Windows 11便利テク

Windows上からAndroidスマホ経由でSMSや電話を使う

 Windows 10の時代からWindowsにはスマートフォンとの連携機能が搭載されてきたが、Windows 11でもこの機能がリニューアルされた。Androidスマートフォンを連携させ、SMSを送信したり、電話をかけたりできるようにしてみよう。

スマホ連携リンクを利用する

 スマホ連携リンクは、従来、スマホ同期として搭載されていた機能の最新版だ。3月末に[スマホ連携リンク]というアプリに更新され、デザインなどが更新された。

 ネットワーク経由でPCとスマートフォンを連携させることで、Windows上からスマートフォンを操作できる機能で、以下のような機能が利用可能となっている。

 テレワークの普及などでPCの画面を眺めている時間が長くなると、うっかりスマートフォンの着信やSMSを見逃しがちだが、この機能を利用するとPC上でスマートフォンのSMS通知なども確認できるうえ、SMSならそのままPC上で返信することもできる。

メッセージ

 スマートフォンで受信したSMSメッセージを表示したり、SMSを送信したりできる。

SMSをやり取りできる

写真

 スマートフォンで撮影した写真をPCから参照し、アプリで表示したり、ダウンロードしたり、共有したりできる。

スマートフォンの写真をPCから参照可能(最大2,000枚)

通話

 PCのスピーカーとマイクを利用して、スマートフォンから電話をかけて通話することができる。

電話をかけることができる

アプリ

 スマートフォンの画面をPC上に表示し、アプリなどを操作することができる。ただし、対応機種(Surface DuoやSamsung端末)のみ。

通知

 スマートフォンの通知をPC上で確認可能。また、音量やBluetoothのオン/オフを切り替えることも可能。

通知がPC上にも表示される

アプリインストールして連携

 使い方は簡単だ。Windows 11の[設定]の[Bluetoothとデバイス]から[スマホ同期(こちらは名称が古いまま)]を起動するか、スタートメニューから[スマホ同期リンク]を起動し、画面の指示に従って設定を進める。

 Androidスマートフォンに[Windowsにリンク]アプリをインストールし、PCの画面に表示されたQRコードを読み取ってスマートフォンとWindowsを連携させる。スマートフォンの画面にいくつかアクセス許可の要求が表示されるので、すべて許可すれば連携は完了だ。

 注意点としては、連携はネットワーク経由で行なわれるので、Windowsとスマートフォンを同じWi-Fiに接続しておく必要がある。

スマホ連携リンクアプリを起動して設定を進める
Android端末に[Windowsにリンク]アプリをインストール
画面に表示されたQRコードを[Windowsにリンク]アプリで読み取り
連絡先、電話の発信と管理、写真・動画・音楽・音声へのアクセス、SMSメッセージの送信と表示を許可
PCからスマートフォンの機能を利用可能になる

 なお、初期セットアップでは[通知]と[通話の履歴]の許可が実行されないため、[スマホ連携リンク]で通知と通話履歴が表示されない。これらは、後から許可を与える必要がある。スマホで[Windowsにリンク]アプリを起動した状態で、[スマホ連携リンク]の[スマートフォンの設定を開く]を実行することで、スマートフォン側で許可を求めるメッセージが表示されるので許可しておく。

 これで上記のようなスマートフォンとの連携機能が利用可能になる。ネットワークが届く範囲なら利用可能なので、スマートフォンを離れた充電台などに置きっぱなしにしたままでもSMSや通話を利用可能だ。