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NEC、6,480円のIEEE 802.11ac対応2×2ルーター後継モデル
~子供のインターネット接続時間を制御する管理機能を搭載
(2016/1/25 11:00)
NECプラットフォームズは、Atermシリーズから家庭用ルーターの普及価格帯モデル「Aterm WF1200HP2」を2月4日に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は6,480円の見込み。
本製品は2014年1月に発売されたAterm WF1200HPの後継モデルに該当。変更点は、子供のインターネット接続時間を制限する「こども安心ネットタイマー」に対応した点。各デバイスごとにインターネット利用時間を設定でき、子供のネット使い過ぎを抑制。専用アプリから現在インターネットに接続中のデバイスを確認することも可能。この機能は日本PTA全国協議会により推薦されている。制御可能なのは本製品を経由してWi-Fiで接続されるデバイスのみで、LTEや3G回線を利用してインターネットに接続しているデバイスには効果がない。
無線LANは5GHz/2.4GHz帯通信の双方が2×2のMIMO仕様。上位モデルの4×4と比べると少ないが、NECプラットフォームズの調査によれば、現状の8割以上のスマートフォン新機種が2×2採用に留まっており、実際に家庭用ルーターの売れ筋製品はコストパフォーマンスが良い2×2の製品だという。
通信速度はIEEE 802.11acが最大867Mbps、IEEE 802.11nは最大300Mbps。このほか、IEEE 802.11a/b/gもサポートしている。有線LANポートの数はWAN×1、LAN×3基で、それぞれ100BASE-TX接続のEthernetとなる。
NECの独自技術により小型筐体での高速通信を安定させるという「μEBG」(μElectromagnetic Band Gap)と「μSR」(μSprit Ring)を採用。前者は基板内部での電磁波ノイズの遮断を行ない、後者はアンテナ素子にスプリットリング共振器を使って小サイズのアンテナでも電波を全方位へ確実に飛ばすことができるとする。本製品は通信に指向性を持たせるビームフォーミング非対応だが、これらの機能により3階建て程度の住宅であれば万遍なく電波を届かせることが可能という。
このほか、同社のルーターをもう1基用意することで片方を中継機として利用し、アンテナ接続距離を向上させる中継機能も搭載。中継機能は親機と中継期間を5GHz(867Mbps)で、中継機とクライアント側を2.4GHz(300Mbps)で繋ぐモードと、親機/中継機/クライアント間の全てを5GHz(433Mbps)で繋ぐ2種類のモードを用意。後者を利用することで、ルーターと離れた場所でも安定してストリーミングなどを視聴できる。また、ストリーミング通信の安定化に寄与するQoS規格のWMM(Wi-Fi Multimedia)対応もサポートしている。
本体サイズは約33×97×146mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約200g。