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3つ折りスマホ日本上陸の可能性も?マレーシアから広がるHuawei
2025年2月21日 10:45
Huaweiは18日(現地時間)、マレーシアのクアラルンプールで新製品発表会「HUAWEI Innovative Product Launch」を実施した。
発表会では、3つ折りスマートフォン「HUAWEI Mate XT」のグローバル版やフラグシップタブレット「HUAWEI MatePad Pro 13.2」、スマートバンド「HUAWEI Band 10」などが発表された。
本稿では発表会の様子を中心にお届けする。製品の仕様については既報を参照されたい。
発表会冒頭に登壇したHuawei Head of International MediaのJames Warren氏によると、同社はユーザーに心温まる体験を提供することを目標として常に技術革新を続けているという。
同氏はこの1年間に発表した製品として、折りたたみスマートフォン「HUAWEI Mate X6」や血圧計内蔵スマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2」などを挙げ、これらの製品が業界をリードする技術革新の成果であり、さまざまなメディアから高い評価を受けていることを強調した。
今回の発表会の目玉として紹介されたHUAWEI Mate XTも、こうした同社の理念を体現する製品となる。「Unfold the Classic」というキャッチコピーのもと、既存のデザインや価値観を新たな技術によって進化させ、より豊かなユーザー体験を提供するという強い意志が込められている。
HUAWEI Mate XTは、内側と外側に曲げることができる独自のヒンジシステムを採用した世界初の3つ折りスマートフォンである。同社は本製品を「折りたたみスマホ史上、最も大きく、最も薄いスマホ」と謳っている。
HUAWEI Mate XTの紹介を担当したHuawei Head of ProductのAndreas Zimmer氏は、本製品について「究極の革新、美学、職人技を実現するスマートフォン」だと語った。
例として、カメラ部分には同社の伝統的な対称性を継承した「Star Diamond」デザインを採用。カメラ部分の外装「Eonic Curves」は80層のスチールからなり、22日間にわたり78の工程を経て製造されるなど、細部にまで職人技が駆使されている。
HUAWEI Mate XTとともに、注目の製品として発表されたHUAWEI MatePad Pro 13.2では、大きな特徴として、光の反射を抑える独自の非光沢ディスプレイ「PaperMatte Display」が紹介された。デモでは、通常のディスプレイと比較して、光の映り込みが大幅に軽減されることが強調された。
このほか、世界に先駆けて日本で登場した耳掛けオープン型の完全ワイヤレスイヤフォン「HUAWEI FreeArc」や、スマートバンド「HUAWEI Band 10」も発表された。HUAWEI Band 10については、発売日や価格は未定で会場内に実機展示もなかったが、同社によれば日本での販売はほぼ確定しているという。
マレーシアからアジアへ広がるHuawei
マレーシアは現在、Huaweiのアジア戦略における重要な拠点の1つとなっている。クアラルンプール中心地にある大型ショッピングモール「パビリオン」では、HUAWEI Mate XTを含む同社の新製品が展示されているほか、市内各所でHUAWEI Mate XTの広告が掲出されるなど、大規模なプロモーションが行なわれている。
同社はマレーシア市場で積極的な取り組みを進める一方で、日本での新たな展開についても検討を進めているようだ。
発表会で製品の価格発表を担当したHuawei CMO of HUAWEI Consumer Business GroupのAlex Huang氏は、発表会後に「日本は、新製品の世界市場における需要を測るのに適した国であり、今後スマートフォンも含めた展開を視野に入れている」とコメントした。
明言はしなかったがHUAWEI Mate XTの日本での取り扱いについても否定しておらず、今後の本製品の日本上陸に期待が高まる。