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Nothingは新スマホ、NTTコノキューデバイスはARグラス試作を展示
2025年3月4日 10:26
世界最大のワイヤレス通信関連の展示会となる「MWC 25」が、3月3日(現地時間)よりスペイン王国バルセロナ市の会場などで開幕した。会場ではLenovoの新製品のようなPC製品やスマートフォンなどの発表が相次いでいる。
その中で、イギリスのスマートフォンブランドNothingは、MWCのQualcommブースで、同社が明日発表予定の「Nothing Phone (3a)」のお披露目を行なった。
また、NTTドコモ子会社でARコンテンツなどを制作しているNTTコノキューおよび、その子会社となるデバイスメーカーNTTコノキューデバイスは、両社が今夏以降に発売を計画している、一般消費者向けのARグラスの試作機をNTTドコモブースで展示した。NTTコノキューデバイス、一般消費者向けのARグラスを今年の夏以降に提供開始する計画だ。
Snapdragonを搭載したNothing Phone(3a)シリーズがQualcommブースでお披露目される
Nothingは、「Nothing Phone (3a)」シリーズという新しいスマートフォン製品を明日(現地時間の3月4日)に発表する計画だ。それに先だって、前日となる3月3日には、QualcommブースにおいてNothing Phone (3a)シリーズの2製品のお披露目を行なった。
Nothing Phone (3a)シリーズの2製品は、それぞれNothing Phone(2)およびNothing Phone (2a)に似ているデザインを採用しており、Nothing Phone(2)の後継と見られる端末がブルー、Nothing Phone (2a)の後継と見られる端末がホワイトになっている。それ以外に公開されたのは、Qualcommのブースでお披露目されているということであたり前だが、SoCはQualcommのSnapdragonになることが明らかにされた。
ただ、それ以外の情報は現時点では明らかにされておらず、詳しいことは現地時間明日の夜に予定されている発表会で明らかになりそうだ。
NTTコノキューデバイスは一般消費者向けのARグラスのプロトタイプを展示
NTTドコモの子会社であるNTTコノキューは、XRコンテンツの開発や提供を行なっている。そのNTTコノキューのデバイスを販売する子会社になるNTTコノキューデバイスは、MWCのNTTドコモで各種の展示やデモなどを行なっている。
今回NTTコノキューデバイスが展示しているのは「ARグラスの商用試作品(コマーシャルプロトタイプ)」という仮称がつけられているARグラス製品のモックアップで、その展示の説明スライドの中で機能などが解説されている。
具体的には眼鏡の2つのグラスのうち1つにARコンテンツコンテンツが展示されるイメージということだが、それが右になるのか、左になるのかなども含めて現状ではまだ決まっていないということだった。
説明では、通知、ナビゲーション、通訳、AIとの対話などがARとして表示されるようになる予定ということで、現状スマートウォッチに表示されている通知やナビゲーションなどの機能が眼鏡に表示される、そんなイメージで捉えておくといいだろう。
眼鏡デバイスということで、普段から眼鏡をかけているユーザーにとってはどのような形で眼鏡の度を入れることができるかどうかなどが気になるところだが、現状では未定(あるいは決まってはいるけど公開できない)ということだった。
公開されたプロトタイプを見る限り、眼鏡のテンプル部に基板のようなものを確認でき、そこに何らかのSoCやバッテリなどが入る形になるのではないだろうか。関係者によれば、重量は後半の数字の数十gと比較的軽量で、常時ずっとかけて利用してもらう、そういう形のユーセージモデルを考えているということだった。
現状ではモックアックということからも分かるように、現時点では開発中ということだが、発売時期は今夏以降とアグレッシブなスケジュールが設定されており、今後数カ月で何らかの形で正式に発表されることになりそうだ。眼鏡をかけている人にとっては数十gの追加で、通知などが常時表示されるようになるのは便利なので、正式発表に期待したいところだ。