イベントレポート
ASUS、32型の5Kや144Hz駆動対応4Kなど液晶新製品を多数展示
(2016/5/31 18:58)
ASUSブースでは、液晶ディスプレイの新モデルも多数展示されていたので、本稿では、それらをまとめて紹介する。
世界初の32型5K液晶
こちらは、まだ製品型番が付けられておらず、参考展示ではあったが、世界初となる32型5K(5,120×2,880ドット)表示対応のIPSパネルを採用する液晶ディスプレイだ。プロのグラフィックス用途向け「ASUS ProArt」シリーズの製品として位置付けられており、Rec.709カバー率100%、Adobe RGBカバー率99.5%、DCI-P3カバー率95%を誇る、表示品質に優れる点が大きな特徴。
また、ハードウェアキャリブレーションに対応するとともに、ディスプレイ本体内にプロファイル保存領域を備え、PC不要でプロファイルを切り替えて利用できる点も特徴だという。映像入力端子はDisplayPort 1.3やHDMI 2.0などを備える。発売時期は2016年第4四半期を予定しており、価格は未定。
世界初の144Hz駆動対応4Kゲーミングディスプレイ
こちらは、プロトタイプとして参考展示されていた、世界初の144Hzの高リフレッシュレートに対応する27型4K(3,840×2,160ドット)液晶ディスプレイ。
展示機は、ASUSのロゴが表記され、ASUSブランドの液晶ディスプレイに近いデザインとなっていたが、製品型番はまだ付けられておらず、ASUSブランドの製品として発売するか、R.O.G.ブランドの製品として発売するかも、まだ決まっていないという。ただ、用途としてはゲーミング向けとして位置付けられており、R.O.G.ブランドの製品として発売される可能性が高いものと考えられる。発売時期なども未定とのこと。
USB Type-C接続ポータブル液晶ディスプレイのプロトタイプ「ZenView」
1月のCES 2016において、USB Type-C接続の15.6型ポータブル液晶ディスプレイ「MB169C+」が発表されたが、COMPUTEX TAIPEI 2016では、その次世代となる製品のプロトタイプ「ZenView」を展示した。
利用する液晶は15.6型で、表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)と、MB169C+と同じで、USB Type-Cケーブル1本でPCと接続し利用できる点も同様。ただ、ベゼル幅が狭められており、よりコンパクトなサイズとなっている。
また、大きな特徴となるのが本体右下に用意されている穴で、この穴に鉛筆などを差し込むことでスタンドとなり、立てて利用できるようになる。MB169C+では専用ケースをスタンド代わりに使っていたが、この製品では鉛筆のような棒状の物があれば、それを差し込んでスタンドとして利用できるため、利便性が高められている。また、製品名のZenViewからも分かるように、Zenシリーズに属する製品で、Zenシリーズ同様のメタリック仕上げとなっている点も特徴の1つだ。
ZenViewは、ワールドワイドでの発売を予定しており、発売時期は2016年第4四半期を予定。価格は未定。
USB 3.1 Type-C接続のフレームレス4Kディスプレイ「Designo MX27UC」
「Designo MX27UC」は、ベゼル幅を極限まで狭めた、スタイリッシュな液晶ディスプレイ「Designo」シリーズに属する新モデル。27型の4K表示対応IPSパネルを採用しており、デザイン性と高精細表示を両立。また、sRGBカバー率100%の広色域表示も特徴としている。
PCとの接続は、DisplayPortやHDMIだけでなく、USB 3.1 Type-Cケーブルも利用でき、USB Power Deliveryもサポート。ハイエンドスピーカーブランド、Bang & OlufsenのICE Powerテクノロジーを採用する3Wのステレオスピーカも内蔵するという。発売時期は2016年第3四半期を予定。価格は未定。