定する。この後、最終的なリリースバージョン1.0までには最終ドラフト(Final draft)の0.9を残すのみとなった。なおバージョン0.9はメンバー企業によって知的財産や特許の内部レビューが行なわれる段階。機能の変更も許可されない。

 PCIe 6.0では、物理帯域が1レーンあたり64GT/s(PCIe 5.0の2倍)となり、エンコーディングはPAM-4(4レベルパルス振幅変調)が採用された。また低遅延の前方誤り訂正(FEC)を備えるほか、すべての旧世代仕様について後方互換性が確保される。

PAM4の概要