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パナソニック、レッツノート工房に50組の親子が参加
~商品化前のカラーキーボードを全員が選択
(2015/8/24 06:00)
パナソニックは、8月22日、兵庫県神戸市のパナソニック ITプロダクツ事業部神戸工場において、「手づくりレッツノート工房2015」を開催した。
今年で14年目を迎えた同イベントは、小学4年生~高校3年生までを対象に、世界に1台のオリジナルパソコンを組み立てる場を提供。子どもたちに、モノづくりの魅力や楽しさを体感してもらう夏休み企画で、実際にLet'snoteを生産している神戸工場を活用し、同社社員がサポートして、PCを組み立てる。
なお、今回の開催で累計参加者数が2,000人に達し、開催当日に2,000人目の受付をした参加者に記念品がプレゼントされた。
今回のレッツノート工房では、「レッツノートCF-RZ4」の組み立てを行ない、300組以上の応募の中から選ばれた50組の親子が挑戦した。参加費用は12万円。組み立てたPCは、そのまま持ち帰ることができた。
組み立てたCF-RZ4は、2015年夏モデルで、10.1型液晶ディスプレイ搭載2-in-1としては、世界最軽量となる約745gの軽さを実現。週刊誌よりも小さく、ガジェット感覚でいつも持ち歩けるコンパクトサイズが特徴。1.5mmのストロークを確保したキーボードや、拡張性を高める豊富なコネクター類を搭載しており、タブレットとしての快適さと、モバイルPCとしての実用性を徹底的に追求した製品だ。
2色の本体カラー、7色のカラー天板から選択が可能で、今回のレッツノート工房では、本体に関しては、シルバーダイヤモンドボディが33組、カッパーボディを17組が選択。天板では、ハーモニックブルーが11組、サンダーブルーが11組、ライジングレッドが9組となり、これが上位3位までの人気カラー。だが、参加者50組合わせると、7色すべてのカラーが選択されていたという。また、キーボードでは20組がローマ字すっきりキーボードを選択した。
ちなみに、今回は、事前には告知されてなかったカラーキーボードを、開催当日に選択できるように特別に配慮した。カラーキーボードは、天板の色に合わせて7色を新たに用意したもので、まだ、商品化前のもの。今回のレッツノート工房での反応や、今後の市場の反応をみて商品化を検討していくことになるというが、今回の組み立て教室では、50組の参加者全員が、カラーキーボードを選択するという異例の事態。むしろ、商品化に向けては、大きな手応えになったと言えるだろう。
なお、参加者は、兵庫県内からは14組が参加したほか、福島県、沖縄県からも参加。応募では北海道からも申し込みがあったという。また、50組中、男の子が29組、女の子が21組。小学生が19組、中学生が20組、高校生が11組となった。
モノづくりを体験
午前9時30分からの開校式では、パナソニック AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部プロダクトセンター・清水実所長が挨拶。「今日は、日本全国から集まっていただいた。みなさんに会えることを楽しみにしていた。今回、作ってもらうレッツノートは、これまでのレッツノートの歴史の中で、一番、薄くて、軽い製品。作るのが一番難しいかもしれない。だが、一生懸命、モノづくりにチャレンジしてもらえれば、必ず動くはず。今日1日、しっかりサポートする。今回のレッツノート工房のテーマは、『君の未来へ~チャレンジ・チェンジ』。モノづくりへの興味やPCに対する知識が高まったり、モノを大切にする気持ちが生まれる、といったチェンジにも期待したい」と語った。
組み立て教室は、午前10時から開始。液晶ディスプレイスやトップケース、ボトムケース、バッテリのほか、3種類19本のネジを含む、16種類32点の部品を使用。約1時間15分をかけて組み立てた。
清水所長が指摘したように、Let'snote CF-RZ4は、本体内に細かい配線などが多く、これまでの組み立て対象機種に比べて難易度が高い作業が続き、参加者が配線に苦労する姿が見られたが、組み上がったPCは全てが起動。スイッチを入れて「Panasonic」の文字が画面に表示されるとあちこちから拍手が沸いた。
その後、独自の検査ソフトを使用してカメラ機能やキーボード、タッチパッドなどの動作を確認。組み立てを完了した。
LEDの勉強会も実施
そのほか、家族を対象に、パナソニック エナジーデバイス事業部の専任講師の指導により、LEDを勉強しながらライトを組み立てる「LEDネックライト教室」を開催。参加者全員で、セル生産の現場や各種検査施設の見学を行なったり、同社が開発したソフトウェアを使って、さまざまなイベントを行なった。
参加者の小学生からは、「PCの組み立てでは、ケーブルをシールで止めるところが多く、また細かい作業が多くて難しかったが、楽しかった」といった声が挙がっていた。
パナソニックの清水工場長は、「参加者の中には、前日から関西に泊まったり、朝早起きしていただいたりしたが、参加者、そして家族のみなさんに喜んでいただけたのではないかと思っている。参加者の笑顔を見ると、我々も力をもらえる。また来週から日本でのモノづくり、MADE IN KOBEのモノづくりに取り組んでいく」と語った。
では組み立ての様子を写真で追ってみる。