2024年12月16日 14:15
岐阜大学と名古屋大学が連携して活動するOne Medicine創薬シーズ開発・育成研究教育拠点(COMIT)※1と京セラ株式会社は、双方の包括的な連携協力のもと、互いの高度な研究成果、最先端情報、国内外のネットワークを相互に活用し、医療の安全性と効率性に貢献するデジタルソリューションの開発に向けた取り組みを進めることになりました。
2024年12月16日には、岐阜大学と名古屋大学を運営する東海国立大学機構※2と京セラ株式会社が、包括的な産学連携に関する協定を締結しました。
今後、本協定に基づき、下記の事業を連携して取り組んでまいります。
【具体的な連携事業】
1.双方の研究成果の社会的活用
2.個別の共同研究や受託研究その他具体的な取り組み及び連携事業の実施
3.最新の研究成果や社会的課題に関する情報交換
4.上記の事項のうち、特に医療の安全性と効率化に貢献するデジタルソリューションの開発に向けた取り組み
■東海国立大学機構 機構長 松尾 清一 コメント
これから訪れる超高齢化時代に大学病院の果たす役割は、先進の医療体制を整備するだけでなく、研究・教育の充実、そして地域医療とのスムーズな連携などが挙げられます。同時に医療はますます専門化・複雑化し、医療従事者の業務量は増加する上にその質も高度化し専門職としての労務環境は悪化しております。この度の包括協定は、将来の大学病院が目指す姿や課題解決を実現するために、最先端のデジタル技術の研究開発を進めている京セラ株式会社と大学病院が日々の医療に関する課題を抽出し、特徴づけに基づいて個別にDX化を行うプロセスを大きく促進する仕組みとなります。同時にOne MedicineをコンセプトとするCOMITの伴侶動物の医療にも展開させ、動物医療の質の向上を果たす機会として期待されます。
■京セラ株式会社 執行役員 経営推進本部長 能原 隆 コメント
人口構造の変化により、高齢化が急速に進む日本では、医療介護の人手不足と財政負担が深刻化し、持続可能な対策が急務です。その課題の解決を目指した産学連携の取り組みの一環として、このたび包括的協定を締結しました。大学病院と実際の医療現場での課題点をしっかりと明確にした上で、当社がこれまでに培った通信やAI認識技術などを活用し、医療の質を向上させながら、より効率的かつ経済的で、医療活動において真に役立つDX系メディカルソリューションの事業開発を推進します。そしてこの活動を通じ、医療を受ける患者さんと医療を供給する医療機関はじめ、人々が安心して暮らせる世界の実現に少しでも貢献できるよう取り組んでまいります。
※1 One Medicine創薬シーズ開発・育成研究教育拠点(COMIT)は、東海国立大学機構の連携拠点支援事業の支援を得ながら、世界と伍する研究拠点を目指しています。「ヒトと動物の疾病は共通」という「One Medicine」の考え方に立ち、医学、獣医学、薬学、工学等の研究者が分野横断的かつ国内外で施設横断的に連携できる環境をい かして、医学と獣医学の境界を超えた新たな学術領域「Sharing Medicine(人獣共通医療学)」を開拓していきます。
※2 東海国立大学機構は、岐阜大学と名古屋大学を運営する国立大学法人です。