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使わないと損!Macの「ファミリー共有」を設定してサブスクや購入アイテムをシェアしよう
2023年2月3日 11:01
自分以外の家族もApple製品を使っているなら、「ファミリー共有」を設定しない手はありません。Apple Musicなどのサブスクサービスや購入したアプリなどを家族で共有できるほか、位置情報を共有したり、紛失した端末を家族に探してもらったりできます。ここでは、Macでのファミリー共有の設定や活用方法を解説します。
まずはファミリーの登録
ファミリー共有を開始するには、最初に家族の登録を行ないます。Macの場合は「システム設定」を開き、左カラムから自分の名前の部分をクリックしましょう。
次に、右側のメインカラムにある[ファミリー共有]をクリック。すると、ファミリー共有への参加を依頼するためのダイアログが表示されます。
ここで[登録を依頼]をクリックして、家族に「メール」や「メッセージ」、「AirDrop」などで参加依頼を送信すれば設定は完了です。あとはその依頼を家族が承認すればファミリー共有のメンバーとして登録されます。
ファミリー共有の設定が終わると、「システム設定」の左カラムに[ファミリー]という項目が追加されるので確認してみましょう。
最初にファミリー共有の設定を行なったユーザーがファミリーの「管理者」として登録され、それ以外の家族の名前も表示されているはずです。
管理者はファミリー共有の設定を変更したり、新しい家族の追加/削除を行なったりできます。
なお、ファミリー共有に登録できる人数は、最大5人までです。
iCloudストレージを家族と分け合おう
では、ファミリー共有でできることを確認していきましょう。まず1つ目は「iCloud+」(iCloudの有料プラン)の共有です。
iCloudの無料プランでは1人あたり5GBのクラウドストレージが提供されますが、有料プランでは50GB/200GB/2TBという、より大容量のストレージを利用できます。そして、ファミリー共有を使えば、このクラウドストレージを家族と共有することができます。
ストレージ容量の共有に関する細かな設定は不要です。家族それぞれに割り当て容量を設定する必要もありません。そのため、容量の少ないプランだとストレージの取り合いになる可能性もあるので、できる限りゆとりあるストレージプランを選んでおくのがいいでしょう。
また、共有されるのはあくまでストレージ容量であり、クラウドストレージ内のデータが共有されてしまうわけではありません。データを勝手に見られてしまうことはないので安心しましょう。
Apple MusicやApple TV+をシェア
「ファミリー共有でできること」の2つ目は、サブスクリプションサービスの共有です。
Apple MusicやApple TV+、Apple Arcadeなど、Appleが提供するサブスクリプションサービスのほとんどは、ファミリー共有を使って家族全員でシェアできます。
たとえばApple Musicの場合は、ファミリー共有を有効にしたうえでApple Musicのファミリープランに登録すれば、家族全員が自動的にApple Musicを利用できるようになります。
もし、すでにApple Musicを個人プランで利用している場合は、プランのアップグレードを行ないます。
Apple Musicのファミリープランに入らず、自分1人で個人プランを使い続けることも可能です。しかし、家族のメンバーそれぞれが個人プラン(1,080円/月)を契約するよりは、ファミリープラン(1,680円/月)を契約したほうがトータルの費用を抑えられるでしょう。
また、Appleは、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloud+ 50GBをセットにした「Apple One」というサービスも提供しています。こちらもファミリープラン(1,980円/月)が用意されているので併せてチェックしておきましょう。
サードパーティ製アプリも共有可能
Appleのサブスクリプションサービスだけでなく、サードパーティ製のアプリにもファミリー共有の機能を使えるものがあります。
たとえば、プラネタリウムアプリの「Night Sky」では、アプリ内で利用できる有料プランの「夜空プレミアム」をファミリー共有できます。
サードパーティ製アプリのサブスクリプションプランは、ファミリー共有に対応するケースと非対応のケースがあります。App Store上の表示やアプリ内の説明をよく読んで判断しましょう。
購入アイテムの共有
「ファミリー共有でできること」の3つ目は、購入アイテムの共有です。ファミリー共有のメンバーの誰かがAppleのサブスクリプションサービスから購入を行なえば、そのアイテムを家族全員で利用できるのです。
対象となるアイテムは、iTunes StoreまたはApple TVアプリで購入した音楽や映画・テレビ番組、「ブック」アプリで購入したブック、App Storeから購入したアプリです。
なお、この[購入アイテムの共有]機能をオンにすると、コンテンツを購入する際の支払い方法が一元化されます。ファミリー共有の管理者以外の家族がアプリや映画を購入した場合、ファミリー管理者が指定している支払い方法(クレジットカードなど)に請求が行きます。
ただし、購入したアイテムを共有するかどうかは、家族の一人一人が決められます。「自分が何を買ったのかを他の家族に知られたくない」という人は、自分の共有をオフにしましょう(ファミリー管理者に支払い情報は届きますので、完全に秘密にすることはできません)。
位置情報の共有
「ファミリー共有でできること」の最後の1つは、位置情報の共有です。この機能を有効にしておけば、MacやiPhone、iPadの「探す」アプリ上で家族の位置情報を表示することができます。
自分の位置情報を共有するかどうかは、家族一人一人に対して個別に設定できます。子どもとは共有せず、配偶者とだけ共有するといったことも可能というわけです。
また、位置情報の共有をオンにすると、その人の所有しているApple製デバイスの位置をほかの家族が調べることもできます。デバイスを紛失したとき、家族がそのデバイスを探すことができるというわけです。
位置情報を共有するかどうかは、本人だけが設定できます。ファミリー管理者であっても、ほかの家族の設定を勝手に変更することは不可能です。家族の位置情報を知りたいときは、本人としっかり話し合った上で、本人の意思で共有をオンにしてもらいましょう。
柔軟に設定できるのが魅力
ファミリー共有は、1つひとつの項目を柔軟に設定できるのが魅力です。たとえば、サブスクリプションの共有はしたいけれど購入アイテムや位置情報の共有はしたくないといった場合でも、個々の項目ごとに有効/無効を設定できます。
家族のプライバシーや一人一人の考え方を尊重し、全員が納得できる形で設定できるよう作られているのが、ファミリー共有という機能なのです。