特集

省スペースが最大の武器!おすすめコンパクトキーボード10選。60%と65%タイプもあり

 ここ最近、コンパクトキーボードの注目度が高まっているようだ。価格比較サイトのキーボード売れ筋ランキングにおいても、上位に数製品がランクインするなど、その人気ぶりが窺える。一般向けはもちろん、ゲーム向けモデルも増えており、幅広い層に支持されていると言えそうだ。

 コンパクトキーボードについて少しおさらいをしておこう。そもそもデスクトップ向けキーボードは、サイズによって大きく3種類に分けられる。すべてのキーを備える「フルサイズキーボード」、テンキーとその周辺を省いた「テンキーレスキーボード」、そしてEnterキーから右側のエリアをカットした「コンパクトキーボード」である。

 コンパクトキーボードの横幅はフルサイズのおよそ3分の2(28〜32cm)ほどで、[Del]キーや[Home]キー、カーソルキーなどは、[Enter]キー周りに変則的に配置しているものが多い。中には、いっそうの省スペース化を図ったモデルとして、ファンクションキーを省いた「65%サイズキーボード」や、さらに[Del]キーやカーソルキーなどを省いた「60%サイズキーボード」もある。

 除外されたキーは、[Fn]キーを使った同時押しで代替するようになっている。例えば、ファンクションキーは[Fn]+[1]〜[0]/[-]/[=]キー、カーソルキーは[Fn]+[I]/[J]/[K]/[L]キーで代替する、などといった具合だ。ホームポジションから大きく手を離さずに済むため、このスタイルを好む向きも多い。省スペース性と打ちやすさの両立が、コンパクトキーボードの人気の理由なのだ。

 以下では、格安製品からゲーミング向け、さらには玄人好みの逸品まで、さまざまな種類のコンパクトキーボード10製品を紹介している。コンパクトキーボード選びの一助としていただければ幸いだ。

ミニマルなクリエイター向けデザイン
ロジクール「MX Keys Mini」

製品ページのURL
実売価格:1万4,000円前後●接続方式:Bluetooth、USBレシーバ(別売り)●キー数:83●キースイッチ:パンタグラフ●キーピッチ:19mmm●キーストローク:1.8mm●バックライト:あり●バッテリ持続時間:約10日(内蔵バッテリ)●サイズ:295.99×131.95×20.97mm●重量:506.4g

 ロジクールの上位ブランド「Master」シリーズに属する、高品質なコンパクトキーボードだ。指先に合わせた窪んだ形状の「Perfect Strokeキー」により、スムーズなタイピングが可能。

 近接センサーを搭載しており、ユーザーが席を離れるとバックライトをオフにして、バッテリの消費を抑えてくれる。バッテリに1,500mAhのリチウムポリマー電池を内蔵し、フル充電から約10日間の使用が可能だ。

 なお、同じくMasterシリーズのコンパクトキーボードとして、メカニカルキースイッチを採用した「MX Mechanical Mini」(実売価格:1万7,000円前後)も用意されている。

まん丸キーが超キュート!
ロジクール「K380マルチデバイスBLUETOOTHキーボード」

製品ページのURL
実売価格:4,000円前後●接続方式:Bluetooth●キー数:79●キースイッチ:パンタグラフ●キーピッチ:18mm●キーストローク:1.5mm●バックライト:なし●バッテリ持続時間:約24カ月(単4形乾電池×2)●サイズ:279×124×16mm●重量:423g(電池含む)

 丸っこいデザインがかわいらしい、Bluetooth接続のコンパクトキーボード。キートップは緩やかに窪んでおり、タイピングのしやすさに配慮した形状だ。

 最大3台のBluetooth対応デバイスとのペアリングが可能で、左上のボタンから切り替えられる「Easy-Switch」機能を搭載する。バッテリは単4形乾電池×2。最長で約2年間の運用が可能な省エネ設計である(1年間で200万回のキー押下を想定)。

日本語入力モードの切り替えに工夫アリ
Microsoft「Designer Compact Keyboard」

製品ページのURL
実売価格:6,800円前後●接続方式:Bluetooth●キー数:- ●キースイッチ:パンタグラフ●キーピッチ:- ●キーストローク:1.35mm●バックライト:なし●バッテリ持続時間:約36カ月(CR2032コイン電池×4)●サイズ:284.07×110.77×9.05mm●重量:288g(電池含む)

 スリムかつ軽量で、持ち運びにも適したコンパクトキーボードだ。MS-IMEをオフにできる[A]キー、およびオンにできる[あ]キーがスペースキーの左右に配置されており、すばやく正確に入力モードを切り替えられる。

 ワンクリックで絵文字や記号にアクセスできる[絵文字]キーや、画面のキャプチャ、貼り付け、共有を行なえる[画面スニッピング]キーなど、便利なホットキーを搭載している。

 バッテリにCR2032リチウムコイン電池×4を使用するのもユニークな特徴と言える。最長で36カ月もの運用が可能で、バッテリ残量をあまり気にせずに使い続けられるのがうれしいところだ。

約2.3年使用できる省エネモデル
バッファロー「BSKBB315」

製品ページのURL
実売価格:2,500円前後●接続方式:Bluetooth●キー数:78●キースイッチ:パンタグラフ●キーピッチ:19mm●キーストローク:1.5mm●バックライト:なし●バッテリ持続時間:約864日(単4形乾電池×2)●サイズ:285×120×23mm●重量:280g(電池含まず)

 2,500円前後で購入できる、安価なコンパクトキーボード。Windows PCやMacはもちろん、iPad、Android端末、Chromebook、PlayStation 4/5などでも使用可能。最大3台までのデバイスとペアリングでき、[Fn]キーと[A]/[S]/[D]キーの同時押しで手軽に切り替えられる。バッテリには単4形乾電池×2を使用し、最長で約864日間の運用が可能だ(1日8時間のPC操作のうち、キーボード使用率が5%の場合)。

長年愛され続ける至高の逸品
PFU「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」

製品ページのURL
実売価格:3万7,000円前後●接続方式:有線、Bluetooth●キー数:69●キースイッチ:静電容量無接点方式●キーピッチ:19.05mm●キーストローク:3.8mm●バックライト:なし●バッテリ持続時間:約3カ月(単3形乾電池×2)●サイズ:294×120×40mm●重量:550g(電池含まず)

 コンパクトキーボードの草分け的存在である「Happy Hacking Keyboard」シリーズの最新モデル。キースイッチには信頼性と耐久性に優れる「静電容量無接点方式」を採用。キー構造の刷新と緩衝材の採用により、高速打鍵性と静粛性を向上したとする。

 有線によるUSB接続(Type-C形状)と、Bluetooth接続に両対応しており、Bluetooth接続では最大4台までのデバイスとペアリングが可能だ。

 DIPスイッチによる制御キーの割り当て変更機能に加え、キー全般をカスタマイズ可能な「キーマップ変更機能」を搭載。WindowsおよびMacに対応する専用ツールから割り当ての変更を行なえる。

Fnキーを親指で操作する変わり種
ダイヤテック「FILCO Majestouch MINILA-R Convertible」

製品ページのURL
実売価格:1万5,500円前後●接続方式:有線、Bluetooth●キー数:66●キースイッチ:メカニカル●キーピッチ:19mm●キーストローク:4mm(静音軸のみ3.7mm)●バックライト:なし●バッテリ持続時間:-(単3形乾電池×2)●サイズ:297×124×40mm●重量:680g

 CHERRY MXスイッチを採用したFILCOのコンパクトキーボードだ。スペースキーの両端に[Fn]キーを配置したユニークなレイアウトで、[Fn]キーは親指で押すスタイル。

 キースイッチは、MX茶軸、MX青軸、MX赤軸、MX Silent 静音軸(MX Silent Red)の4種類から選択できる(公式オンラインショップ限定でMX黒軸も用意)。キーストロークは4mmで、MX Silent 静音軸のみ3.7mmとなっている。

 本体裏のDIPスイッチを操作することで、キー機能の変更を行なえる。Mac専用モードにもでき、Macユーザーも違和感なく使用可能としている。製品にはMac専用モード用の交換キーキャップが付属する。

独自開発のキースイッチ搭載
Razer「BlackWidow V3 Mini HyperSpeed」

製品ページのURL
実売価格:2万2,800円前後●接続方式:有線、Bluetooth、USBレシーバ●キー数:- ●キースイッチ:メカニカル●キーピッチ:- ●キーストローク:3.5mm(イエロー)、4mm(グリーン)●バックライト:あり(RGB)●バッテリ持続時間:約200時間(内蔵バッテリ)●サイズ:318.5×130×40.5mm●重量:718g

 65%サイズのゲーム向けコンパクトキーボード。USBケーブル(Tyep-C)による有線、3台までペアリングできるBluetoothに加え、低レイテンシな「HyperSpeed Wireless」の3種類の接続方式に対応。

 キースイッチには、ストロークが浅くリニアな打ち心地の「イエロースイッチ」と、クリック感とタクタイル感のある「グリーンスイッチ」を用意している。8,000万回のキー押下に耐える高耐久性も魅力の1つだ。

 ユーティリティの「Synapse 3」に対応しており、キー機能の変更やLEDライティングの調節など、自由度の高いカスタマイズが可能。1個のキーに2つの機能を割り当て、都度切り替えて使用できる「HyperShift」も利用できる。

光学スイッチによる高速入力
Razer「Huntsman Mini」

製品ページのURL
実売価格:1万4,000円前後●接続方式:有線●キー数:- ●キースイッチ:オプティカル●キーピッチ:- ●キーストローク:- ●バックライト:あり(RGB)●サイズ:293.3×103.3×36.8mm●重量:523.3g

 Razer独自のオプティカルスイッチを搭載する、60%サイズのゲーミングコンパクトキーボード。静音性が高く滑らかな感触の「リニア」と、カチカチとしたクリック感を楽しめる「クリッキー」の2種類を用意。

 アクチュエーションポイントは、リニアで1.2mm、クリッキーで1.5mmとしており、短いストロークによる高速タイピングが可能だ。打鍵耐久性は最大で1億回。Synapse 3によるカスタマイズに対応する。

 姉妹品として、アクチュエーションポイントを1.5〜3.6mmの範囲で変更可能なアナログオプティカルスイッチを搭載する「Huntsman Mini Analog」(実売価格:2万円前後)も販売されている。

頑丈設計のアルミボディ
Kingston「HyperX Alloy Origins 60」

製品ページのURL
実売価格:1万円前後●接続方式:有線●キー数:- ●キースイッチ:メカニカル●キーピッチ:- ●キーストローク:3.8mm●バックライト:あり(RGB)●サイズ:296×105.5×36.9mm●重量:約780g

 Kingstonのゲーム向けブランド「HyperX」による、60%サイズのゲーミングコンパクトキーボードだ。接続用のUSBケーブル(Type-C)は取り外しが可能。

 キースイッチは、応答性と正確性のバランスを調節した「HyperX Redリニアメカニカルスイッチ」を搭載する。打鍵耐性は8,000万回。独自ユーティリティ「HyperX NGENUITY」により、キーバインドやLEDライティングなどの設定を行なえる。

 なお、姉妹品として、カーソルキーなどを備える65%サイズのゲーミングコンパクトキーボード「HyperX Alloy Origins 65」(実売価格:1万円前後)も用意されている。

キースイッチの交換が可能
Corsair「K70 PRO MINI WIRELESS」

製品ページのURL
実売価格:2万4,000円前後●接続方式:有線、Bluetooth、USBレシーバ●キー数:65●キースイッチ:メカニカル●キーピッチ:- ●キーストローク:3.4mm ●バックライト:あり(RGB)●バッテリ持続時間:バックライト有効時約32時間、無効時約200時間(内蔵バッテリ)●サイズ:293×109×40mm●重量:640g

 AXONテクノロジーによる8,000Hzの高速ポーリングレートが特徴の、60%サイズのゲーム向けコンパクトキーボード。キースイッチには「CHERRY MX Speed Silver」を採用。キーストローク3.4mm、アクチュエーションポイント1.2mmと浅く、リニアな打鍵感で、プレイヤーの操作をすばやくゲームに反映させられる。標準搭載のスイッチは、CHERRY MX互換の3ピンキースイッチと交換することが可能だ。

 また、Corsair独自の統合ソフトウェア「iCUE 4」に対応。キー機能の割り当て変更や、マクロの作成、LEDライティングのカスタマイズなど、細かな設定を行なうことができる。