2023年11月14日 13:00
アメリカ発GPS機器のパイオニア、ガーミンジャパン株式会社(以下 Garmin)は、ヘルスケア事業やソリューションをサポートする事業であるGamin Health(Garminのグローバルプロジェクト)において「Garmin Health Summit(ガーミン ヘルス サミット)」を、11月9日(木)、10日(金)の2日間にわたり、シンガポールにて開催しました。サミットでは、Garminウェアラブル製品の魅力やテクノロジーを活かした、最も革新的なヘルスやウェルネス企画を表彰する「Garmin Health Awards 2023」も同時に開催。ヘルスケア&リサーチ、保険&従業員の健康増進、フィットネス&ウェルネスの3分野で、世界中から寄せられた応募の中から受賞者が選ばれました。
Garmin Health グローバルB2Bセールス シニアディレクターのヨルン・ウァツカは、「私たちは、本年度の極めて優れたヘルスケアおよびウェルネスソリューションを表彰できることを誇りに思います。このような高いレベルのイノベーションを目の当たりにすることは、本当に刺激的で、モチベーションを向上させます。Garminを代表して、受賞者の皆様、そしてGarmin Health Awardsに参加してくださった皆様、に御礼とお祝いの気持ちをお伝えしたいと思います。」 とコメントしています。
惜しくも受賞は逃しましたが、本年日本からは株式会社Area JapanとNEXCO中日本サービス株式会社の共同プロジェクトが「保険&従業員の健康増進」部門のファイナリストに選ばれています。
■2023年度「Garmin Health Awards」各カテゴリー受賞者
<「ヘルスケア&リサーチ」部門>
大学レベルの研究、臨床試験、患者モニタリング、デジタルセラピューティクス、リハビリテーション、予防、またはその他のヘルスケアと研究に関連する取り組みから選出。
受賞者:BlueRoom powered by Real Response(オーストラリア)
BlueRoom Biometricsは、Garminスマートウォッチやフィットネストラッカーからのリアルタイムデータを仮想現実や複合現実のトレーニング体験に統合します。Garmin Health SDKを活用することで、このシステムはHRV(心拍変動)によるリアルタイムのデータとストレス測定値をトレーニングのファシリテーターに提供し、各受講者に合わせトレーニングをカスタマイズすることが可能です。さらに、このプロセスを自動化し、トレーニングをより安全で効果的なものにするためのAIエンジンも開発されています。
BlueRoom Biometrics: https://www.blueroomxr.com/garmin-biometrics
Real Responseはオーストラリアの緊急時の訓練に革命をもたらしました。当初は伝統的な応急手当コースを提供していましたが、没入型シミュレーションを駆使したトレーニングを提供する業界のリーダーとなりました。BlueRoomのリリースにより、Real Responseは複合現実に進出し、実践的でリアルな体験の新たな基準を確立しました。
Real Response: http://www.realresponse.com.au/
<「保険&従業員の健康増進」部門>
保険・再保険プログラム、ダイナミックアンダーライティング、バイオロジカル年齢モデル(BAM)、顧客ロイヤルティ、健康経営、労働者の安全管理、ドライバーの安全管理、その他保険や企業のウェルネスに関連する取り組みから選出。
受賞者:Sleep Advice Technologies Srl(イタリア)
Sleep Advice Technologiesが開発したPREDICTSは、対象者の眠気を予測するために設計された特許取得済みのアルゴリズムです。自律神経系のモデルに基づいて、疲労のリアルタイム分析を提供することで、覚醒状態から眠気状態への移行が間近に迫っていることを、活動が制御できなくなるかなり前にアラームで知らせます。アフターマーケットおよびOEMで利用可能なこのプログラムは、ウェアラブルセンサーと接触型センサーの両方で実行することが出来ます。PREDICTSの効果は、睡眠不足のドライバーによる運転状況をシミュレートする綿密な検証テストによって確認されています。2023年1月以降、大型トラックに対応しています。
Sleep Advice Technologiesは、2018年7月にトリノ(イタリア)に設立された革新的なスタートアップ企業です。睡眠の専門家である医師、自動車および半導体技術分野の管理職、さらにイタリア有数の技術系大学出身の教員や研究者の意見を最大限に活用して、サービスを設計しています。
Sleep Advice Technologies: https://www.satechnology.eu/
<「フィットネス&ウェルネス」部門>
フィットネス、ウェルビーイングプラットフォーム、その他アクティビティに基づくソリューションから選出。
受賞者:Humanoo(ドイツ)
Humanooは、従業員や保険契約者の健康意識を高めるための幅広いサービスを展開し、企業や保険会社をサポートするグローバルヘルス&ウェルビーイングプラットフォームです。自社制作のコンテンツから、課題や特典を伴うゲーミフィケーション、1対1でのコーチングや従業員支援プログラムなどの様々な健康サービスを提供しています。Humanooは、総合的な健康エンゲージメントの提供や、進捗状況のフィードバック、有意義なインサイトにより、1つのプラットフォームから全ての健康サービスの管理を支援します。750以上の企業クライアントと21のヨーロッパの主要な保険会社と提携しています。
Humanooは、ベルリンに本社を置くヨーロッパをリードする企業および保険契約者のウェルビーイング・テクノロジー企業です。大手保険会社から家庭用ブランド、行政に至るまで、すでに750以上の組織を支援しており、ウェルビーイングを総合的かつ大規模に展開することで、クライアントとユーザーに持続可能で測定可能な成果をもたらすことができるという信念に根ざし、事業を行っています。
Humanoo: https://www.humanoo.com/en/
■「Garmin Health Award」と受賞者選出方法について
最も革新的なソリューションを表彰するこの賞のファイナリストらは、Garmin Health Summitで3分間のピッチビデオを発表し、各部門の専門家とGarmin Health担当者を含む4人の審査員からの質問にも対応しました。受賞者には総額10,000ドル相当のGarmin製ウェアラブルが贈られます。
■「Garmin Health Summit 2023」のハイライト
Garmin Healthプロジェクトのグローバルメンバーや業界関係者による「Garmin Health Summit」は、Garminエコシステム、ヘルスケア、保険、健康経営、患者モニタリングなどの幅広いトピックについて、専門家によるセッションを行い、同業者や業界のリーダーたちと交流しながら、参加者に有用な情報を提供します。
<宇宙飛行研究でのコラボレーション>
今年は、世界的に注目されている民間宇宙飛行プロジェクト「Polaris Dawn(ポラリス・ドーン)」ミッションにおけるGarminウォッチ「fenix 7」を用いた研究について、ペンシルバニア大学ペレルマン医学部精神科の教授であり、行動規制・健康セクションのディレクターであるマティアス・バスナー氏(MD、PhD、MScEpi)が、「商業宇宙飛行:極限環境における乗組員の健康モニタリング」と題した基調講演を行いました。
<さらに精度高く進化したBBI(心拍間隔)測定>
Garmin Healthチームは、さらに改良されたBeat to Beat Interval(心拍間隔)、「Enhanced BBI」測定の可能性を発表しました。この強力なツールは、Garminスマートウォッチのセンサー技術を使用して心拍変動(HRV)の生データを収集し、Garmin Health Standard SDKおよびGarmin Health APIを介してGarmin Healthの顧客のみに一連のデータを利用できるようにします。
Garmin Health エンジニアリング シニアディレクターであるスコット・バーゲットは、「Garmin Healthが多くの企業にとって魅力的なビジネスソリューションとなる要素の1つは、Garmin Healthの献身的な努力から生まれる心拍変動(HRV)と心拍間隔(BBI)といった高度なデータへのアクセスと分析が可能ということです。BBIは、研究者や保険会社がユーザーの全体的な健康とウェルネスをよりよく理解するのに役立つ重要な生体情報だと考えています。」と話します。
詳しくはこちらからご覧下さい。
グローバルサイト: https://web-eur.cvent.com/event/bacc836c-205f-4cc1-8d19-775b0ea3bc8d/summary
■日本からのファイナリスト
株式会社Area Japan & NEXCO中日本サービス株式会社の共同プロジェクトについて
<株式会社Area Japanのサービス>
Garminのウェアラブルから得られる心拍、ストレス、歩数、カロリー消費量、睡眠などのデータを、Area Japan社が開発した独自のアルゴリズムにより1,680,000通りのパターン解析を行い、健康レポートとして利用者へ提供するサービス「Sano Healthcare Service」を提供しています。
<NEXCO中日本サービス株式会社での導入>
一人勤務社員の夜間業務における安全確保と状態の可視化を図ると同時に、 Garminのウェアラブルから得られる情報を、社員の健康管理及び労務管理に必要な項目で情報を2次解析。各データの可視化により健康管理はもとより、社員の特性に合わせた適正な勤務体系や人員配置への参考データとして活用し、ウェルビーイングの向上を目指しています。
現在、社員300名が着用。会社としての社員の健康管理に加え、各社員が気になる点の改善への取組みの参考としています。実際に着用している社員の方からも、効果を実感する声が寄せられています。
さらに、Area Japan社とリセラー契約を締結し、社内で活用する健康管理サービスを対外的に販売を検討しています。
●株式会社Area Japan
2019年2月、広告代理店として設立。その後、IoTのことづくり分野への導入相談からIoT事業へ参入。
2020年1月、東京都立産業技術研究センターの公募型共同研究開発事業に採択され、子育て支援システム「PREMO」を開発。「PREMO」の開発段階でヒントを得て、健康管理サービスの開発に着手し、2021年5月、健康管理システムSanoをリリース。
2022年6月よりNEXCO中日本サービス株式会社の社員健康・労務管理システムとして採用され、2022年11月、 MCPCアワード2022ユーザー部門特別賞を受賞。
現在は、ヘルステックをメイン事業として、ヘルスケアの推進に取り組んでいます。
●NEXCO中日本サービス株式会社
NEXCO中日本グループをはじめとするお客さまのビジネスサポートを行うことを目的として、中日本高速道路株式会社の100%出資により、2008年2月1日に設立。
主に、高速道路に係わるお客さまサービス事業、人材派遣、ビジネスサポート事業、不動産事業、広告・コミュニケーション事業を担い、高いスキルを有する多様な人財を活用しています。
社員のモチベーションを高め、働きがいのある職場を実現するため、社員の心身の健康向上を目指して、健康経営の取組みを推進しています。
【Garmin Health (ガーミン ヘルス)について】
ヘルスプロモーション、ソリューション事業、研究などをサポートする、Garminのグローバルプロジェクトです。従業員の健康増進(健康経営)、集団健康、患者モニタリング市場において、Garminの幅広いウェアラブルポートフォリオと高品質のセンサーデータを活用したカスタムビジネスソリューションを実現するためのサポートを提供しています。製品の設計、製造、そして世界中にその製品を届けるグローバル企業として、Garmin Healthは顧客のニーズをサポートし、信頼できるパートナーと共に貢献の場を広げていきます。
https://www.garmin.com/ja-JP/health/
▼Garmin Healthに関するお問い合わせ先
https://www.garmin.com/ja-JP/forms/wellnesspartner/
【ガーミンジャパン株式会社について】
Garmin (ガーミン) はアメリカ合衆国で創業されたGPS機器のパイオニアです。2020年秋、ヘルスプロモーション、ソリューション事業、研究などのニーズに合わせ、独自のソリューションをサポートするグローバルプロジェクト「Garmin Health(ガーミンヘルス)」を日本でもスタートさせました。Garminならではの使いやすさと多彩な機能性を有するウェアラブルデバイスを活用し、スポーツ&アクティビティシーンだけでなく日常生活における健康管理・健康増進、そして最先端の研究などをサポートします。
https://www.garmin.co.jp/
<本製品に関する読者からのお問い合わせ先>
ガーミンジャパン株式会社
https://www.garmin.co.jp/
〒354-0036 埼玉県富士見市ふじみ野東1-7-6
TEL : 0570-049530
FAX : 049-267-9124
E-mail: jp_Info@garmin.com