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待望の第12世代Coreついに発売! ベンチマークで見るその実力

 開発コードネーム「Alder Lake」で知られる新世代デスクトップ向けCPU「第12世代Intel Coreプロセッサ」が本日11月4日より販売開始される。先日の開封記事で宣言していた通り、発売に先立って到着していたAlder Lakeのレビュアーズキットを使ってベンチマークテストを実施したので、その結果を紹介する。

異なる設計のCPUコアを統合したAlder Lake

 今回テストする新CPUは、最上位モデルで16コア24スレッドCPUの「Core i9-12900K」と、10コア16スレッドCPUの「Core i5-12600K」だ。いずれも10nmプロセスを発展させた「Intel 7」プロセスで製造されたAlder LakeベースのCPUで、CPUソケットにも新設計のLGA1700を採用している。

 Alder Lakeでは、「Pコア(Performanceコア)」と呼ばれる高性能CPUコアと、電力効率に優れた高効率CPUコア「Eコア(Efficientコア)」という、異なる設計のCPUコアを統合するハイブリッドアーキテクチャが導入された。Alder LakeのPコアはHyper-Threadingに対応する「Golden Cove」アーキテクチャを採用し、Eコアには省電力CPUコアを発展させたの「Gracemont」アーキテクチャを採用している。

 CPUコア以外の機能も刷新されており、CPUに統合されたdGPUのPCI ExpressがGen 5(PCIe 5.0)に対応したほか、新規格のDDR5メモリにも対応した。なお、Alder Lakeのメモリコントローラは従来のDDR4メモリもサポートしており、マザーボードが搭載するメモリスロットの仕様に応じてDDR5とDDR4のいずれかを利用できる。

 Alder Lakeはスペック上の電力指標が変更されており、これまで発熱や電力設計の指標として用いられてきた「TDP」に代わって、「Processor Base Power(PBP)」と「Maximum Turbo Power(MTP)」という新たな電力指標が導入された。PBPは従来のTDPと同じくベースクロック時の最大消費電力と同義の数値で、MTPはTurbo Boost動作を制限する消費電力の上限値である。MTPはCPUの最大消費電力を知る手がかりとなるが、実際の電力リミット値はマザーボード固有の設定値に依存する点に注意が必要だ。

【表1】第12世代Intel Coreの主な仕様
モデルナンバーCore i9-12900KCore i5-12600K
CPUアーキテクチャGolden Cove + GracemontGolden Cove + Gracemont
製造プロセスIntel 7Intel 7
Pコア数86
Eコア数84
CPUスレッド数2416
L2キャッシュ14MB9.5MB
L3キャッシュ30MB20MB
ベースクロック3.2GHz(Pコア)、2.4GHz(Eコア)3.7GHz(Pコア)、2.8GHz(Eコア)
ブーストクロック5.1GHz(Pコア)、3.9GHz(Eコア)4.9GHz(Pコア)、3.6GHz(Eコア)
Turbo Boost Max 3.05.2GHz非対応
CPU内蔵GPU (iGPU)Intel UHD Graphics 770Intel UHD Graphics 770
GPU実行ユニット(EU)3232
GPUクロック(最大)1.55GHz1.45GHz
対応メモリDDR5-4800(2ch)、DDR4-3200(2ch)DDR5-4800(2ch)、DDR4-3200(2ch)
PCI ExpressPCIe 5.0 x16、PCIe 4.0 x4PCIe 5.0 x16、PCIe 4.0 x4
Processor Base Power125W125W
Maximum Turbo Power241W150W
対応ソケットLGA1700LGA1700
Alder Lake最上位の16コア24スレッドCPU「Core i9-12900K」
Core i9-12900KのCPU-Z実行画面
Core i9-12900KのGPU-Z実行画面
10コア16スレッドCPU「Core i5-12600K」
Core i5-12600KのCPU-Z実行画面
Core i5-12600KのGPU-Z実行画面

Intel Z690チップセットを搭載するASUS ROG MAXIMUS Z690 HERO

 今回、Alder Lakeを搭載してテストするのは、ASUSのIntel Z690チップセット搭載マザーボード「ROG MAXIMUS Z690 HERO」だ。

 既に発表されているASUSのIntel Z690チップセット搭載マザーボードの中では、特に豪華な設計を採用したハイエンドマザーボードで、20+1フェーズの電源回路やDDR5メモリ対応メモリスロット4本を搭載している。

ROG MAXIMUS Z690 HERO
マザーボード裏面
ビジュアルと放熱性を兼ね備えた大型ヒートシンクを搭載した豪華な設計のマザーボードだ
新設計のCPUソケット「LGA1700」
ソケットカバーの開き方が従来のLGA1200とは異なる
CPUクーラーを固定するための穴がLGA1200より外側に移動しているのだが、このマザーボードにはLGA1200と同じ位置にも穴があけられている
一体型カバーを装備したバックパネルには、Thunderbolt 4をはじめとする高速なインターフェイスが並ぶ
CPUと直結されているPCIeスロットは「PCIe 5.0」に対応している
ボタンを押すことでPCIeスロットのラッチを解除するというユニークな機能「PCIE SLOT Q-RELEASE」
最上段のPCIeスロットのラッチにはワイヤーが接続されており、ボタンを押すとワイヤーが引っ張られてラッチが解除される

ASUSのLGA1700対応CPUクーラー「ROG RYUJIN II 360」

 新CPUソケットのLGA1700では、取り付け穴位置の変更によりCPUクーラーの互換性が失われており、LGA1700に対応したCPUクーラーでなければ利用できない。そこで今回は、LGA1700に対応するASUSのオールインワン水冷「ROG RYUJIN II 360」を利用する。

 ROG RYUJIN II 360は、360mmサイズのラジエーターにNoctua製の冷却ファンを3基標準搭載するハイエンド水冷。水冷ヘッドには3.5型の液晶パネルを装備するほか、周辺冷却用の小型ファンを内蔵している。

360mmサイズのラジエーターを搭載するオールインワン水冷「ROG RYUJIN II 360」
3.5型液晶パネルを搭載する水冷ヘッド。内部には周辺冷却用の小型ファンが内蔵されている
120mmファンを3基搭載できる360mmサイズのラジエーターを搭載
標準で搭載する120mmファンはNoctua製

 LGA1700に対応するROG RYUJIN II 360のリテンションキットには、LGA1700専用のスペーサーが用意されている。そのほかのマウンティングブラケットやバックプレートについては、LGA1200などのIntel系ソケットで共通のパーツを利用するため、LGA1700専用パーツはスペーサーだけだ。

 LGA1700用スペーサーは、長さがおおよそ15.1mmほどとなっており、15.85mmほどあるLGA1200用のスペーサーより0.8mm弱短くなっている。これは、LGA1700では基板表面からCPUのヒートスプレッダ表面までの高さが、LGA1200より低くなっていることを意味している。

 このため、ROG MAXIMUS Z690 HEROのようにLGA1200と同じ位置に取り付け穴が設けられている場合でも、LGA1200以前のソケットに対応するCPUクーラーでは適切なテンションでCPUクーラーを固定できない場合がある。実際のところ、1mm未満の差でしかないので使用できる場合もあるだろうが、取り付け穴の位置だけでなく、高さも変更されていることを覚えておきたい。

LGA1700専用のスペーサーが用意されている
LGA1200用のスペーサー(上)と並べたところ。LGA1700の方がやや短い
Intel系ソケットで共通のマウンティングプレート
マウンティングプレートには長穴が開けられているので、穴位置が異なるソケットで共用できる
LGA1700とLGA1200に対応するバックプレート
ナットの位置をずらせるので、穴位置が異なるLGA1200とLGA1700で共用できる

スロット数や枚数、メモリランクで異なるAlder Lakeの対応メモリクロック

 DDR5メモリスロットを備えるROG MAXIMUS Z690 HEROのために用意したのは、G.Skillの「F5-5200U4040A16GX2-RS5W」。DDR5-5200(CL40)動作に対応するオーバークロックメモリ2枚組で、容量は32GB(16GB×2)、動作電圧は1.1V。

G.SkillのDDR5-5200メモリ「F5-5200U4040A16GX2-RS5W」
DDR5-5200動作に対応する16GBメモリ2枚セットにしたオーバークロックメモリキット

 メモリのオーバークロックは別として、Alder Lakeは最大でDDR5-4800動作に対応するとされているのだが、この対応メモリクロックはマザーボードのスロット数や、搭載するメモリの枚数、メモリランクなどによって変化する。

 公式にDDR5-4800動作に対応するのは、1チャネルあたり1本のメモリスロット(合計2本)を備えたマザーボードのみで、1チャネルあたり2本のメモリスロット(合計4本)を備えるマザーボードではDDR5-4400が最大メモリクロックとなる。

【表2】Alder Lakeの対応メモリクロック(デュアルチャネル対応環境)
メモリスロット数メモリ枚数メモリランクメモリクロック
4本 (2ch×2本)4枚 (2ch×2枚)シングルランク (1R)DDR5-4000
4本 (2ch×2本)4枚 (2ch×2枚)デュアルランク (2R)DDR5-3600
4本 (2ch×2本)2枚 (2ch×1枚)シングルランク (1R)DDR5-4400
4本 (2ch×2本)2枚 (2ch×1枚)デュアルランク (2R)DDR5-4400
2本 (2ch×1本)2枚 (2ch×1枚)シングルランク (1R)DDR5-4800
2本 (2ch×1本)2枚 (2ch×1枚)デュアルランク (2R)DDR5-4800

 用意したメモリは最大でDDR5-5200動作をサポートしているが、今回のテストではAlder Lakeのメモリ対応リストに従って、F5-5200U4040A16GX2-RS5WのメモリクロックをDDR5-4400に引き下げてテストを行なう。

比較用CPUとテスト機材

 今回のテストではAlder Lakeの比較対象として、前世代の最上位CPUである「Core i9-11900K」と、AMDのデスクトップ向けCPU最上位モデル「Ryzen 9 5950X」を用意した。

 テストに用いるOSはWindows 11で、RyzenのL3キャッシュ速度低下問題に対処した「build 22000.282」と、AMDのチップセットドライバ「3.10.08.506」を導入している。

 また、Intelの推奨設定に基づき、各環境で「仮想化ベースのセキュリティ(Virtualization-Based Security、VBS)」を有効化しているほか、現時点では無効化を推奨するとされているResizable BARについては、Alder Lakeでのみ無効化している。

 そのほか、Alder Lakeでは時間制限付き電力リミットである「PL2」と、持続的な電力リミットである「PL1」がともにMTP(Maximum Turbo Power)値となっている。結果として、Alder Lakeは常にMTP値までの電力消費が許容されることになるが、Alder Lakeではこれが標準の動作だ。

【表3】テスト機材一覧
CPUCore i9-12900KCore i5-12600KCore i9-11900KRyzen 9 5950X
コア数/スレッド数16/2410/168/1616/32
CPUパワーリミットPL1=PL2=241W、Tau=56秒PL1=PL2=150W、Tau=56秒PL1=125W、PL2=250W、Tau=56秒PPT:142W、TDC:95A、EDC:140A
CPUクーラーASUS ROG RYUJIN II 360 (ファンスピード=100%)
マザーボードASUS ROG MAXIMUS Z690 HERO [UEFI:0237]ASUS TUF GAMING Z590-PLUS WIFI [UEFI:1017]ASUS TUF GAMING X570-PLUS (WI-FI) [UEFI:4201]
メモリDDR5-4400 16GB×2 (2ch、40-40-40-76、1.1V)DDR4-3200 16GB×2 (2ch、22-22-22-52、1.20V)DDR4-3200 16GB×2 (2ch、22-22-22-52、1.20V)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 3090 Founders Edition
システム用SSDCORSAIR MP600 1TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4)
アプリケーション用SSDCFD PG3VNF 2TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4)CFD PG3VNF 2TB (NVMe SSD/PCIe 3.0 x4)CFD PG3VNF 2TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4)
電源Thermaltake Toughpower Grand RGB 1050W Platinum
GPUドライバGeForce Game Ready Drivers 496.49 (30.0.14.9649)
OSWindows 11 Pro (Ver 21H2 / build 22000.282)
Resizable BAR無効有効
電源プランバランス
Virtualization-Based Security有効
モニタリングソフトHWiNFO64 Pro v7.14
ワットチェッカーラトックシステム RS-BTWATTCH2
室温約24℃
Rocket Lake-Sの8コア16スレッドCPU「Core i9-11900K」のCPU-Z実行画面
Zen 3ベースの16コア32スレッドCPU「Ryzen 9 5950X」のCPU-Z実行画面

ベンチマーク結果

 それでは、ベンチマークテストの結果をみていこう。

 実施したベンチマークテストは、「CINEBENCH R23」、「CINEBENCH R20」、「Blender Benchmark」、「V-Ray Benchmark」、「やねうら王」、「HandBrake」、「TMPGEnc Video Mastering Works 7」、「PCMark 10」、「SiSoftware Sandra」、「3DMark」、「VRMark」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、「Forza Horizon 4」「フォートナイト」、「Apex Legends」、「レインボーシックス シージ」、「Microsoft Flight Simulator」。

CINEBENCH

 CPUの3DCGレンダリング性能を測定するCINEBENCHは、最新版のCINEBENCH R23と、旧バージョンのCINEBENCH R20を実行した。

 Core i9-12900Kは、CINEBENCHの全てのテストで全体ベストのスコアを記録。マルチコアテストではRyzen 9 5950Xを5~7%、Core i9-11900Kを74~94%上回り、シングルコアテストでもRyzen 9 5950Xを20~22%、Core i9-11900Kを約20%上回った。

 一方、Core i5-12600Kは、マルチコアテストでは全体3番手となっているものの、前世代最上位のCore i9-11900Kを12~24%も上回っている。シングルコアテストでは全体2番手となっており、Core i9-12900Kを約5%下回るものの、Ryzen 9 5950Xを14~16%、Core i9-11900Kを約14%上回っている。

【グラフ01】CINEBENCH R23 (R23.200)
【グラフ02】CINEBENCH R20 (R20.060)

3DMark「CPU Profile」

 3DMarkの「CPU Profile」は、使用するCPUスレッド数毎のパフォーマンスを計測するテストだ。

 Core i9-12900Kは、Ryzen 9 5950Xを約2%下回った16スレッドテスト以外は全体ベストを記録している。一方、Core i5-12600Kは、4スレッド以下ならCore i9-11900Kと僅差で2番手争いをできているが、8スレッド以上ではRyzen 9 5950Xに逆転されて最下位に沈んでいる。

 CPUが備えるPコア数以内であればAlder Lakeは優れたパフォーマンスを発揮しており、下位モデルのCore i5-12600Kであっても、従来のデスクトップ向けCPU最上位モデルに匹敵するスコアを記録した。

【グラフ03】3DMark v2.20.7290「CPU Profile」

Blender Benchmark

 Blender Benchmarkの合計レンダリング時間は、「22分19秒」を記録したRyzen 9 5950Xが最速で、1分39秒遅れの「23分58秒」がCore i9-12900Kが2番手だった。3番手はCore i5-12600Kはトップから15分45秒遅れの「38分4秒」で、そのレンダリング速度は「42分28秒」で最下位のCore i9-12900Kより12%高速だった。

【グラフ04】Blender Benchmark (v2.93.1)
【グラフ05】Blender Benchmark (v2.93.1)「合計レンダリング時間」

V-Ray Benchmark

 レンダリング時間が1分に固定されているV-Ray Benchmarkでは、「19,432」を記録したRyzen 9 5950Xがトップで、「17,922」で2番手だったCore i9-12900KはRyzen 9 5950Xを約7%下回った。

 一方、Core i5-12600Kのスコアは「11,068」で、「11,085」を記録したCore i9-11900Kを僅かながら下回った。もっとも、テストの大部分をPL2リミット(250W、56秒間)のブースト動作で処理したCore i9-11900Kに、最大電力が150Wに制限されたCore i5-12600Kが並ぶという結果は、十分に進化を感じられるものである。

【グラフ06】V-Ray Benchmark v5.01.00 「V-RAY (CPU)」

将棋ソフト「やねうら王」

 将棋ソフトの「やねうら王」では、KPPT型とNNUE型の評価関数でベンチマークコマンドを実行した。

 KPPT型でのCore i9-12900Kは、シングルスレッドで全体ベストを記録する一方、マルチスレッドではRyzen 9 5950Xを約16%下回る2番手となっている。Core i5-12600KはシングルスレッドはRyzen 9 5950XとCore i9-11900Kと僅差ながら最下位となっており、マルチスレッドではCore i9-11900Kを約9%上回る3番手だった。

 NNUE型では、Core i9-12900KがRyzen 9 5950Xをマルチスレッドで約1%上回り、シングルとマルチの両方で全体ベストを記録した。Core i5-12600KはシングルスレッドでCore i9-12900Kに次ぐ2番手の結果を記録し、マルチスレッドではCore i9-11900Kを約11%上回り3番手となっている。

【グラフ07】やねうら王 v6.50 「KPPT型」
【グラフ08】やねうら王 v6.50 「NNUE型」

動画エンコードソフト「HandBrake」

 オープンソースの動画エンコードソフト「HandBrake」では、フルHD(1080p)と4K(2160p)の動画ソースをYouTube向けプリセットでエンコードするのに掛かった時間を測定した。

 Core i9-12900Kは全ての条件で最速を記録しており、そのエンコード速度はRyzen 9 5950Xを4~11%、Core i5-12600Kを30~59%、Core i9-11900Kを69~100%上回っている。

【グラフ09】HandBrake v1.4.2

動画エンコードソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 7」

 動画エンコードソフトのTMPGEnc Video Mastering Works 7では、フルHD(1080p)と4K(2160p)のソース動画をH.264形式とH.265形式に変換するのに掛かった時間を測定した。

 H.264形式への変換では、4Kから4Kへの変換でRyzen 9 5950Xに2秒遅れをとっているものの、ほかの条件ではCore i9-12900Kが最速だった。一方、全条件で3番手だったCore i5-12600Kは、Core i9-11900Kを7~21%上回る速度でエンコードを完了している。

 H.265形式への変換でも、Core i9-12900Kは4Kから4Kへの変換でRyzen 9 5950Xに1秒遅れをとっているが、ほかの条件では5~7%上回る速度でエンコードを完了している。一方、Core i5-12600KはCore i9-11900Kを19~24%上回るエンコード速度を記録した。

【グラフ10】TMPGEnc Video Mastering Works 7 (v7.0.23.25)「H.264形式へのエンコード」
【グラフ11】TMPGEnc Video Mastering Works 7 (v7.0.23.25)「H.265形式へのエンコード」

PCMark 10

 PCMark 10では、もっとも詳細なテストである「PCMark 10 Extended」のスコアを比較した。

 総合スコアでは、Ryzen 9 5950Xを1%未満という僅差で上回ったCore i9-12900Kがトップに立っており、3番手のCore i5-12600Kを約8%、4番手のCore i9-11900Kを約15%上回った。

【グラフ12】PCMark 10 Extended (v2.1.2525)

SiSoftware Sandra 「CPUベンチマーク」

 SiSoftware SandraのCPUテストから、「Arithmetic」、「Multi-Media」、「Image Processing」の実行結果を紹介する。

 CPUの演算性能を測定するArithmeticでは、整数演算(Dhrystone)でCore i9-12900KがRyzen 9 5950Xを12~16%上回る一方、浮動小数点演算(Whetstone)ではRyzen 9 5950Xを8~44%下回った。一方、Core i5-12600Kは短精度浮動小数点(Single-Float)でCore i9-11900Kを約20%上回ったものの、ほかの条件では6~24%下回った。

 マルチメディア性能を測定するMulti-Mediaでは、Core i9-12900KはRyzen 9 5950Xを18~34%下回っており、Quad-IntではCore i9-11900Kを28%下回った。このテストはCPUがサポートする拡張命令の効果が大きいテストでもあるので、Rocket Lake-SでサポートされたAVX-512が、ハイブリッドアーキテクチャ実現のためにAlder Lakeでは省略されたことが影響しているようだ。

 画像処理性能を測定するImage Processingでは、8項目中5項目でCore i9-12900Kが全体ベストを記録している。一方、Core i5-12600KはDiffusionでRyzen 9 5950Xを72%上回ったことを除けば、比較製品中最下位の結果となっている。

【グラフ13】SiSoftware Sandra v31.49 「Processor Arithmetic (プロセッサの性能)」
【グラフ14】SiSoftware Sandra v31.49 「Processor Multi-Media (マルチメディア処理)
【グラフ15】SiSoftware Sandra v31.49 「Processor Image Processing (画像処理)」

SiSoftware Sandra「メモリベンチマーク」

 Alder LakeでSiSoftware Sandraのメモリ性能を測定するベンチマークを実行すると、開始直後にブルースクリーンが発生してしまいスコアを取得することができなかった。

 このため、肝心のAlder Lakeのデータがないのだが、参考までにCore i9-11900KとRyzen 9 5950Xの結果のみでグラフ化している。

【グラフ16】SiSoftware Sandra v31.49 「Memory Bandwidth (メモリ帯域幅)」
【グラフ17】SiSoftware Sandra v31.49 「Cache & Memory Latency (メモリレイテンシ)」

SiSoftware Sandra「キャッシュベンチマーク」

 Alder Lakeでは、キャッシュのパフォーマンスを測定する「Cache & Memory Latency」や「Cache Bandwidth」でもブルースクリーンが発生してスコアを取得することができなかった。

 こちらも主役不在のグラフとなっているのだが、Ryzen 9 5950Xの結果からは、Windows 11リリース直後に報告されていたL3キャッシュの速度低下問題が起こっていないことを確認できる。

【グラフ18】SiSoftware Sandra v31.49 「Cache & Memory Latency (レイテンシ)」
【グラフ19】SiSoftware Sandra v31.49 「Cache & Memory Latency (クロック)」
【グラフ20】SiSoftware Sandra v31.49 「Cache Bandwidth」

3DMark

 3DMarkでは、「Time Spy」、「Fire Strike」、「Wild Life」、「Port Royal」を実行した。なお、以降の3D系ベンチマークでは、参考データとしてResizable BARを有効化したCore i9-12900Kの測定結果を比較に加えている。

 DirectX 12テストのTime Spyでは、Core i9-12900Kが2番手のRyzen 9 5950Xを4%上回ってトップに立っており、3番手のCore i5-12600Kを約5%、4番手のCore i9-11900Kを約6%上回った。

 Fire Strikeでは、Combined Scoreの結果が総合スコアに大きく反映されており、Core i9-12900KがRyzen 9 5950Xを僅差で上回り全体ベストを記録。3番手のCore i9-11900Kを約22%上回り、最下位に沈んだCore i5-12600Kを約27%上回った。

 VulkanテストのWild LifeとWild Life Extremeでは、Alder Lakeの2製品が1~2番手の結果を記録しているものの、それほど大きな差はついていない。特に高負荷版であるWild Life Extremeのスコア差は誤差程度であり、各CPUがほぼ同等のパフォーマンスを発揮していると言える。

 DirectX Raytracing(DXR)テストのPort Royalでは、Core i5-12600KとRyzen 9 5950Xがやや高いスコアを記録しているが、Wild Lifeと同じくCPUの性能差が反映された結果というには小さな差であり、同程度の結果であると見るべきだろう。

【グラフ21】3DMark v2.20.7290「Time Spy」
【グラフ22】3DMark v2.20.7290「Fire Strike」
【グラフ23】3DMark v2.20.7290「Wild Life/Wild Life Extreme」
【グラフ24】3DMark v2.20.7290「Port Royal」

VRMark

 VRMarkでは、「Orange Room」、「Cyan Room」、「Blue Room」を実行した。

 Core i9-12900Kは、もっともGPU負荷が低くCPUがボトルネックになりやすいOrange Roomと、マルチコアCPUを効率的に利用できるDirectX 12テストのCyan Roomで全体ベストのスコアを記録しており、Ryzen 9 5950Xを6~21%、Core i9-11900Kを2~8%、Core i5-12600Kを4~8%上回った。なお、もっともGPU負荷の高いBlue Roomでは、各CPUのスコアはほぼ横並びだった。

【グラフ25】VRMark v1.3.2020「スコア」
【グラフ26】VRMark v1.3.2020「平均フレームレート」

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、描画品質を「最高品質」にして、3種類の画面解像度でテストを実行した。

 Core i9-12900Kは、すべての条件で全体ベストのスコアを記録している。GPU性能のボトルネックが支配的になる4Kではほぼ横並びの結果となっているが、WQHD以下ではRyzen 9 5950Xを7~13%、Core i9-11900Kを8~11%。Core i5-12600Kを7~11%上回った。

【グラフ27】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでは、描画品質を「高品質」にして、3種類の画面解像度でテストを実行した。

 Core i9-12900Kが全体ベストのスコアを記録したのはフルHD解像度のみで、WQHD以上の解像度ではCore i5-12600Kを僅差で下回り、4KではRyzen 9 5950Xを2%下回る3番手となっている。一方、Core i5-12600Kは全ての条件で前世代最上位のCore i9-11900Kを上回った。

【グラフ28】FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.3

Forza Horizon 4

 Forza Horizon 4では、描画品質を「ウルトラ」にして、3種類の画面解像度でテストを実行した。

 もっともCPUのボトルネックが生じやすいフルHDでは、Core i9-12900Kが全体ベストを記録し、Core i5-12600KもCore i9-11900Kを上回っている。しかし、WQHDではCore i9-12900KはRyzen 9 5950Xを1fpsだけ下回る2番手となり、4KではAlder Lakeの2モデルが比較製品中最下位という結果に終わっている。

 Forza Horizon 4はResizable BARの効果が大きいタイトルであり、WQHD以上でAkder Lakeが遅れをとったのはResizable BARの有無が効いているものと思われる。実際、ここではResizable BARを有効化したCore i9-12900Kが全条件で全体ベストを獲得している。

【グラフ29】Forza Horizon 4 (v1.474.687.2.HV)

フォートナイト

 フォートナイトでは、描画設定を「最高」にして、3種類の画面解像度でフレームレートを計測した。テスト時のグラフィックスAPIはDirectX 12で、3D解像度は100%。

 フルHDでは、Core i9-12900Kが2番手のRyzen 9 5950Xを5%上回ってトップに立っているが、WQHD以上になるとCore i9-12900K、Core i5-12600K、Ryzen 9 5950Xの3製品が横並びの結果となっている。

【グラフ30】フォートナイト (v18.30)

Apex Legends

 Apex Legendsでは、描画設定を可能な限り高品質にして、3種類の画面解像度でフレームレートを計測した。なお、フレームレートの上限は300fpsまで解放している。

 このタイトルでは、Core i9-12900K、Core i5-12600K、Ryzen 9 5950Xの3製品がすべての条件で横並びに近い結果を記録している。前世代最上位のCore i9-11900Kがやや遅れをとっているという格好だ。

【グラフ31】Apex Legends (v3.0.5.217)

レインボーシックス シージ

 レインボーシックス シージでは、描画設定を「最高」にして、3種類の画面解像度でベンチマークモードを実行した。グラフィックスAPIは「Vulkan」で、レンダリングのスケールは100%。

 フルHDではCPU毎の差が大きくついており、Core i9-12900KはRyzen 9 5950Xを5%下回る2番手に位置している。WQHD以上では各CPUの差が一気に縮まっており、CPU性能の差を反映した結果とは言えないものとなっている。

【グラフ32】レインボーシックス シージ (Build 7554670)

Microsoft Flight Simulator

 Microsoft Flight Simulatorでは、描画設定を「ウルトラ」にして、3種類の画面解像度でフレームレートの測定を行った。測定は、羽田空港から関西国際空港へのルートをAIに飛行させ、離陸後3分間のフレームレートを測定している。使用した機体は「Daher TBM 930」。

 Core i9-12900Kは、フルHDとWQHDで全体ベストを記録しており、Core i9-11900Kを6~7%、Core i5-12600Kを約9%、Ryzen 9 5950Xを9~10%上回った。なお、GPUのボトルネックが支配的になる4Kでは、各CPUのフレームレートがほぼ横並びとなっている。

【グラフ33】Microsoft Flight Simulator (v1.20.6.0)

システムの消費電力

 システム全体の消費電力をワットチェッカーで測定した結果が以下のグラフだ。測定したのはベンチマーク中のピーク消費電力とアイドル時消費電力で、CPUベンチマークと3Dベンチマークの結果を分割してグラフ化している。

 アイドル時消費電力がもっとも低かったのは、72Wを記録したCore i9-11900Kだった。次いで73WのCore i5-12600K、76WのCore i9-12900K、88WのRyzen 9 5950Xの順で大きな数値となっている。

 CPUベンチマーク中、マルチスレッドテストのピーク消費電力がもっとも低かったのは、213~225Wを記録したCore i5-12600Kで、次いで231~272WのRyzen 9 5950X、279~316WのCore i9-11900K、290~359Wを記録したCore i9-12900Kの順で大きな数値となっている。

 3Dベンチマークでは、テストによってもっとも高い消費電力を記録したCPUは異なるが、もっとも消費電力が低かったのはCore i5-12600K(444~547W)だった。なお、最大値を記録したのは636WのCore i9-11900Kで、Core i9-12900Kはそれに次ぐ623Wを記録している。

【グラフ34】システムの消費電力 (CPUベンチマーク)
【グラフ35】システムの消費電力 (3Dベンチマーク)

CPU温度とモニタリングデータ

 CINEBENCH R23のMulti Coreテスト実行中のステータス情報を、モニタリングソフトのHWiNFO64 Pro v7.14を使って取得。そのデータからCPU温度(CPU Package)についてまとめたものが以下のグラフだ。

 Core i9-12900Kの最大CPU温度は79℃で、ベンチマーク中の平均CPU温度は74.7℃、アイドル時温度は25℃だった。サーマルスロットリングが作動するジャンクション温度は100℃なので、まだ20℃以上の余裕があるという結果だ。

 Core i5-12600Kの最大CPU温度は61℃で、ベンチマーク中の平均CPU温度は58.3℃、アイドル時温度は25℃だった。こちらもジャンクション温度は100℃なので、40℃近い余裕があることになる。今回は360mmラジエーターを搭載するハイエンド水冷をフルスピードで動作させているが、これならば空冷CPUクーラーでも十分に冷却できるだろう。

【グラフ36】CPU温度「HWiNFO64 Pro v7.14 (CPU Package)」

Core i9-12900Kのモニタリングデータ

 さきの温度グラフを作成するのに用いたモニタリングデータから、Core i9-12900Kの各種ステータス情報の推移をグラフ化した。

 Core i9-12900Kは、220W前後の電力を消費しながらPコアとEコアをフル稼働させており、Pコアは約4.9GHz、Eコアは約3.7GHzで動作している。この結果を見るまでは、電力リミットの241Wまで達するものと思っていたが、CINEBENCH R23のMulti Coreテストでは電力リミットの範囲内で最大限のブースト動作が可能だったようだ。

【グラフ37】Core i9-12900Kのモニタリングデータ

Core i5-12600Kのモニタリングデータ

 以下は、Core i5-12600Kのモニタリングデータから作成した推移グラフだ。

 Core i5-12600Kは、120W弱の電力を消費しながらPコアとEコアをフル稼働させており、Pコアは約4.5GHz、Eコアは約3.6GHzで動作している。

 Core i9-12900Kがそうであったように、Core i5-12600も電力リミットの150Wには達していない。ピーク消費電力そのものが低いというわけではないが、電力効率自体は前世代から大きく向上していることは確かなようだ。

【グラフ38】Core i5-12600Kのモニタリングデータ

内蔵GPUでベンチマークテストを実行

 ここからは、CPUの内蔵GPU(iGPU)でベンチマークを実行した結果を紹介する。

 テスト機材は以下の通り。Core i9-12900KとCore i5-12600KのiGPUである「UHD Graphics 770」は、Core i9-11900Kの「UHD Graphics 750」と同じく32基の実行ユニット(EU)を備えるGPUコアだが、GPUクロックが向上している。また、DDR5-4400メモリを利用しているのでVRAMの帯域幅も大きくなっている。

【表4】テスト機材一覧(iGPUテスト)
CPUCore i9-12900KCore i5-12600KCore i9-11900K
コア数/スレッド数16/2410/168/16
CPUパワーリミットPL1=PL2=241W、Tau=56秒PL1=PL2=150W、Tau=56秒PL1=125W、PL2=250W、Tau=56秒
iGPUIntel UHD Graphics 770Intel UHD Graphics 770Intel UHD Graphics 750
GPU実行ユニット(EU)32基32基32基
GPUクロック(最大)1.55GHz1.45GHz1.30GHz
GPUドライバ30.0.100.983730.0.100.9955
CPUクーラーASUS ROG RYUJIN II 360 (ファンスピード=100%)
マザーボードASUS ROG MAXIMUS Z690 HERO [UEFI:0237]ASUS TUF GAMING Z590-PLUS WIFI [UEFI:1017]
メモリDDR5-4400 16GB×2 (2ch、40-40-40-76、1.1V)DDR4-3200 16GB×2 (2ch、22-22-22-52、1.20V)
システム用SSDCORSAIR MP600 1TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4)
アプリケーション用SSDCFD PG3VNF 2TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4)CFD PG3VNF 2TB (NVMe SSD/PCIe 3.0 x4)
電源Thermaltake Toughpower Grand RGB 1050W Platinum
OSWindows 11 Pro (Ver 21H2 / build 22000.282)
Resizable BAR無効
電源プランバランス
Virtualization-Based Security有効
ワットチェッカーラトックシステム RS-BTWATTCH2
室温約24℃

 実行したベンチマークテストは、「3DMark」、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、「フォートナイト」、「レインボーシックス シージ」、「VALORANT」。

 Core i9-12900Kは20~30%ほど、Core i5-12600Kも15~20%ほど、それぞれCore i9-11900Kを上回っている。GPUクロックの向上とDDR5メモリの採用によって、iGPUの性能は前世代のRocket Lake-Sより高いものとなっていることは間違いない。VALORANTのようにGPU負荷の低いゲームを動かす程度は可能だろう。

 もっとも、依然としてゲームをプレイには心許ない性能であることには変わりない。ゲームでの利用を目的にAlder Lakeを選択するのであれば、iGPU非搭載の「F」モデルとビデオカードの組み合わせを検討してみても良いだろう。

【グラフ39】3DMark v2.20.7290「Time Spy」
【グラフ40】3DMark v2.20.7290「Fire Strike」
【グラフ41】3DMark v2.20.7290「Wild Life/Wild Life Extreme」
【グラフ42】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
【グラフ43】FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.3
【グラフ44】フォートナイト (v18.30)
【グラフ45】レインボーシックス シージ (Build 7554670)
【グラフ46】VALORANT (v03.08.00.622822)
【グラフ47】システムの消費電力

大きな進化を遂げたIntelの新世代デスクトップ向けCPU

 Alder Lake最上位モデルのCore i9-12900Kは、デスクトップCPUの頂点に君臨していたRyzen 9 5950Xに匹敵するマルチスレッド性能を発揮し、Core i9-11900Kを大きく上回るシングルスレッド性能によって、ゲームでも最上級のパフォーマンスを発揮した。電力効率も大きく向上しており、とても1世代でのものとは思えないほど大きな進化を遂げている。

 また、4万円を切る価格のCPUでありながら、前世代の最上位CPUと互角以上のパフォーマンスを発揮するCore i5-12600Kも驚異的なCPUだ。150Wという扱いやすいMTPも相まって、コストパフォーマンスを重視したゲーミングPCなどに好適なCPUであると言える。

 CPUそのものをはじめ、マザーボードやDDR5メモリの供給量に不安が残るものの、十分な数が供給されれば盤石だったRyzen 5000シリーズの地位を脅かせる実力がAlder Lakeには備わっている。Windows 11でPCの自作を考えているユーザーにとって、Alder Lakeは有力な選択肢となるだろう。

改造バカ&KTUがAlder Lakeをライブで詳細解説!
11月5日(金)21時、Alder Lakeこと第12世代Coreを徹底解説するライブ配信を実施します。前世代モデルやライバルAMD Ryzen 9 5950X/5900Xとの比較結果、Z690マザーボードの紹介も交えて、今自作派が知りたい情報をお届け。解説は“KTU”加藤勝明氏、番組のホストは新CPU発売には欠かせない”改造バカ”こと高橋敏也氏です。(番組終了後は録画版を視聴可能です)