イベントレポート

巨大ヒートシンクのSSDや次世代Core対応メモリ、花形の簡易水冷クーラーなど

 この記事では会場内で見つけたおもしろネタを合わせて紹介する。

ADATA

 ADATAブースではPCIe 5.0に対応したSSDや次世代Intelプラットフォームに対応する(?)メモリが展示されていた。

ADATAのブースで目につく巨大SSD(Project NeonStorm)

 Project NeonStormはSSDの熱をヒートスプレッダ経由で移動させ、水冷ケース、中空のアルミチューブ、そして両サイドの小型ファンで廃熱するとのこと。

 2023年6月時点でPCIe 5.0に対応したコントローラといえばPS5026-E26が定番だが、こちらはSMI(Silicon Motion)のSM2508が採用される。

 担当者によると2024年の発売を目指しているという。

Project NeonStormの仕組み

 また、Intelの14世代プラットフォームに対応すると謳うCKD DIMMも展示されていた。

 CKDはClient Clock Driveの略でDRAM側にクロックドライバを搭載することで高い周波数に対応できるという。

CKD DIMM

 また、データセンター向けのCompute Express Link(CXL)、次世代ノート向けのCompression Attached Memory Module(CAMM)、次世代XeonことGranite Rapids向けのMR DIMMも展示されていた。

左からCXL、CAMM、MR DIMM

ASUS

 今PC業界では右も左もAlder Lake-Nといった状態だが、ASUSからもIntel N100を搭載したマザーボードPRIME N100I-D D4が展示されていた。

PRIME N100I-D D4

Silver Stone

 Silver Stoneからはユニークな簡易水冷クーラーIceMyst ARGBが展示されていた。

 トップフローファン、サイドフローファンときて、水冷になった時にCPU周辺に風が流れない問題に対処するもの。ここを解決するためにマザーボードメーカーはヒートシンクを大型化させるなど対処しているが、一方でケースメーカーとしては規格通りにヒートシンクが設置されていないため干渉が起きてしまうという問題も発生していたという。

 そこでこのユニークな形になったわけだが、好きな場所へファンを設置することで例えばメモリ周辺やSSD周辺など重点的に冷やしたいところに風の流れを作ることができる。

 発売は年内の予定とのことで、11月に開催されるSilver Stoneのリアルイベントで日本でもお披露目される予定だ。

トップフローファンを環境に合わせて調整できる
IceMyst ARGBシリーズ