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自作デスクトップ派のプライドを粉砕した、RTX 5090ゲーミングノートの異次元さ

~ASUS「ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXG」を1週間使い倒してみた

ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXG

  約100万円のモンスターPC「ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXG」が我が家にやってきた。 Core Ultra 9 290HX PlusとGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載するASUSのゲーミングノートだ。

 編集部から「このゲーミングノートと1週間寝食を共にせよ」とのお題をいただいたわけだが、筆者が普段仕事とゲームで使っているのはデスクトップPCなのである。筆者は生粋のデスクトップPC派なのだ。

 とはいえ、この依頼を無碍にはできない。100万円ゲーミングノートも使ってみたい。自宅のPC環境をそっくりそのまま入れ替え、筆者が最終的に感じたこととは……。

心躍るスペックを存分に生かせるか

ASUSの「ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXG」(型番G835LXG-U9R5090R642T)。直販価格は109万8,000円

 「ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXG」のスペックを早速チェックしてみると、 CPUはCore Ultra 9 290HX Plus、GPUはGeForce RTX 5090 Laptop GPUというノートPC向けとしては最高峰の構成だ。 さらに18型の大画面で解像度は4K(3,840×2,400ドット)。PC好きとしては心躍ってしまう内容である。

 以下にスペックをまとめている。メモリは標準でDDR5-6400を64GBという大容量搭載しているのもポイントが高い。

【表】ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGの仕様
CPUIntel Core Ultra 9 290HX Plus(24コア24スレッド)
GPUNVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU
メモリDDR5-6400 64GB
ストレージ2TB SSD
ディスプレイ18型液晶(3,840×2,400ドット)
OSWindows 11 Home
インターフェイスThunderbolt 5 2基、USB 3.2 Gen 2 3基、HDMI、Webカメラ、ステレオスピーカー、音声入出力端子
通信機能Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、2.5Gigabit Ethernet
本体サイズ399×298×23.5~35.0mm
重量約3.73kg

 とはいえ、デスクトップPCからの置き換えにおいては、以下のような懸念点がある。

  • 冷却が追いつかず、長時間プレイでは性能が落ちたり、熱でキーボードの操作に影響が出たりする
  • ACアダプタの電力不足でGPUクロックが伸びず、性能を発揮しきれない
  • ファンがうるさく、仕事に集中できなかったり、深夜に作業しにくい
  • 拡張性やメンテナンス性においてデスクトップの代わりにはならない
  • 画面が小さいため長時間作業で疲れやすい

 実際に使ってみて、このあたりをしっかりと確かめていきたい。

実際に1週間ガッツリ仕事とプライベートで使用し、性能、使い勝手を確かめていく

ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGがもたらした生活の変化

 筆者は普段は自作したデスクトップPCを使っている。スペックはCPUがCore i9-12900K、メモリがDDR5-5600 16GB×2枚(合計32GB)、GeForce RTX 4060 Ti(8GB版)、SSD(4TB+2TB+1TBの3枚)、HDD(8TB)という構成だ。モニターは27型4K/144Hzを使っている。DCI-P3カバー率95%、DisplayHDR 400認証とそこそこのスペックといってよいだろう。

 この環境をPCデスクから取っ払って、一週間ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGに置き換える。

画面の大きさは問題ないか?

 まず不安だったのは画面のサイズだ。ノートPCだと画面が小さく、どうしても作業効率は落ちてしまう。しかし、これは杞憂だった。18型もあれば見えにくさはほとんど感じない。

 4Kと解像度が高いため、27型ならスケーリングは150%設定(WQHD相当)で視認性は十分確保できるが、18型だと200%(WUXGA相当)にしないと老眼が進む筆者ではちょっと文字が小さ過ぎて見えにくくなってしまう。そのため、デスクトップの作業領域は普段よりも狭くなってしまうが、長時間作業しても画面が小さくて疲れるという感覚は起きなかった。それよりも実は感動の方が上回ったのである。

18型ディスプレイはかなり見やすい
18型と大型で4K(3,840×2,400ドット)と高解像度、色の再現性も高いディスプレイを搭載
標準のスケーリングは200%。作業領域はWUXGA相当になるが、高精細なこともあって文字は非常に見やすい
スケーリング150%に変更した場合。作業領域はWQXGA相当まで広くなるが老眼の筆者にはちょっと文字が小さく感じる

Mini LEDがこんなにも見やすいとは……

 ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGのディスプレイは2,000以上の調光ゾーンを持つMini LEDを採用。DCI-P3カバー率100%という色の再現性、強烈な明暗表現が求められるDisplayHDR 1000認証を取得という超ハイスペック。普段のモニターとHDRコンテンツを見比べたときの明暗表現は段違いだ。特に緑や赤など原色系の鮮やかさは大きな違いを感じる。映像作品を見る楽しみは確実にアップした。

DisplayHDR 1000対応の高輝度画面
Mini LEDが使われている4K液晶

 さらに画面のブレを軽減するROG Nebula ELMBをROGのノートパソコンの中で初めて採用。リフレッシュレートも240Hzと高く、GeForce RTX 5090 Laptop GPUを生かせるゲーミング環境が整っている。

 筆者は最近ではストリートファイター6をよくプレイしており、普段のPCでは瞬間的、偶発的な負荷によるラグをなるべく避けるためフルHD解像度に設定してプレイしているが、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGのスペックなら4K解像度でも負荷によるラグの心配はほぼいらない。

 そして、高精細、高速な描画、ブレの少なさに加えて、ゲームプレイにおいて18型は画面全体を視野に入れられることもあり、ストリートファイター6の目押しが必要なコンボやヒット確認がしやすかった印象だ。

 ちなみに、ストリートファイター6は対戦時最大60fpsのゲームだが、高リフレッシュレート環境ほど最速で画面が描画されやすくなるため、240Hzのリフレッシュレートの意義は大きい。

DisplayHDR 1000対応、リフレッシュレートは最大240Hz、可変リフレッシュレート(VRR)にも対応と非常にハイスペック

タスクが倍近く高速化される

 仕事面にも触れよう。筆者は原稿執筆以外にも企画によっては撮影や画像の補正、動画の編集まで行なうこともある。普段のデスクトップPCでも、これまでこれらの処理に大きな不満を感じたことはなかったが、ノートPC最上級のスペックとなれば、作業時間も変わるというもの。

 たとえば、Photoshopで撮影した30枚のRAW画像(6,024×4,024ドット)をリサイズ、回転、スマートシャープ、ぼかし、ノイズ軽減、レイヤー複製と統合、TIFF保存という作業を行なった場合、普段のデスクトップPCでは7分24秒かかったが、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGでは3分46秒で完了した。約1.96倍も高速だ。

 動画のエンコードに関しても約2分の8K動画(ProRes422、46.2GB)をDaVinci Resolve 21でGPU内蔵のハードウェアエンコーダであるNVENCを使ってH.265形式に変換する作業を行なったが、普段のデスクトップPCは45秒、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGは28秒で完了した。超ハイエンドノートPCの実力をガッチリと体感させられてしまった……。

画像・動画編集の処理速度がヤバイ
普段のデスクトップPCもまだ高性能といえる範疇だと思うが、画像や動画編集、エンコードといった作業では性能差がハッキリと出る

ちょっとした持ち運びができて有り難い

 ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGは、約3.73kgとノートPCとしては重量級だが、それでもデスクトップPCに比べれば圧倒的に移動させやすい。これも大きなメリットだ。

 普段撮影するときはカメラとデスクトップPCをUSBケーブルで接続し、27型モニターで画像をチェックするテザー撮影を行なっている。これは便利なのだが三脚の設置位置をUSBケーブルの長さで制限されてしまうのがちょっと不満だ。

 その点、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGなら設置位置を動かしやすい。バッテリ駆動できるのも、テザー撮影においては大きな強みだ。

 また、家庭内程度なら気軽に移動できるので、ダイニングで妻と話しながら作業したり、息子の部屋に持って行ってストリートファイター6の対戦をしたりと自由度は大きくアップした。高価なので持ち運ぶときはちょっと緊張するが、どこでも何の不満もないスペックで作業できるのは一般的なノートPCとは異なるところ。

家で持ち歩くなら問題なし
約3.73kgとノートPCとしては重量があるものの家庭内なら余裕で持ち運べる

30BクラスのローカルLLMを動かせる

 そのほか、GeForce RTX 5090 Laptop GPUはビデオメモリが24GBも搭載されているため大規模なAIモデルを動かせるのも大きなメリットだ。

 その実力については後半触れるが、30BクラスのLLMやMiniMax H3といった高性能な動画AIモデルをすぐ試せるのはビデオメモリが8GBのGeForce RTX 4060 Tiには不可能なこと。セキュリティ面からも強力なローカルAI環境が欲しいと考えている筆者にとって、この点も普段のデスクトップPCとは大きな違いを感じた部分だ。

30Bクラスも扱える
大容量ビデオメモリを求める30BクラスのLLMも手軽に試せるのは大きな強み

サイレントモードなら音は気にならない

 動作音についても動作モードを「パフォーマンス」や「Turbo」にするとファンの音はかなり大きくなるが、「サイレント」にすればほとんどファンの音が気にならないレベルまで静かになる。どの程度性能が変わるかPCMark 10でチェックしてみた。

静かに使えるモードを用意
動作モードをサイレントにすればファンの音はほとんど聞こえなくなる
モードごとの性能差

 サイレントではかなりスコアは落ちるが、それでもノートPCとしては十分高性能といえるもの。オフィスワークなら十分快適にこなせるので、ファンの音が気になる原稿執筆中や深夜作業においては非常に役立つモードだった。動作モードはキーボードの「M4」キーでサッと切り替えられるのも便利。

モードを切り替えるキーもある
動作モードは「M4」キーでサッと切り替えが可能だ

1時間高負荷が続いても安定の強力な冷却力

 ここからは、最初に挙げたハイエンドノートPCの懸念点をチェックしていこう。

 カプコンのSFアクションゲーム「PRAGMATA」を1時間連続でプレイしたときのフレームレート、CPU/GPUの温度、動作音、消費電力を測定していく。

 フレームレートの測定は「CapframeX」、CPU/GPU温度、クロックの測定は「HWiNFO Pro」を使用した。合わせて起動10分後と1時間連続プレイ直後のサーモグラフィーも撮影している。動作音は前面、右側面、背面それぞれ10cmの位置に騒音計を設置して測定。室温は26℃、暗騒音は32.2dB。

 まず、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGが強力なのはACアダプタが450Wという大出力である点だ。ゲーミングノートPCにおいては、ACアダプタの出力によって性能上限が決まってしまうケースがあるからだ。

 PRAGMATAプレイ中のシステム全体の消費電力は瞬間的に348W前後まで上がることを確認できた。GeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載するゲーミングノートPCでは280W出力前後のモデルも存在し、CPUも異なるので一概にはいえないが、その場合は同じゲームをプレイしても電力不足でフレームレートは伸びない可能性があるわけだ。CPU、GPUへふんだんに電力を供給できるのは、それだけで強みになる。

大出力の450W電源アダプタ
450Wの強力なACアダプタを採用。出力に余裕があるため、電力供給不足で性能が頭打ちになる心配はない
高性能で使うなら「Turbo」
動作モードはもっとも性能が発揮できる「Turbo」に設定している
高負荷でも高性能を維持
CapframeXによる1時間連続プレイのフレームレート推移。後半になっても低下は見られず、ずっと安定している
動作音はモードで如実に変わる
サーモグラフィ
起動10分後
1時間連続プレイ直後

 CapframeXの結果を見ると1時間を通してフレームレートは安定。GPU負荷はほぼ100%の状態が続くが、終盤まで変化はなく、高負荷のゲームを長時間プレイしても安心だ。温度についてはCPUが平均70.1℃、GPUが平均64.5℃とスペックから考えると非常によく冷えている。サーモグラフィーを見ても温度が高い背面付近でも40.5℃とハイエンドのゲーミングノートPCとしてはかなり低いといってよい。冷却システムは優秀だ。

 動作音についても静かではないが、爆音というほどではないという感想だ。排気を背面に集約させているため、正面からの動作音は抑えめになる。

 ノートPCの弱点といえる拡張性が確保されているのも大きな特徴だ。底面のスイッチをスライドさせるだけでカバーを外せ、M.2 SSDやメモリをツールレスで増設できる。大量のゲームをインストールしたい、動画編集で大容量ストレージが必要という場合にすぐ対応できる。

メンテナンスがラク!
底面のスイッチをスライドさせてカバーを手前に引くだけでロックを解除。持ち上げるだけで内部にアクセスできる
M.2スロットに1基空きがあり、Q-LatchシステムによってツールレスでSSDの増設が可能になっている
メモリスロットも1基空きがあるので、手軽に増設が行なえる。最大128GBまで搭載可能だ

 このほか、Thunderbolt 5が2ポート、USB 3.2 Gen 2が3ポートとインターフェイスの数も十分あり、USBハブなどに頼らなくてもマウスやゲームパッドなど複数のデバイスを接続しやすいのもうれしいところ。

ゲームはもちろんLLMの処理も爆速

 最新ゲームでどこまで高いフレームレートが出るのか確かめてみよう。用意したのは同じくカプコンの「PRAGMATA」。すべての光源の経路(パス)を再現する描画負荷が非常に高いパストレーシング処理に対応、RTX 50シリーズだけで使えるDLSS 4によるマルチフレーム生成に対応するなど、検証にピッタリのタイトルだ。比較用としてRyzen AI 9 HX 370とGeForce RTX 4070 Laptop GPUを組み合わせたゲーミングノートPCを用意した。一世代前のアッパーミドルといえる構成だ。

 パストレーシングを有効にした上ですべての画質を最上位に設定。大規模出力試験場の一定コースを移動した際のフレームレートをCapframeXで計測した。解像度はディスプレイの画面比率が16:10なので1,920×1,200ドット、2,560×1,600ドット、3,840×2,400ドットの3パターンとした。

 比較用のゲーミングノートPCが解像度最大2,560×1,600ドットなので、3,840×2,400ドットの結果は入っていない。また、フレーム生成に関してはROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGは4x、比較用ゲーミングノートPCは2x設定だ。これはGeForce RTX 4070 Laptop GPUがマルチフレーム生成には対応していないため。

ゴリゴリにパストレーシングが効いた映像が楽しめるカプコンのPRAGMATA
ゲーム性能
PRAGMATAのグラフィックス設定: 最高画質、パストレーシング有効、DLSS“バランス”、フレーム生成有効

 ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGは、基本性能の高さ、24GBの大容量ビデオメモリ、マルチフレーム生成対応ということもあり、パストレーシングを有効にしても3,840×2,400ドットでなめらかな描画といえるほどのフレームレートを出した。重量級ゲームも高精細かつ高画質で遊べるパワーを持つ。1,920×1,200ドットなら平均251.6fpsと240Hzのリフレッシュレートを存分に生かせるフレームレートだ。

 比較用ゲーミングノートPCは、1,920×1,200ドットなら遊べるといえるフレームレート。十分現役といえるが、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGとの差は1,920×1,200ドットで3.4倍もある。改めて、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGのモンスターぶりが分かる結果だ。

ローカルAIの処理速度

 ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGは、大容量ビデオメモリ搭載なのでそれを生かしたローカルAI処理にも強い。

 まず、ビデオメモリが8GBの比較用ゲーミングノートPCでも動くモデルで基本性能と差を見てみよう。LLMはLM StudioでQwen3 8Bモデルを使って英語の約2時間の基調講演を文字起こししたものを日本語に翻訳した上で要約する処理を実行した際のトークンあたりの速度を計測。画像生成はComfyUIのテンプレートから「SDXLシンプル」を選び実行し、生成されるまでの時間を計測する。

翻訳と要約の処理速度
画像生成の処理速度

 圧倒的な速度だ。ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGのトークン生成速度は一瞬で文章が表示されるレベルの119.84tok/sを記録、比較用ゲーミングノートPCも実用の目安である40tok/sを超えてはいるが、その差は大きい。画像生成についてもROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGはわずか10.98秒、約3倍の速度で処理が完了している。

 それに加えて、24GBの大容量ビデオメモリによって8GBしかない比較用ゲーミングノートPCでは動かせない大規模なモデルも快適に動かせる。

 実際にLM Studioでビデオメモリ18.47GBを求める30BクラスのQwen3-30B-A3Bも問題なく動作した。同じ要約を実行したところ178.81tok/sという極めて高速な結果になった。

 また、ComfyUIのテンプレートから高品質な動画を生成できるとして話題の「MinMax H3: テキストから動画へ」を選択して実行。問題なく動作し、864×480ドットで5秒間の動画を3分25秒で生成できた。ちなみに、動画生成の処理中はGPUのビデオメモリを21.8GB前後使用していた。

AIによる生成速度が速い
ビデオメモリ18.47GBを求めるQwen3-30B-A3Bも問題なく動作し、178.81tok/sという高い速度を出した
高品質な動画を生成できるMinMax H3も動作。864×480ドットで5秒間の動画を3分25秒で生成できた

改めてROG Strix SCAR 18 (2026)はこんなゲーミングノート

 ここまで実利用やゲーム、AI処理を中心に見てきたが、改めてROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGの基本スペックも整理しておこう。

 Core Ultra 9 290HX Plusは、2026年5月に登場したばかりのIntelのノートPC向けとしては最上位に位置するハイエンドCPUだ。これまで最上位だったCore Ultra 9 285HXと同じく、Pコア8基、Eコア16基で合計24コア24スレッド構成だが、Eコアの動作クロックを向上、 ダイ間リンク周波数の最適化などが行なわれ、ゲーミング性能やシングルスレッド性能がさらにアップしている。

 実際、Cinebench 2026ではMultiple Threadsが8,448pts、Single Threadが577ptsとノートPC向けCPUとしては最高峰といえるスコアで、デスクトップ版の上位CPUと比べてもそん色のないレベルだ。GPUだけではなく、CPU側も“デスクトップ置き換え”を名乗るに足る実力を持っている。

CPU情報
Core Ultra 9 290HX PlusはPコア8基、Eコア16基で合計24コア24スレッドと強烈なコア数
 Cinebench 2026の結果。ノートPCのCPUとしては超高スコアだ。CPUパワーを求める処理もハイエンドデスクトップと変わらないレベルでこなせる

 GPUはGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載する。ノートPC向けRTX 50シリーズで最上位に位置し、CUDAコア10,496基、ビデオメモリGDDR7 24GB、AI性能1,824TOPSというモンスター仕様だ。マルチフレーム生成など最新技術を使えるのに加え、ハードウェアエンコーダのNVENCを3基も備えており、対応アプリであればそれらを同時に使った高速エンコードが可能なため、動画編集に強いのもポイントだ。そして、ここまでの検証の通り、ゲームだけではなくローカルAI処理にも強い。

GPU情報
GeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載。ブーストクロックは1,597MHzでカード電力は175WにGPU性能を最大限引き出せる設定となっていた

 ディスプレイは18型の大画面に4K(3,840×2,400ドット)、240Hz対応のMini LEDパネルを採用。2,000以上の調光ゾーン、DCI-P3カバー率100%、DisplayHDR 1000認証と文句なしのハイエンド仕様だ。

 また検証で見せた高負荷時の安定性を支えるのが独自の冷却システムだ。隅々まで冷却するベイパーチャンバーとサンドイッチ型のヒートシンク、最大84枚のブレードを備えるTri-Fanテクノロジー、CPUとGPUの両方に塗られた液体金属グリスを組み合わせたROG Intelligent Coolingを採用。しかも、側面と底面から吸気し、すべて背面から排気するエアフローによって、マウスを持つ手に向かって排熱されないのもナイスだ。

冷却効果抜群
最大84枚のブレードを備え、高い剛性と大風量を実現した新型ファンを搭載
底面と側面から吸気する。マウスを置く側面に排熱されない作りだ
排気は背面から集中的に行なわれる。そのため、前面からは動作音は聞こえにくい

 インターフェイスについては、左側面に2.5Gの有線LAN、HDMI出力、USB 3.2 Gen 2を1基、Thunderbolt 5を2基、ヘッドセット端子、右側面にUSB 3.2 Gen 2を2基備えている。ワイヤレスはWi-Fi 7とBluetooth 5.4をサポート。

 このほか、キーボードや底面にはLEDが内蔵され、天面には動作に合わせてアニメーションを表示できるAniMe Visionも搭載、ゲーミングPCらしい演出も楽しめる。

インターフェイスが充実
左側面に2.5Gの有線LAN、HDMI出力、USB 3.2 Gen 2を1基、Thunderbolt 5を2基、ヘッドセット端子を用意
右側面にUSB 3.2 Gen 2を2基搭載
キーボードを含めLEDが映える
キーボードは日本語配列でテンキーも備える。LEDも内蔵
底面全体にLEDが内蔵されており、床を照らすことで浮いているような雰囲気を醸し出す
天面には設定したアニメーションを表示できるAniMe Visionを搭載

 また、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGはサイズが399mm×298mm×23.5~35.0mm、重量が約3.73kgと大型なので持ち運びはちょっと不安になるが、ASUSではすっぽり収納できるリュック「ROG Archer ErgoAir Gaming Backpack BP3800」(直販価格2万1,980円)を用意している。外出先への持ち運びを考える際にはチェックしておきたい。

本機にぴったりのリュックも販売中
18型のノートPCを収納できるASUSのリュック「ROG Archer ErgoAir Gaming Backpack BP3800」。直販価格は2万1,980円
ノートPCの収納スペースが用意されているので、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGも持ち運びやすい

まとめ - 1週間後デスクトップに戻って感じた喪失感

 1週間、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGをメインPCとして使い、そのあと普段のデスクトップPC環境に戻した。そこでまず感じたのは、「やっぱりデスクトップの方が落ち着く」ではなく、「あの全部入りの環境が手元からなくなった」という喪失感だった。

行かないでくれ~(涙)
あっという間の一週間だった。何も不満のない環境だっただけに別れは惜しかった……

 本機は、ノートPCだから仕方ないと思わされる場面が少ない。CPUはCore Ultra 9 290HX PlusによってノートPC最高峰の処理性能を備え、GPUはGeForce RTX 5090 Laptop GPUによって最新ゲームもAI処理も快適にこなせる。

 一方で、誰にでもすすめられる製品ではない。直販価格で109万8,000円と、一般的なゲーミングノートPCの枠を大きく超えている。本体も18型だけあって大きく、気軽に毎日持ち歩くモバイルノートではない。だが、最高クラスのゲーム性能がほしい、ローカルAIも本格的に試したい、動画編集やレンダリングもこなしたい、そしてそれらをデスクトップPCではなく1台のノートPCに集約したい。そう考える人にとって、ROG Strix SCAR 18 (2026) G835LXGは極めて魅力的な選択肢だ。