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もしモバイルバッテリが燃えてしまったら?東京消防庁が消火方法を紹介

 東京消防庁は11月28日、モバイルバッテリをはじめとしたリチウムイオン搭載製品の消化方法を紹介する動画を公開した。

 動画では、モバイルバッテリが出火した想定で対処法を紹介。基本的な対応として、火花や煙が激しく噴出している場合は近寄らず、火が収まってきてから、大量の水や消火器で消火するよう説明している。

 その上で、周囲に延焼してしまった場合は、消火器具ですぐに初期消火をする、バッグの中などで発火した場合は、まず身体からバッグを離してバッグごと消火するといった対処法も紹介している。

 加えて、消火後も内部が高温状態のままとなることがあり、火煙が出ていなくとも再出火する可能性があるため、大量の水などで温度を十分に下げた上で、水没させるのが望ましいとしている。

 同庁によると、リチウムイオン電池関連火災の発生件数は2024年で244件にのぼり、直近10年間で9.4倍に増加しているという。動画では、製品を使用する上での注意点として以下を挙げている。

  • 衝撃を与えない、分解しない
  • 燃えやすいものがない場所で充電する
  • 指定の充電器を使用する
  • 異常がある場合は使用をやめ、相談する
  • 熱がこもりやすい場所での使用は控える

 あわせて、廃棄する際は各自治体での方法を確認するなど、正しい方法で行なうよう呼びかけている。

STOP リチウムイオン電池火災