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パナソニック、手作りLet'snote工房2014を開催

~「Let'snote SX3」の組み立てに50組の親子が挑戦!

8月23日に開催された手づくりLet'snote工房2014

 パナソニックは、8月23日、兵庫県神戸市のパソナニック ITプロダクツ事業部神戸工場において、小学4年生~高校3年生までを対象にした「手づくりLet'snote工房2014」を開催した。

 子どもたちのモノづくり体験の場として、今年で12年目、14回目を迎えた同イベントは、実際にLet'snoteを生産している神戸工場を活用してPCの組み立てを行なうもので、今回は、2014年夏モデルである「Let'snote CF-SX3」の組み立てに、342人の応募の中から選ばれた50組の親子が挑戦した。参加費用は12万円。組み立てたPCは、そのまま持ち帰ることができる。

 兵庫県内からは16組が参加したほか、埼玉県、福岡県からも参加。応募では秋田県、鹿児島県からも申し込みがあったという。

 また、50人中、男の子が32人、女の子が18人。学年別では、小学校4年生が9人、5年生が3人、6年生が12人、中学校1年生が4人、2年生が9人、3年生が4人、高校1年生が5人、2年生が3人、3年生が1人と、幅広い分布となった。

 組み立てた「Let'snote CF-SX3」は、光学ドライブを搭載しながら、軽さと長時間駆動、頑丈、高性能を実現したオールインワンのモバイルノートPC。28本のネジを含む、25種類45点の部品を使用。参加者自らが組み立てて、自分の名前が刻まれたオリジナルネームプレートを貼り付けた、世界にたった1台のオリジナルPCを完成させた。

 本体カラーは2色から選択が可能で、シルバーを選択した参加者が31人、ブラックが19人。カラー天板では一番人気がマリアナブルー、次いでライトニングオレンジ、ファンダムパープルの順となった。

 また、キーボードでは16人がローマ字すっきりキーボードを選択した。

 午前9時30分からの開校式で、パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部・原田秀昭事業部長は、「今日は、Let'snoteの組み立てにがんばって挑戦してほしい。モノづくりを体験してもらい、さらに神戸工場の中も見学してもらうことになるが、それらを通じて、考えたり、思ったり、勉強になることもあるはず。ぜひ楽しんでほしい。そして、パナソニックおよびLet'snoteのファンになってほしい」と述べた。

開校式の様子
開校式で挨拶したパナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部・原田秀昭事業部長
Let'snote工房では、もはや欠かせない存在となったLet'snote博士とぶーすけ
「レッツゴー!」ならぬ、「Let'snote!」と叫ぶ2人
参加者は、Let'snote博士とぶーすけとはいタッチをして会場に向かった
参加者は1つ1つのイベントを終えるたびにシールラリー帳にシールを貼った

 組み立て作業は、午前10時過ぎからスタート。午前11時30分頃には組み立てが完了。生産ラインでは動作検査を含めて約45分で完成するが、組み立て教室では、約1時間30分をかけて完成させたことになる。

 なお、通常は複数の作業者で1台を組み立てるが、この日の特別イベントとして、ラインで生産を行なっている「匠」が、1人で組み立てに挑戦。わずか6分34秒で組み立てた。

 一方、パソナニック エナジーデバイス事業部の専任講師によるオリジナル乾電池を制作する「電池教室」が行なわれたほか、各種検査室の見学や、電動ドライバーやハンダを使用してアクティブスピーカーの制作を体験するなど、参加者は、モノづくりにどっぷりと浸かった1日になった。

 午後3時15分過ぎから行なわれた閉校式では、パナソニック AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部神戸工場・清水実工場長が挨拶。「動かないPCがあったら明日も来てもらおうと思ったが、無事、全員のPCが起動した」と参加者全員の健闘を評価。「神戸工場では心を込めてPCを作っている。世界一、心が込められたPCであると自負している。今日は、みんなの気持ちもたくさん込められている。宇宙一、心が込められたPCである。自分の相棒として、沢山使ってほしい」とした。また、「3つの宿題」として、「作ったPCは忘れずに持って帰ること、この機会を作ってくれたお父さんやお母さんに感謝すること、楽しいと感じてもらったこのモノづくりの思い出を覚えてもらい、将来の日本を支えるような大きい大人になることを期待している」と語った。

 手作りLet'snote工房2014の様子を写真で見てみよう。

組み立てた部品

ボトムケースとすでに装着されたディスプレイ
トップケース
キーボード
右がHDDダンパー、左がディスクカバー
右がHDD、左がCD/DVDドライブ
数々のネジやスイッチ類などの材料
カラー天板は8種類の中から選択が可能
一番人気はマリアナブルー
そして今回は特別プレゼントとして自分の写真が入った工房特製天板を用意
組み立て教室の様子
DCジャックホルダーと呼ぶ部品の取り付けから開始
DCジャックホルダーを押さえながらネジを締める
DCジャックケーブルを剥離紙で止める。剥離紙を使う作業はかなり多い
続いてLANケーブルを接続。Ethernetポート搭載はLet'snoteの特徴の1つ
WiMAXモジュールを搭載する
WiMAXモジュールをネジで固定する
カメラケーブルやWiMAXアンテナケーブルなどを接続。細かい作業が続く
CD/DVDドライブの取り付け作業
メイン基盤に電源ケーブルを差し込み、基板との段差を処理
HDDダンパーをボトムケースに設置
HDDダンパーの中にHDDを挿入する
HDDを装着したところ
各種スイッチを取り付ける
トップケースの取り付けを行なう
ソレノイドケーブルの接続を行なう
パッドフレキを接続する
トップケースの取り付けを行なう
トップケースをネジで固定する
ピックストッパーを取り外す
ボトムケースをネジで固定。ここだけで22本のネジを使う
机の設置面を固定するための材料を取り付ける
ディスクカバーの取り付けを行なう
キーボードの取り付け作業
キーボードフレキの接続作業
キーボードを裏返して取り付ける
HDDカバーを取り付ける
最後にバッテリを取り付けて完成
4Kウェアラブルカメラ「HX-A500」を使用して4Kで撮影するスタッフの姿も
原田事業部長(左)も気になって参加者の組み立ての様子をのぞき込む
ぶーすけは夏休み中に200本の風船を使って習得したというバルーンアートの作品を参加者にプレゼント
いよいよ全員でスイッチを入れてみる
全員のPCに「Panasonic」の文字が表示され、無事に起動した
続いて検査を開始する
今回の組み立て教室用に用意された検査用CDを挿入する
キーボードの検査を行なう
続いてクリック操作も検査。正常に動くと花火があがる
無事に完成したことを示す証明書

各種イベントの様子

パソナニック エナジーデバイス事業部の専任講師による「電池教室」の様子
パナソニックオリジナルの手作り乾電池キットを使用
自分で作った乾電池が光った
ランチタイムは家族みんなでお弁当を食べた
昼休み時間には「神戸工場検定」を実施
検定試験問題は全部で10問。Let'snoteの天板の形状は何をヒントにしたかといった問題などが用意されている
参加者全員で記念撮影を行なった
「匠」による組み立て実演。記録は6分34秒
ショールーム見学の様子
電動ドライバーやハンダを使用したアクティブスピーカーの制作を体験
完成したスピーカーで、発売したばかりの5型タブレット「FZ-X1」から再生した音楽を視聴
参加者は4Kウェアラブルカメラ「HX-A500」を装着して手元の様子を撮影。撮影した映像は持ち帰れる
HX-500Aのデモストレーションも行なった
4Kタブレット「UT-MB5」を利用した迷路ゲーム
生産現場の見学風景。随所で社員が説明を行なった
環境試験室では、マイナス20℃で氷が凍った環境で動作試験
防滴および防水試験の様子
26方向から落下させる試験の様子
工場見学やイベント体験終了後には梱包作業を行なった
まずは汚れを拭き取る
続いてネームプレートを装着。世界で1台のPCになる
関連書類を入れてディスプレイを閉じる
袋に入れて最終梱包へ
梱包箱の中に入れる
これで手作りPCが完成した
参加者全員がその場で持ち帰った
閉校式で挨拶するパナソニック AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部神戸工場・清水実工場長
参加者を見送る原田事業部長と清水工場長
社員全員で参加者を見送った
Let'snote博士とぶーすけも大きく手を振って参加者をお見送り

(大河原 克行)