やじうまPC Watch

500Hz超のゲーミングモニターが近くに製品化か?

 中国OLEDindustryの報道によると、BOEは新型酸化物半導体を用いたディスプレイについて新技術を開発し、超低消費電力、狭額縁、高解像度や超高リフレッシュレートディスプレイを実現できるという。

 酸化物半導体は高い電子移動度、少ないオフ電流、製造が容易、サイズの大型化が容易といったメリットがあるのだが、従来の薄膜構造では電流が大きい環境下で性能が劣化して不安定になる問題や、銅プロセスと酸化プロセスの組み合わせの課題などがあった。

 今回BOEは、銅配線と酸化物半導体をスタックすることで、銅が拡散したり酸化/劣化したりする問題を解決し、6つの生産ラインで量産化を実現。また窒素酸化物の平衡理論などを提唱し、酸化物の歩留まりを向上させた。

 酸化物半導体の応用はスマートフォンに使われる小型のものから110型のものまでカバーできると言い、110型/8K/120Hzのディスプレイや、500Hz以上のリフレッシュレートを実現した27型/フルHDのゲーミングディスプレイを実現できるとしている。

 なお、BOEは既に2021年12月に、ハイエンドディスプレイのサブブランド「ADS Pro」を立ち上げており、この中で8K/288Hzのディスプレイや500Hz超のゲーミングディスプレイを予告していた。