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いいですか、コントロール パネルはまだ廃止されないと思います

 MicrosoftでWindows 11のデザインを統括するPartner Director of DesignのMarch Rogers氏のXでのユーザーへの返信内容が、一部メディアで「コントロール パネルの廃止を示唆するものだ」として報道され、話題になっている。この投稿に対する返信でも、コントロール パネルの廃止に反対するコメントが散見される。

 しかし、この報道は明らかにミスリードだ。

 Rogers氏の返信内容は以下のようなものである。

 内容としては、現在、同社はコントロール パネルにしか存在しないネットワークやプリンターの設定の一部を、設定アプリに移植する作業中だという。多数のドライバやデバイスに対応するため、慎重に作業を行なっていて、時間を要しているといった内容だ。

 そもそもRogers氏のコメントは、Dave's Note Here氏のリプライに対するもの。そしてDave's Note Here氏は、ネットワークやプリンターの設定は、まだコントロール パネルのほうが優れていると述べたものだ。Rogers氏の返信は、この事実に対して今すぐ対応できない理由を説明したものである。

 よって、Rogers氏の返信はコントロール パネルの廃止を主題にした発言ですらなく、UIデザイン改善の話の流れで出た返信に過ぎない。この返信を根拠に、コントロール パネルが廃止になり、設定アプリに完全移行する……と判断するのは、あまりにも時期尚早だ。

 実は、Microsoftは2024年8月ごろに、Windowsのシステム構成ツールのページで、コントロール パネルの項目について、「deprecated」というラベルを付与した経緯がある。deprecatedは、アプリケーションやソフトウェアを開発する側の解釈としては「(廃止予定があるため)非推奨」である。

 ところがほどなくして、deprecatedのラベルが削除され、「コントロール パネルの設定の多くは、よりモダンで合理化されたエクスペリエンスを提供する設定アプリに移行中です」という記述だけが残された。結局のところ、(2024年時点で)コントロール パネルを廃止するのは困難だと判断したと思われる。

 まとめると、今回のRogers氏のコメントも「移行作業中である」ことを述べただけで、コントロール パネルの廃止を示唆するものではない。ネットワークやプリンター以外に、電源周りの細かな制御、ゲームパッドの設定、スクリーンセーバーなど、廃止の前に移植しなければならない項目は山積みだ。