買い物山脈
無職の男にはLEDライトが必要だ。あと女性のテレカンにはもっと光を! というのでポチりまくった
2020年7月20日 06:55
- 製品名 スクリーンバーLEDデスクライト(Baseusブランド)
- 購入金額 5,000円弱
- 購入時期 2020年6月
- 使用期間 1カ月
吾輩はぷーたん。4月にクビになって以来、あいかわらず無職である。
今回紹介するのは、「スクリーンバーLEDデスクライト」である。 テレワークが本格的に始まって、YouTuberが使うようなリングライトを皆さんこぞって買っているが、私のまわりでこの「スクリーンバーLEDデスクライト」を買う人はいなかった。
無職の男が何をするかご存知だろうか? 月に1回ハローワークに行くのと、応募と面接の繰り返しだ。そして応募しても基本的に書類落ちするので、無職というのは強靭なメンタルが要求される職業(?)だ。嫌いじゃない。
転職活動はガチャに近いが、求人業界には恐ろしい奴がいっぱいいる。筆者は「アマゾンの首狩族(headshrinker)」と呼んでいる。 はじめましての次に、Amazon AWSのポジションを薦めてくるヘッドハンターたちだ。俺らの人生を道端の10円玉くらいにしか見てない。 記事を書いてるそばからまた新しいのがやってきた。
筆者の周りで数名のエンジニアが彼らの誘惑にはまって首を猟られて転職し、入社したらヘッドハンターに騙されたことに後悔しながら2カ月くらいで過労ダウンして、筆者が救出作戦を行なうようなことがあった。いくら見た目の給料がいいからと誘惑されても、職務内容が自分の得意分野とマッチしない限りは堪えなければならないこともある。よいこのみんなは、まねしちゃダメだぞ。
筆者は次こそ優良な職場で良い仲間と働こうと思っているため、ババをひかないように長期籠城戦の構えである。面接を戦うには武器がいる。 その武器も、安いものを買っていくと結局無駄になる事例は事欠かない。今回は悪い例として笑って読んでほしい。買うときは先人の知恵に頼ろう。
ライトにハマって例によってジャンクの山を築いてしまった
筆者はライト製品を本能的に買いまくる悪いクセがある。アキバのラジオデパートのLEDを扱う店を見るのがなにより楽しみだった。 秋月で50個入りのLED袋を買って、いくらでも使えるようにしていた。青色LEDも1個5,000円くらいのときに買った。こいつは夜間に眩しくて寝るのに邪魔で後悔した。
あれから20年経ったのに、また同じことをやらかしている。反省はしていない。
同居のアネサマも在宅勤務で、ビデオ会議をすることが多くなった。一応ファッション業界らしいので、見た目が悪い状態ではビデオ会議したくないという。まだクビになる前の2月からいろいろ試しはじめた。
このステイホーム用途で試したライト類、ダメなやつを並べてみた。だめな理由を簡単に書く。
① ライト内蔵ポータブル女優ミラー
値段安い○30分でパワーダウンしてしまう×
瞳に映り込むライトが四角くて気持ち悪い×
テレカンだと1時間の会議が1日数本発生するので、電池駆動だと結構厳しいものがあった。
さらに鏡なので瞳の映り込みが気になったので、丸いやつがいいということで次を買った。カメラ用品でありもの四角いのと、リングライトを新規購入してみた。やっぱりちょっと問題があった。
② カメラ用ライトとカメラ用リングライト
パワーはまあまあ○パワーがあるのにサイズが小さいので集中的に眩しい×
スタンドがないので設置が案外難しい×
いよいよ、みんな買ってるやつでスタンド式のリングライトの大きい直径を買ってみた。
③ スタンド式リングライト
パワーあって良い○三脚式スタンドで設置が楽○
カメラのリングライトほどではないが眩しいので画面が見にくくなる×
三脚スタンドが案外邪魔で机が広くないと置けない×
いちおう、テレカン用のライトとしては鉄板のものを購入し熱量は冷めたが、使いにくいもどかしさを持ったまま終わる結論になった。
買い物するときは、鉄板のやつを買うのが結果として一番安いというよくある結論だった。「発想が貧乏人なんだよ」と言われても甘んじて受けるしかない。
少し冷静になって考えてみた。俺が必要なものって一体なんなんだろう。そのときまぶたに浮かんだのは、クラシックの演奏家が暗い舞台で使う譜面台ライトだ。作業スペースの机は適当においているので、夜になると手許が暗くて紙の本を読むのがつらい。筆者は最近になって目を悪くしてしまったので、夜の部屋は落ち着けるように暗くしたいが手許は明るいほうが良い。
そうだ、読書灯として譜面台ライトをディスプレイの上につけよう! と探したら、譜面台ライトそのものではなくPC用のスクリーンバーLEDデスクライトというものがあった。これが一台二役のスグレモノだった。
結論から書くと、スクリーンバーLEDデスクライトが有能
コロナ渦中の現代において、ビデオ面接で唯一工夫できるのは画面映りのライティングである。筆者はベトナム人やインドネシア人から同胞に間違えられるような日焼け顔をしている。そのままだととても暗く映るので、ライトが重要になってくる。なお、面接用ライトでこんな小細工をしてもまだオファーは獲得できていない。
LEDバーを下に向けると、こんな暗い作業スペースが、そこだけ浮かび上がるようになる(自動露出が効いてしまうと違いがわからなくなるので、カーテンを閉めて撮影)。
家族が寝静まったあとに作業するときも、これなら迷惑かけずに黙々とPCをいじれる。周りが暗いと没入感があっていい感じだ。
普段は手元ライトとして利用できて、傾きをワンタッチで変えるだけでテレカン用のライトになる。百聞は一見にしかずなので、写真で効果を見てもらおう。
昼間のテレカンは、窓の光が強いため背後の壁面に対して顔面が逆光になり、ただでさえ黒い筆者の顔が「北斗の拳ですでに死んでいる雑魚キャラ」のように顔色が悪くなる。
この状況を「スクリーンバーLEDデスクライト」が一変させてくれた。リングライトなどで工夫してたときはテレカン前のライトセットアップでガタガタしていたが、いまではテレカン開始はクラムシェルのノートPCを広げるだけほんの数秒である。
男性であれば「スクリーンバーLEDデスクライト」だけで十分。女性であれば左右に補助灯を2つ追加すればほぼ完璧だと思う。
照明の色も調整可能、見た目もすっきり
LEDリングライトだと、色の調整はケーブル途中のリモコンで操作とか、きれいに顔にライトをあてるには2灯が必要など、いろいろ面倒だ。おそらくリングライトを使うとスタジオ的なこだわりが実現できるのだが、このシリーズでは小さい机をどうやって有効に使うかが重要テーマなので撮影スタジオをつくる話はあとにとっておく。
「スクリーンバーLEDデスクライト」は、ディスプレイにつけっぱなしにしておいても実に目立たない。LEDリングライトを装備していると、使わないときは机の横にぶら下げるとかいろいろ面倒だ。
ベゼルレスのディスプレイにつけるときも、筆者が購入した「Baseus」ブランドものは画面エリアにはみ出すことはなかった。何社も販売しているが、写真とご自身のディスプレイを見比べながらマッチするものを購入してほしい。
固定用のアームがしっかりとディスプレイに固定できそうかも確認だ。これは1つの正解がないので、自分で判断してもらいたい。
お値段、結構高いぞ? 買うときは自分の環境に合わせて判断を
当初、購入に際しては一番高かったBenQ製品「BenQ ScreenBar」を検討した。ところが良いお値段で、ちょうど品薄のためAmazonのプライスが25,000円ほどだった(現在は12,000円ほど)。ちょっとこの値段じゃ無理だよなーと思いつつ、似たようなものを探して見つけたのがだいたい4,000~5,000円程度のもの。安物買いのリスクを承知で買ったが、結果としてはいい買い物だった。
購入の際には写真をしっかり見て、操作系統がケーブル上のスイッチなのか、本体側にビルトインなのかを確認してほしい。筆者の買ったものは発光部の右側に電源ボタンがついていて、光量調節もボリュームを回すもので非常に使い勝手が良い。
前回のエルゴレストの記事で「購入リンク貼っとけよ」とTwitterでお叱りを受けたが、筆者は記事を読んだ人が飛びつき買いをしてしまわないように、購入リンクはあえて貼らないことにする。
よく考えずに飛びつき買いをすると沼に堕ちるのがたいていのパターンだ。中途半端なことをしたがために、市場にあるやつを全種類片っ端から買ってコンプリートしてジャンクの山を築いた人は読者の中でも少なくないはずだ。
筆者は似たような別メーカーのやつをもう1個、AliExpressでポチってみた。同居のアネサマ用に同じのをもう1台と思ったら、同一じゃつまらんとハイリスクな方を選んでしまった。
「なんか面白い企画たてなきゃいけないけど、なんかないか?」刺激のあるネタに詰まったPC Watchデスクの劉氏にそそのかされて、AliExpressの買い物ガイドという自腹企画をはじめることにしたのだ。アキバのジャンク屋をしていた筆者であっても、ろくでもないトラブルに巻き込まれる悪い予感しかしない。すでに素人にはオススメできないような経験をしているからだ。
到着後に比較レビューを行なう。面白いのは製品レビューじゃなくて購入トラブルのほうだ。乞うご期待。