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NVIDIA、Armの買収をほぼ断念。Bloomberg報じる

 Bloombergが25日付けで報じたところによると、NVIDIAはArmの買収を断念する方向で調整を進めているという。

 NVIDIAは2020年9月より、ソフトバンクグループが所有するArmの買収について400億米ドル(約4兆5,529億円)規模の案件を進めてきた。しかし巨大な半導体企業同士の合併によって、競合他社の不当な弱体化や企業間競争の減少などが懸念されることから、英国政府や米連邦取引委員会(FTC)など関係する規制当局の承認がおりず、実現が難航している。

 本件に関する協議は非公開のため詳細は不明だが、Bloombergによる関係者への取材によれば、NVIDIAとArm両社の幹部は現在も買収の実現を望んでおり、当局への嘆願を続けているという。またソフトバンクグループは買収が実現しなかった場合の代替案として、新規公開株(IPO)の準備を進めているとしている。

 Armは、2016年7月にソフトバンクグループが当時の243億ポンド(約3.3兆円)で買収。NVIDIAへの売却が成立した場合は、Armの従業員に対して15億ドル相当のNVIDIA株式が付与されることになっていた。