ニュース
マカフィー、高速化した個人向けセキュリティソフト
(2014/9/30 14:50)
マカフィー株式会社は、2015年版として位置付けられる個人向けのセキュリティ対策ソフト5製品を10月17日に発売する。ラインナップおよび価格は下表の通り。
製品名 | ユーザー/台数制限 | 期間 | 税込み価格 | 製品形態 |
---|---|---|---|---|
マカフィー リブセーフ | 1ユーザー | 3年 | 15,408円 | 店頭/POSAカード |
1年 | 8,208円 | |||
3カ月 | 1,008円 | |||
マカフィー オール アクセス | 1年 | 9,252円 | オンライン/ダウンロード | |
マカフィー トータルプロテクション | 3台 | 7,180円 | ||
マカフィー インターネットセキュリティ | 3年 | 12,137円 | 店頭パッケージ | |
1年 | 7,180円 | |||
マカフィー アンチウイルス プラス | 1台 | 4,212円 | オンライン/ダウンロード |
Windows向けのクライアントでは検知率を改善したほか、OS起動やWebページ表示時間を短縮するなど性能向上を図った。セキュリティがかけられていないWi-Fiへの接続を警告する機能も加わった。
また、マルチプラットフォーム向け製品では、製品のシリアルキーをWebページに登録すると、登録メールアドレス宛にプラットフォームごとにインストーラのURLの案内がされるようになるなど利便性を向上させた。iOS向けでは、iPhoneを探すに似た位置検索や、PIN入力を複数回間違えた時にカメラで写真を収めメールを送信する機能などを追加した。
9月30日に都内で開かれた製品発表会では、米国本社より来日したチーフ コンシューマ セキュリティ エバンジェリストのGary J. Davis氏が、セキュリティに関する現状や将来のビジョンについて紹介した。
まずは近年爆発的に増えているスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイス環境について、PCの10倍もの勢いで増加し、オンラインバンクやクレジットカード決済といった金銭取引を行なうプラットフォームとして定着していることや、連絡先をOS標準の機能として持っていることなどを挙げ、これらが近年のマルウェアの標的になっている要因だとした。また、端末のIDや位置情報、カレンダーなど、ユーザーを特定しやすいプラットフォームであることも指摘した。
今後増加すると見込まれるIoT(Internet of Things)についても挙げ、「モバイルデバイスを超える勢いで増加が見込まれる」とする。メーカーは、IoTがユーザーにもたらす利便性を損なわないために、簡易なパスワードや暗号化されていない通信を使用するなど、これが脆弱性になる可能性を秘めており、これまで以上にユーザーのセキュリティ意識を高めないと危険であると指摘した。
こうした環境の中、組み込み可能なセキュリティ、幅広い領域に対応可能な統合セキュリティ、複数のプラットフォームに展開していく必要があるとする。Intelは2010年にMcAfeeを買収したが、両社の協業により、将来に対応できる次世代セキュリティアーキテクチャの開発に取り組む姿勢を示した。