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東芝、BroadwellやOffice Premium採用を拡充した「dynabook」ノートPC春モデル
~WQHD液晶搭載の「KIRA V」はSSD大容量化などラインナップ見直し
(2015/1/26 12:00)
株式会社東芝は26日、ノートPC/タブレット「dynabook」シリーズの2015年春モデルを発表。1月29日より順次発売する。価格はオープンプライス。
春モデルとして発売される製品は、「dynabook KIRA V」、「KIRA L93」、「dynabook T」の一部、「dynabook Tab S50」、「dynabook Tab S38」の6シリーズ。dynabook Tabの2製品はソフトウェア更新のみ。
ノートPC製品は、Broadwell-Uの採用が大きな変更点となるが、KIRA Vはラインナップの見直しなど大幅な機能変更が行なわれている。
ソフトウェア面もいくつか変更が加えられる。
「思い出フォトビューア」がePUB3形式への出力に対応したほか、顔検出エンジンを利用した機能を強化。1つは成長記録機能で、撮影日時も参照することで、顔の造作だけでなく、成長を考慮した顔認識を行なう。もう1つは、顔写真をキーに検索を行なう機能で、例えば、検索したい人の写真が1枚も見つからない場合に、対象者をその場で撮影し、その写真を元に検索を行なうといったことが可能になる。また、思い出フォトビューアのAndroid版をGoogle Playを通じて提供を開始する。
動画編集ソフトの「Corel VideoStudio X7 VE for TOSHIBA」は、3ステップでフォトムービーを作成する“おまかせモード”用のテンプレートを、製品と同等の14種類へ拡充する。リモート視聴ソフトの「TVコネクトスイート」は2月を目処にアップデートを予定しているという。
このほか、PC内蔵のスピーカーを、スマートフォンなどでの音楽を再生できるBluetoothスピーカーとして機能させられる「ワイレスミュージック機能」も新たに搭載する。
なお、「dynabook T95」、「dynabook P75」、「dynabook P54」、「dynabook N61」、「dynabook N51」、「dynabook Tab S90」、「dynabook Tab S80」、「dynabook Tab S68」は継続販売される。
dynabook KIRA Vシリーズ
13.3型液晶搭載の「dynabook KIRA V」シリーズは、ラインナップの見直しが行なわれる。従来は上位モデルの「V83」はタッチ対応のWQHD(2,560×1,440ドット)モデルとし、下位の「V63」はタッチ非対応で、WQHDモデルとHD(1,366×768ドット)モデルの2モデルをラインナップしていた。
春モデルでは液晶を2種類に集約し、SSD容量の違いと組み合わせて3モデルに分ける。最上位から順に、「V83/PS」はタッチ/WQHD対応液晶とSSD 256GB。「V73/PS」はタッチ非対応/フルHD(1,920×1,080ドット)対応液晶とSSD 256GB。「V63/PS」はタッチ非対応/フルHD対応液晶とSSD 128GBを、それぞれ搭載する。
発売は1月29日。店頭予想価格はそれぞれ21万円前後、19万円台半ば、17万円台後半の見込み。本体色はプレミアムシルバー。
【お詫びと訂正】初出時、旧下位モデルの液晶をフルHDとしておりましたが、正しくはHD(1,366×768ドット)となります。お詫びして訂正いたします。
フルHDのみに統一された非タッチモデルのディスプレイは、外光の映り込みを抑えた新たなノングレア液晶を採用する。
全機種共通の強化点としては、Microsoftが提唱する高精度のタッチパッド「Precision Touchpad」に準拠したほか、パームリジェクションを強化。キーボードはバックライトの輝度を3段階に切り替えられるようになった。
また、4K液晶搭載の「dynabook P95」で採用されている、作業環境に合わせて色域を簡単に切り替えられる「Chroma Tune for TOSHIBA」や、実行中アプリケーションの画面端にサムネイル表示して簡単に切り替えられる「タスクスイッチャー」を搭載する。
共通の主な仕様は、CPUにCore i5-5200U(2.2GHz、ビデ機能内蔵)、メモリ8GB、Windows 8.1 Update(64bit)、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービス、Adobe Photoshop Elements 12を搭載。
インターフェイスは、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×3、HDMI出力、音声入出力、harman/kardonスピーカーなどを装備。
バッテリ駆動時間(JEITA測定法2.0)は、V83/PSが約13時間、V73/PSとV63/PSが約16時間。
本体サイズ/重量は、V83/PSが約316×207×9.5~19.8mm(幅×奥行き×高さ)/約1.32kg。V73/PSとV63/PSが約316×207×7.6~17.9mm(同)/約1.1kg。
dynabook KIRA L93
キーボードが脱着可能で、かつ液晶が360度回転することで、7種類のスタイルで利用可能な「dynabook KIRA L93」の新モデル「L93/PG」は、1月29日発売。店頭予想価格は25万円台後半の見込み。本体色はサテンゴールド。
CPUをBroadwell-Uへ、OfficeをOffice Home & Business PremiumプラスOffice 365サービスへ変更。付属のデジタイザペンを活用できるノートアプリ「TruNote」など、dynabook Tab Sの2014年秋冬モデルで採用された「Tru」シリーズアプリを新たに搭載する。
主な仕様は、CPUにCore i7-5500U(2.4GHz、同)、メモリ8GB、SSD 128GB、タッチ/WQHD対応13.3型液晶、Windows 8.1 Update(64bit)、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービス、Adobe Lightroom 5を搭載。
インターフェイスやセンサーは、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、microSDカードスロット、前面92万画素/背面500万画素カメラ、USB 3.0×2、Micro HDMI出力、音声入出力、harman/kardonスピーカー、電子コンパス、加速度センサー、ジャイロセンサー、照度センサーを装備する。
バッテリ駆動時間(同)は約9.5時間。本体サイズは約319.9×227×16.9mm(同)、重量はキーボード装着時で約1.75kg、非装着時で約1.3kg。
dynabook Rシリーズ
光学ドライブを内蔵する13.3型モバイルノート「dynabook R」シリーズは、従来は「R73」で上位、下位の2モデルをラインナップしていたが、春モデルでは上位モデルを「R83」、下位モデルを「R73」へ分けて展開する。
「R83」シリーズは、メモリ8GB、ハイブリッドHDD 1TB、BDXLドライブを搭載し、店頭予想価格は20万円前後。「R73」シリーズは、メモリ4GB、HDD 1TB、DVDスーパーマルチドライブを搭載し、店頭予想価格は17万円台後半の見込み。発売はともに1月29日。本体色はグラファイトブラック(モデル名末尾:/PB)、プレシャスホワイト(同:/PW)の2色。
従来モデルからの変更は、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービスを搭載する点。そのほかは従来モデルに準じる。
主な仕様やインターフェイスは、CPUにCore i7-4710MQ(2.5GHz、同)、フルHD対応13.3型液晶、Windows 8.1 Update(64bit)、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×3、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、音声入出力などを備える。
バッテリ駆動時間(同)は約10.5時間。本体サイズは約316×227×18.3~28.5mm(同)、重量は、R83が約1.53kg、R73が約1.51kg。
dynabook Tシリーズ
15.6型液晶を搭載するスタンダードノートPC「dynabook T」シリーズは、「T85」、「T75」、「T65」、「T55」の各機種をリニューアル。いずれも2月中旬発売。いずれもBroadwell-Uの採用が主な変更点。ほか、T75へAdobe Photoshop Elements 12を新たに搭載する。
タッチ対応のT85シリーズは、リュクスホワイト(モデル名:T85/PW)、プレシャスブラック(同:T85/PB)、モデナレッド(同:T85/PR)の3色展開。店頭予想価格は21万円台半ばの見込み。
主な仕様は、Core i7-5500U、メモリ8GB、ハイブリッドHDD 1TB、BDXLドライブ、タッチ/フルHD対応15.6型IPS液晶、Windows 8.1 Update(64bit)、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービス、Adobe Photoshop Elements 12を搭載。
インターフェイスは、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、USB 2.0×1、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、オンキヨー製スピーカー、音声入出力を備える。
バッテリ駆動時間(同)は約5時間。本体サイズは約380×259.9×24.5mm(同)、重量は約2.4kg。ワイヤレスレーザーマウスが付属する。
T75シリーズは、T85と同仕様でタッチ非対応としたモデル。本体サイズは約380×259.9×23.5mm(同)、重量は約2.3kg。そのほかの仕様はT85と同じ。
本体色はリュクスホワイト(同:T75/PW)、プレシャスブラック(同:T75/PB)、サテンゴールド(同:T75/PG)、モデナレッド(同:T75/PR)の4色。店頭予想価格は20万円前後の見込み。
T65シリーズとT55シリーズはCPUとメモリ容量が異なり、前者はCore i5-5200U、メモリ8GBを搭載。後者はCore i3-5005U(2GHz、同)、メモリ4GBを搭載する。店頭予想価格はT65が17万円台前半、T55が15万円台後半の見込み。
本体色はT65がサテンゴールド(同:T65/PG)、モデナレッド(同:T65/PR)の2色。T55がリュクスホワイト(同:T55/PW)、サテンゴールド(同:T55/PG)、モデナレッド(同:T55/PR)の3色展開となる。
そのほかの仕様は共通で、HDD 1TB、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型液晶、Windows 8.1 Update(64bit)、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービスを搭載。
インターフェイスはIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、オンキヨー製スピーカー、音声入出力を備える。
バッテリ駆動時間(同)は約5.7時間。本体サイズは約380×259.9×23.5mm(同)、重量は約2.3kg。ワイヤレスレーザーマウスが付属する。
dynabook Tab Sシリーズ
Windowsタブレットの「dynabook Tab S」シリーズは、2014年6月に発表された「dynabook Tab S50」、「dynabook Tab S38」をリニューアル。ハードウェアは継承し、2014年秋冬モデルに採用されている「TVコネクトスイート」を新たに搭載する。
ラインナップは10.1型の「dynabook Tab S50/PG」と、8型の「dynabook Tab S38/PG」の2モデルで、S50で提供されていたキーボード付属モデルやストレージ64GBモデルはラインナップから消えている。
本体色はいずれもサテンゴールド。発売は1月29日。店頭予想価格はS50/PGが5万円台前半、S38/PGが4万円台半ばの見込み。
両者の仕様はほぼ共通で、Atom Z3735F(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、ストレージ32GB、タッチ/1,280×800ドット対応液晶、Windows 8.1 with Bing(32bit)、Office Home and Business 2013を搭載。
インターフェイスやセンサーは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、前面約120万画素/背面約500万画素カメラ、microSDカードスロット、Micro USB、音声入出力、GPS、電子コンパス、加速度センサー、ジャイロセンサーを装備。S50/PGはこれに加えてMicro HDMI出力を備える。
バッテリ駆動時間(同)は、S50/PGが約7時間、S38/PGが約7.5時間。
本体サイズ/重量は、S50/PGが約258.8×175×9mm(同)/約555g、S38/PGが約132×210.7×9.5mm(同)/約385g。