やじうまミニレビュー
CO2濃度や温度/湿度を測定、スマホ記録もできる「sparoma PTH-8」を試してみた
2021年6月10日 06:50
sparomaの「PTH-8」は、空気中の二酸化炭素(CO2)の濃度を検出し、リアルタイムで表示、ネット経由でスマートフォンへのログ保存も可能なCO2センサーだ。Amazonでは1万2,900円で販売されているが、記事執筆時点の6月8日では3,000円オフクーポンが配布されており、9,900円で購入できた。現在は2,000円オフで、クーポンコード「DPLW8OEC」の入力で1万500円で購入可能だ。
新型コロナウイルスが流行している関係で、換気の目安としてCO2センサーを導入している人が増えているそうだ。CO2センサーにはいろいろな種類があるが、中でも本機に採用されているようなNDIR方式は精度が比較的高く人気だ。もともと高価格帯の製品だったが、最近ではNDIR方式を採用していても1万円を切るモデルが多い。PTH-8はそれに加えて、Wi-Fiによるスマートフォン連携機能を搭載し、クーポンを利用すれば1万円を切るというのがポイントだろう。
表示は7セグメントLEDをベースとしたシンプルで、CO2濃度をppmで大きく表示するほか、下に温度と湿度を表示。上部には緑/黄/赤に光るLED、ppmの単位の下には表情のマークがある。CO2濃度が700ppm以下であればそれぞれ緑とニコニコマークなのだが、700ppmを超えるとLEDが黄色、アイコンが無表情変わり、さらに1,500ppmを超えるとそれぞれ赤/不満そうな表情になる。本体でできることはそれだけだ。
内閣官房の「COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト」のページによると、外気のCO2濃度は約415ppmで、室内では、700ppmくらいまでは、「比較的空気は良い」と感じられ、1,000ppmを越えると、「この部屋は空気が悪いな」と感じ始めるという。
本製品を6畳の部屋に置いて試してみたところ、部屋に人がいない夜中は400ppm台だが、筆者一人いると2分程度で600ppm台まで上がり、その後700ppm台を上下した。呼気の近くに置くと1,000ppmを超えたので、精度は悪くないようだ。温度や湿度の表示も周囲の環境にあわせて小気味よく動く感じで、レスポンスも良さそうだ。ただ、1,500ppmを超えるとアラーム音が鳴ると説明書に書いてあるのだが、筆者が試した範囲では鳴らなかった(正直鳴らないほうがありがたいが)。
スマートフォンとの連携は「Tuya Smart」というアプリを使う。Tuya Smartをダウンロードしてから適当にアカウントを作り、本体背面の「B」ボタンを2回押すとペアリングモードになるので、Tuya上からアクセスポイント名を指定して接続するだけでデバイスを追加できる。なお、無線LANは2.4GHzのみで5GHz帯は未対応だ。
アプリの機能としてはログ取得のほかに、指定した値になったらほかの家電と連携させるといったことが可能なようだが、今回はPTH-8しか入手できておらず、ほかの対応家電も不明なため試せていない。とりあえず現状でできることはログ取得だけだろう。
PTH-8自身はMicro USB給電で動くが、20時間稼働可能なバッテリも内蔵しているため、家庭内の無線LANが届く範囲なら、コンセントがない場所でもCO2濃度や温度/湿度変化を取得できる。そういう意味では便利に使える1台だ。