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フットプリントそのままに12.3型液晶を採用。さらに薄く軽くなった「Surface Pro 4」

「Surface Pro 4」

 米Microsoftは6日(現地時間)、フットプリントそのままに液晶を大型/高解像度化し、さらに薄型/軽量化を図った「Surface Pro 4」を発表した。米国では10月7日より予約を開始、10月26日より発売する。価格は899ドルより。

 一見した外見は「Surface Pro 3」と似ているが、ユーザーのフィードバックに基づき、あらゆる点で改善を図ったという。縦横のサイズは292.1×201.42mmとSurface Pro 3とほぼ同じだが、厚さは9.1mmから8.4mmに薄くなり、重量も800gから766g(Core mモデル)/786g(Coreモデル)へと軽量化された。

 一方で額縁を狭くすることで、液晶ディスプレイのサイズは12型から12.3型へと一回り大きくなり、解像度も2,160×1,440ドットから2,736×1,824ドット(3:2)に引き上げられた。色域はsRGB 100%をカバーし、出荷時に全てキャリブレートされる。性能も、具体的な比較機種は不明だが、SkylakeになったことでSurface Pro 3から3割向上し、一方で騒音は減らした。

 ユーザーインターフェイス周りにも磨きをかけ、独自のペン&タッチ用チップセット「G5」に基づく「PixelSense」技術を搭載し、液晶のレイテンシや視差を低減。カバーガラスはゴリラガラス4を採用する。

 付属のペンも新たなものになり、従来の256段階から1,024段階の筆圧検知に対応するほか、ペン先の逆側は消しゴム機能を搭載し、磁石で本体に取り付けられるようになった。また、電池不要となり、オプションで太さの違うペン先を用意する。消しゴム機能のあるボタンは、1度押すとOneNoteが起動、2度押すと画面のクリッピングが可能、押し続けるとCortanaが起動する。

 別売のタイプカバーは、Surface Pro 3との互換性を維持しつつ、19mmのキーピッチと1.3mmのストロークを確保。薄型化されているが、パンタグラフ式の機構を採用し、打鍵感も高めた。バックライトも内蔵。タッチパッドは4割面積を大きくし、5点タッチに対応。また、Windows Helloによる生体認証対応の指紋センサー内蔵モデルも用意する。

PixelSense技術を搭載し、見栄えやタッチ/ペンの操作感を向上
ペンは筆圧1,024段階で消しゴム機能も追加
打鍵感を向上
指紋センサー内蔵モデルも用意

 CPUはCore M3/i5/i7(型番不明)を採用。メモリは4/8/16GB、ストレージはPCI Express接続の128/256/512GB/1TBを搭載可能。OSはWindows 10 Pro。

 インターフェイスは、500万画素Windows Hello顔認証対応前面カメラ、800万画素背面カメラ、USB 3.0、microSDカードリーダ(UHS-I対応)、Mini DisplayPort、Surfaceコネクタ、音声入出力、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN(2x2 MIMO)、Bluetooth 4.0 LE、TPM 2.0を装備。センサーは、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、地磁気センサーを内蔵する。バッテリ駆動時間は最大9時間。

 電源端子を兼ねるSurfaceコネクタは、専用(同時発表のSurface Bookと供用)のドッキングステーションも接続可能。ドッキングステーションは、従来の本体を支える入れ物のような形状からUSB Hubのような形状に変更され、USB 3.0×4、DisplayPort×2(4K出力対応)、Ethernetを装備する。

USB Hubのような形状になった新ドッキングステーション

 価格は、Core M3/メモリ4GB/SSD 128GBが899ドル、Core i5/メモリ4GB/SSD 128GBが999ドル、Core i5/メモリ8GB/SSD 256GBが1,299ドル、Core i7/メモリ8GB/SSD 256GBが1,599ドル、Core i7/メモリ16GB/SSD 256GBが1,799ドル、Core i7/メモリ16GB/SSD 512GBが2,199ドル。

(若杉 紀彦)