インプレスeスポーツ部女子レトロゲーム班

黒田瑞貴、「三國志II」で中華統一を成し遂げる。しかも2回

 こんにちは、黒田瑞貴です。今回も連載中の、コーエーテクモゲームス(旧光栄)から発売された「三国志II」をプレイしていきます! 1989年に発売された今作品は、PC‐8801から始まりスーパーファミコンやメガドライブ、今ではスマホ版なんかも出ていて、幅広いプラットフォームで遊ぶことができます! 私はSteam版を1,320円で購入しました。機種によって4人、8人、12人までのマルチプレイが可能なんですが、友情が崩壊する気しかしないので個人的にはソロプレイがお勧めです。

この連載ではマウスコンピューターさんの「G-Tune P5」を利用しています。主な仕様は、Core i5-11400H、メモリ16GB、SSD 512GB、GeForce GTX 1650、15.6型フルHD液晶を搭載しています
三國志IIタイトル画面

 そんな、ついつい本気になって友情が崩壊しそうな「三國志II」は、プレイヤーが三國志に登場する君主の1人になり、41ある古代中国の国々を統一するのが目標になります! これだけ聞くと簡単に聞こえますが、とっても深くておもしろい三國志の魅力を、今回も掘り下げていきたいと思います!

 前回までに曹操、孫堅などの名立たる武将を倒すことができました! 兵力もかなりついたゲーム後半、条件の難しい降伏勧告がうまく使えるようになり、袁術さんには無血開城をしてもらえました。このように戦うだけじゃなくて、計略や外交の力で統一していくのも戦略の幅があっておもしろいです('ω')。

 平和主義の私は、このあともできる限り降伏勧告で中華統一していきます。袁術さんに引き続き孔融さんも無血開城してくれました。武将の性格によってこの降伏勧告を受けてくれるかどうかも変わってきて、劉備、曹操、孫堅のように絶対に降伏しない武将と、降伏しやすい武将がいます。三國志無知の私は行き当たりばったりで、聞いてみてダメなら攻めるという方法でやっていましたが、詳しかったらより戦略的に動けるかも知れません!

孔融の国も無血開城に成功

 孔融さんの国を飲み込んだことで、残すは劉備と袁紹の2人! 遂にここまで来ました…( ;∀;)。中華統一まであと6国……!!!あと一歩です!!!

 とぅるるる~

 「第7国の龐徳が劉焉に反旗を翻しました!」。

 「龐徳は独立して君主になりました」。

 え?

 えええええええええええええ( ;∀;)?

味方だったはずの龐徳に裏切られる

 味方だと思っていた龐徳さんに裏切られ、突如12万の兵を持つ大国が、目の前に建国されました( ;∀;)。

 え、そんなことあるの……。いやぁ信じられない……。何度も何度も、呂布や魏延のようなTHE裏切者には裏切られてきましたが、ここにきて龐徳さん、一番やってくれました( ;∀;)。統一間近なのに。

 武将がいきなり謀反をおこす事ももちろんあるのですが、今回は劉備からの計略、駆虎呑狼の計(くこどんろうのけい)というもので、敵国太守に謀反をおこさせるように仕向けるというものでした。それにまんまと乗っかってしまった、龐徳さんなんですが、太守なので任せている国にいる全ての武将が敵に回り、結果12万人の敵ができてしまったわけです('ω')。うーーーん。

 そんな龐徳さんと11人の裏切り者達を見てみると、張任(武力88)など敵に回すとそこそこめんどくさいのがいます。

龐徳と11人の裏切者

 ただ謀反を起こしたばかりだと、全員が龐徳に対しての忠誠度が高いわけではないみたいなので、登用でガンガンこちらに引き抜いていきます。このゲームにおいて、忠誠度というものがどれだけあてにならないかを、私はよく知っているので、ターンがあれば全員登用でいってやりたかったです!

 残った裏切者には鉄槌を下し、ここで龐徳さんの国は消滅。降伏してくれないので、首を斬るしかなく、武力94の龐徳さんを失うことになりました……。ちょっと痛いですね( ;∀;)

裏切者には鉄槌を

 内乱が片付いたところで、残った劉備と袁紹にもう1度目を向けます。袁紹さんは最初領土こそ大きかったものの、粒ぞろいの劉備軍に苦戦し、兵力も領土も伸ばせずにいました。なのでここはいつも通り、敵国のど真ん中を分断! 援軍を阻止しつつ、着実に追い込み袁紹軍に勝利。

 気が付くと残るは劉備軍のみになっていました! ただこの劉備軍、強い武将が多すぎる( ;∀;)。やっとの思いで、右腕とも言える関羽を討ち取りました。

関羽を倒す

 そして残るは最後の1国、劉備軍本国の幽州(第3国)です。もたもたしていると、せっかく削った兵を補充されてしまうので、関羽を倒してから間髪入れずに張飛と劉備が待つ本国に攻め入ります。

 本国戦が始まると最初に一騎打ちが! もちろん相手国は張飛が出てきました。そこで私もアイテムで強くなった甘寧さんを……、と思っていたのですが、張郃さんが勝手に引き受けて出て行ってしまいました……( ;∀;)。

 最後の最後まで我が軍の漢達は言う事聞いてくれません……。

 ただここでまさかの張郃さんが、魅せてくれました! 張飛相手に勝利し、捕らえることに成功。ジャイアントキリングすぎる! 三國志IIから導入された一騎打ちのシステムなんですが、これは序盤からかなり熱い展開!

強敵張飛に勝つ張郃さん

 この後攻撃の要を失った劉備軍は、私の軍になすすべなく敗れていきました。ナイスだ張郃。今までの裏切りは水に流そう。

劉備を倒す

 そして軽快なBGMが流れ始め、

「劉焉は197年中国全土を統一した」。

 遂に……、中華統一です( ;∀;)!!

 シナリオ1は189年からスタートなので8年で統一したことになります。これは早いのか分かりませんが、とにかくゴールできてうれしいです( ;∀;)。

中華統一に成功

 やり始めてから数カ月……。気がつけば2回季節が変わっていました。長かった……。でも、本当におもしろいゲームでした。大満足です。

 ポチッ。

シナリオ選択画面

 と言うわけで、速攻で始める2回目は馬騰でやっていきます( ◠‿◠ )。いやぁ、1回目よりスムーズに統一できるといいな!

 このゲーム、シナリオは全部で6つ。シナリオ1は中華全土に国が乱立していて、敵もこちらもまだまだ小さい時代です。逆にシナリオ6では大国の魏、呉、濁に分かれていて、ここを選ぶもよし、孟獲になってこの大国の3国にあらがうもよし、となっています。ちなみに、どのシナリオでも自分のオリジナル君主を作ることができるので、それで統一を狙うのも没入感が増すかもしれません!

シナリオ6君主選択画面

 三國志IIでは戦争フェーズと内政が分かれていて、武将をどう配置していくかが統一のカギになってきます。計略、外交に向いている知力の高い武将を本国に置き、本国から指示をすることで前線の戦争をより有利に傾けることができます。このゲームは自由度がかなり高いので、武力だけでねじ伏せていくことももちろんできます。この辺は君主(あなた)の腕の見せ所です。

 個性豊かな武将達と中国統一を目指すうちに、思い入れのある武将や嫌いになる武将がでてくるので、学生の時にこのゲームに出会っていたら、すごく中国史が得意になったかも知れません。自分が君主目線になることで、武将の個性を肌で感じられるのがとても良いです。

 なお、馬騰でのプレイ時、同盟軍の董卓と共同作戦で劉表を倒そうとしたとき、董卓に突然裏切られ戦地で四面楚歌になったこと、絶対に許さないからな。あと魏延お前も覚えておけよ。

 三國志無知だった私に、徐々に曲がった武将の知識が付き始めています。

董卓に裏切られる

 三國志シリーズの自由度の高さを支えるのが、コマンドです。とにかく指示出しのコマンドが多い。コマンド16"委任"だけでも、委任は4つの種類から方向性を選んで→生産物はどうする?→戦争をしかける? など、1つのコマンドにも選択肢が何通りもあります。

 約50ページあるコマンドを最初見た時は、心が折れそうでしたが、統一するころには全て頭に入っていました。最初は移動や内政で精一杯だった自分が、自国が強くなっていくのと同時に、この豊富なコマンドを駆使して、どんどん成長しているのが分かるのも、私がハマった理由の1つです。

考えられないほど多いコマンド

 配信やこの記事も関係なく、もう何度もプレイし始めてしまっているくらいに、33年前のこのゲームは完成されたものでした! 私の事を"今時の子"と言うのはちょっと違いますが、三國志II世代じゃない私にもしっかりおもしろい。これって本当にすごいことです。ゲーム性がおもしろすぎるんです。このおもしろさを自分の語彙力では伝えきれないのが悔やまれるほどです。

馬騰でも中華統一

 初心者には最初は難しいゲームですが、三國志が好きな方も、シミュレーションが好きな方もどっぷり虜にする魅力がここにはありました! 私は三國志も無知、シミュレーションもそこまで興味はなかったですが、こんなにもファンになってしまいました。

 年末年始、実家帰って暇だなとか、やる事ないよな……、なんて思っている方、ぜひプレイしてみて下さい。気がつけば三が日が終わって、明日から会社です。

 それでは今回もご清覧ありがとうございました! みなさん良いお年を♪来年は違うゲームでよろしくお願いします!

三國志II完
963の三国志II記事用レトロゲーム配19回目!