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1kgを切るデル製モバイルノート「Latitude 7330 Ultralight」は性能もセキュリティも兼備!
~【2022年お勧めのプレミアムビジネスノートレビュー】
- 提供:
- インテル株式会社
2022年8月26日 06:30
新しい働き方に対応できる軽量ビジネスノート「Latitude 7330 Ultralight」
ビジネスモバイルに求められるスペックの1つに軽さがある。デル・テクノロジーズ(以下、デル)の「Latitude 7330 Ultralight」は、製品名通り軽さを打ち出したモバイルノートPCだ。1kg未満の軽さを実現した本製品は、ビジネスに軽快なフットワークをもたらしてくれる。
デルのビジネスモバイルPCのブランドである「Latitude」の最新モデルとなる「Latitude 7330」シリーズは、第12世代インテルCoreプロセッサーを搭載しており、クラムシェル型、2in1型などがラインナップされている。幅や奥行きといったベースとなる本体部分はシリーズ共通で、ディスプレイやバッテリ容量など各部パーツを換えることで、クラムシェル、2in1、スタンダードモデル、ウルトラライトと、さまざまなバリエーションが生まれている。
今回の「Latitude 7330 Ultralight」はLatitude 7330シリーズ中でも軽さに特化したモデルだ。本体色は落ち着きのあるダークグレーでビジネスシーンにマッチする。本体素材はマグネシウム合金で、軽さと堅牢性を両立。重量は967g。この軽さは実際に持ってこそ実感できる。カバンに収めて持ち運ぶ際には本当にしまったのかどうか疑ってしまうほどの軽さだ。
パネルはモバイルノートPCとしてスタンダードな13.3型で、サイズは306.5×199.95×16.96mm(幅×奥行き×高さ)。十分スリムではあるが、薄くして軽量化を図ったというよりは筐体使用素材の見直しによって実現した。狭額縁パネルを採用しており、横幅も30cm少々と小さい。角に丸みを持たせたデザインと合わせてカバンへの収まりがよいのも特徴だ。
【表1】「Latitude 7330 Ultralight」(試用機)の主な仕様 | |
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プロセッサー | インテルCore i5-1245Uプロセッサー、P-cores:2コア4スレッド/ブースト時最大4.40GHz、E-cores:8コア/ブースト時最大3.30GHz、合計スレッド数12 |
メモリ | 16GB |
内蔵ストレージ | NVMe SSD 256GB |
ディスプレイ | 13.3型液晶、1,920×1,080ドット、非光沢 |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
キーボード | 日本語83キー、キーボードバックライト |
カメラ | プライバシーシャッター搭載 |
生体認証 | 非搭載 |
インターフェイス | Thunderbolt 4(USB4、USB PD対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.0(USB 3.2 Gen 1)、HDMI×1、ユニバーサルオーディオジャック×1 |
駆動時間 | 約8時間(Mobile Mark 2018)/約12時間(JEITA測定法Ver2.0) |
サイズ/重量 | 306.5×199.95×16.96~18.36mm(幅×奥行き×高さ)/約967g |
第12世代インテルCoreプロセッサーの低消費電力モデルで軽さ&性能を両立
Latitude 7330 Ultralightは、CPUに最新の第12世代インテルCoreプロセッサーを採用している。第12世代インテルCoreプロセッサーでは前世代までよりも多くのコア/スレッド数を実現できるが、それ以上に重要なのが高性能コア/高効率コアという2種類のコアの配分だ。ノートPCではバッテリ駆動時間も重要なため、電力あたりの性能も重視される。試用機に搭載されていたインテルCore i5-1245Uプロセッサーを例にすると、高性能コア(P-cores)2基4スレッド、高効率コア(E-cores)8基8スレッドという、より長いバッテリ駆動時間を実現できる配分だ。
また、Latitude 7330 Ultralightはカスタマイズで「インテルvProプラットフォーム準拠PC」にできる。インテルvProプラットフォーム準拠PCを購入したい人は、カスタマイズ対応モデルをベースにプロセッサー選択で「vPro Enterprise」表記のあるインテルCore i5-1245UプロセッサーやインテルCore i7-1265Uプロセッサーを選択したい。
インテルvProテクノロジーを利用すれば、自宅や外出先のクライアントPCから社内のインテルvProプラットフォーム準拠PCへセキュアなリモート接続が可能になる。インテルvProテクノロジーの設定はUEFI設定画面のSystem Management内、「Intel AMT Capability」から行なえる。まずはここをEnableにし、次に再起動する際、F12キーを押しMEBx設定画面を起動して、ネットワークやセキュリティ設定を行なう流れだ。
ちなみに、インテルvProプラットフォームはセキュリティを最大限に高める機能を搭載している点で定評があるが、インテルvProプラットフォーム準拠PCは各社のプレミアムなフラグシップビジネスPCで採用されている点も見逃せない。つまり、インテルvProプラットフォームのラベルはセキュアなだけでなく、高性能や高い使い勝手の表れであることも覚えておこう。
メモリはDDR4-3200を採用しており、容量は8GB~32GB。試用機は16GB(デュアルチャネルモード)を搭載していた。オンボード実装なので購入後の容量拡張はできないため、今後数年に渡って使い続けることを想定した容量を選びたい。最低でも8GBなので現在の一般的なビジネス用途で致命的に不足することはないが、現在では徐々に16GBが標準になりつつある。
ストレージはPCI Express接続でNVMeに対応したSSDを搭載している。試用機にはPCI Express 3.0 x4接続で容量256GBのものが搭載されていた。おおよその転送速度はシーケンシャルリードで3.5GB/s、同ライトが2.2GB/s前後。ここもカスタマイズに対応しており必要な容量に増やせるほか、自己暗号化ドライブのOpal 2.0対応なども選択できる。
OSはWindows 11 Home/ProまたはWindows 10 Pro(Windows 11 Proライセンスを含む)。カスタマイズでは日本語版、英語版を選べる。ビジネス用途ではWindows 11 Proまたは10 Proを選択することになるだろう。
Thunderbolt 4& USB PD対応が利便性を向上
Latitude 7330 Ultralightのディスプレイは13.3型で解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)だ。駆動方式はWVAで、IPSパネルと比べると斜めの角度から見た際の輝度が若干落ちるものの、TNパネルのように判別できなくなるほど暗くなることはない。ビジネスに十分な視野角だ。また、低ブルーライト対応だがsRGBカバー率100%とのことで色味はよい。輝度は400cd/平方mで表面処理は非光沢と、文字の視認性もよくビジネス向きであることが分かる。
ディスプレイ上部ベゼルには92万画素のHD画質Webカメラを搭載している。カメラレンズのすぐ上にあるスライダーは手動のプライバシーシャッターで、Webカメラの利用が終わった際にシャッターを閉じればプライバシーを保護できる。
キーボードは日本語83キー。キーピッチ18.05mmを確保しており、配列もそこまでクセはない。13.3型のコンパクトなモデルなのでパームレスト部も小さめだが、タッチパッドもこのクラスの標準的なサイズを確保していて操作感はよい。
インターフェイスは本体左右側面に集約されている。ポイントはThunderbolt 4対応だ。左右各1基ずつ、計2ポートのThunderbolt 4は40Gbpsの高速データ転送のほかUSB PD(Power Delivery)による充電端子を兼ね、さらにはDisplayPort Alt Modeで映像出力端子としても利用できる。
そのほかHDMI出力、USB 3.0、ヘッドフォン/マイクコンボジャック×1、そしてセキュリティロックスロットを備えている。ネットワーク機能は無線LANのみだが、Wi-Fi 6Eに対応している。
USB(Thunderbolt 4含む)のポート数は3基と少なめだが、モバイル主体では困るシチュエーションは少なく、自宅や会社でさらに多くのUSB機器を接続する際は、別途USBハブ/ドックやThunderboltドックなどを活用すればよい。特に本製品は有線LAN端子を搭載していないので、これが必要な場合はドックタイプの機器の運用を検討したい。
マルチディスプレイは本体ディスプレイを含めて最大4画面構成が可能。昨今では会社でもリモートワークをする自宅でも、作業効率向上のためのマルチディスプレイ環境構築が注目されている。本製品なら快適な業務環境を構築できるだろう。
ACアダプタは65W対応で比較的小型。USB PD対応で、PC側インターフェイスはUSB Type-Cを利用する。Latitude 7330 Ultralightは左右に1つずつType-C端子があり、そのどちらもUSB PDに対応している。場所に合わせて左、右と使い勝手のよい方のUSB Type-C端子から充電できる。
また、USB PD規格なので市販のUSB PD対応充電器でも充電できる。65W以上の出力に対応したUSB PD充電器を用意すればそれをモバイル用として常にカバンの中に入れておき、製品付属のACアダプタは自宅や会社などで据え置き用として使うことができる。
バッテリ容量は3セル41Wh。容量だけ見ると少なめだが、低消費電力向けのCPUを採用していることもありモバイルワークには十分な駆動時間が得られる。加えて1時間で80%の充電が可能なExpress Charge機能を備えている。バッテリは重いので、比較的小容量のバッテリで実用性重視、軽さ重視の構成をとるのが本製品の特色と言える。
ノイズ除去などが行なえるDell Optimizer
専用ユーティリティとして「Dell Optimizer」が導入されている。アプリケーション、ネットワーク、電源、音声といった項目が用意されており、Optimizerの名の通り最適化をメインに行なえる。
たとえば「ネットワーク」ではオンライン会議アプリに最大の帯域幅を割り当てて安定した通信を行なえたり、「音声」からは周囲の雑音の除去やほかの参加者の周囲の雑音を除去したりと、オンライン会議を円滑に行なうための設定が用意されている。
「Dell Power Manager」も導入されている。こちらは電力関連に特化したユーティリティだ。おりしも2022年盛夏、節電の要請も出ているが、たとえば日中はバッテリ駆動、夜間にACアダプタから充電するといった電力のピークシフトのための機能も備わっている。
第12世代インテルCoreプロセッサーで優れたマルチスレッド性能を実現
それではこうしたスペック、機能を備えたLatitude 7330 Ultralightのパフォーマンスを紹介しよう。今回利用したベンチマークソフトは、UL LLCの「PCMark 10 v2.1.2556」、「3DMark Professional Editionv2.22.7359」、Maxonの「CINEBENCH R23.200」の3種類だ。
【表2】ベンチマーク結果 | |
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PCMark 10 | |
PCMark 10 Score | 4030 |
Essentials | 9414 |
App Start-up Score | 11572 |
Video Conferencing Score | 8262 |
Web Browsing Score | 8729 |
Productivity | 5175 |
Spreadsheets Score | 5163 |
Writing Score | 5189 |
Digital Content Creation | 3649 |
Photo Editing Score | 6471 |
Rendering and Visualization Score | 2368 |
Video Editing Score | 3172 |
CINEBENCH R23.200 | |
CPU(Multi Core) | 6757 |
CPU(Single Core) | 1401 |
3DMark Professional Edition | |
Night Raid | 6696 |
Graphics Score | 8375 |
CPU Score | 3136 |
Wild Life | 4781 |
Time Spy | 1061 |
Graphics Score | 954 |
CPU Score | 2954 |
続いてバッテリ駆動時間。Windowsの省電力 設定を「バランス」、バックライト輝度を50%、無線LANをオンに設定し、充電容量95%からPCMark 10のBatteryテスト「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」を利用して計測してみたところ、10時間42分を記録した。これなら1日中外回りの業務であっても対応できるだろう。先に触れた通り急速充電機能もあるので、バッテリの心配なく業務が進められる。
アクティブなモバイルワーカーに最適な軽量モバイル
Latitude 7330 Ultralightは、フットワークを軽くしたいモバイルワーカーにお勧めしたいビジネスモバイルノートPCだ。1kgを切る軽さは持ち運びでの負担を軽減してくれる。それでいて第12世代インテルCoreプロセッサーによるパフォーマンスと、十分なバッテリ駆動時間を備えている。
また、会社内で利用する場合、インテルvProプラットフォームを選ぶことでセキュリティ向上が実現できる。さまざまなスタイルの働き方が求められる現在、Latitude 7330 Ultralightなら1台でどのようなワークスタイルにも対応できる。これからのビジネススタイルに最適な1台と言えるだろう。