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マカフィー、高速化した個人向けセキュリティソフト

マカフィー リブセーフのホーム画面

 マカフィー株式会社は、2015年版として位置付けられる個人向けのセキュリティ対策ソフト5製品を10月17日に発売する。ラインナップおよび価格は下表の通り。

製品名ユーザー/台数制限期間税込み価格製品形態
マカフィー リブセーフ1ユーザー3年15,408円店頭/POSAカード
1年8,208円
3カ月1,008円
マカフィー オール アクセス1年9,252円オンライン/ダウンロード
マカフィー トータルプロテクション3台7,180円
マカフィー インターネットセキュリティ3年12,137円店頭パッケージ
1年7,180円
マカフィー アンチウイルス プラス1台4,212円オンライン/ダウンロード

 Windows向けのクライアントでは検知率を改善したほか、OS起動やWebページ表示時間を短縮するなど性能向上を図った。セキュリティがかけられていないWi-Fiへの接続を警告する機能も加わった。

 また、マルチプラットフォーム向け製品では、製品のシリアルキーをWebページに登録すると、登録メールアドレス宛にプラットフォームごとにインストーラのURLの案内がされるようになるなど利便性を向上させた。iOS向けでは、iPhoneを探すに似た位置検索や、PIN入力を複数回間違えた時にカメラで写真を収めメールを送信する機能などを追加した。

マカフィー リブセーフの店頭POSAカード
パッケージ製品
新製品の強化ポイント
シリアルキー登録後に届くメールで、各プラットフォームのインストーラへのURLが案内されるようになった
Windows版では起動やWebページの閲覧が高速化された
Gary J. Davis氏

 9月30日に都内で開かれた製品発表会では、米国本社より来日したチーフ コンシューマ セキュリティ エバンジェリストのGary J. Davis氏が、セキュリティに関する現状や将来のビジョンについて紹介した。

 まずは近年爆発的に増えているスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイス環境について、PCの10倍もの勢いで増加し、オンラインバンクやクレジットカード決済といった金銭取引を行なうプラットフォームとして定着していることや、連絡先をOS標準の機能として持っていることなどを挙げ、これらが近年のマルウェアの標的になっている要因だとした。また、端末のIDや位置情報、カレンダーなど、ユーザーを特定しやすいプラットフォームであることも指摘した。

 今後増加すると見込まれるIoT(Internet of Things)についても挙げ、「モバイルデバイスを超える勢いで増加が見込まれる」とする。メーカーは、IoTがユーザーにもたらす利便性を損なわないために、簡易なパスワードや暗号化されていない通信を使用するなど、これが脆弱性になる可能性を秘めており、これまで以上にユーザーのセキュリティ意識を高めないと危険であると指摘した。

 こうした環境の中、組み込み可能なセキュリティ、幅広い領域に対応可能な統合セキュリティ、複数のプラットフォームに展開していく必要があるとする。Intelは2010年にMcAfeeを買収したが、両社の協業により、将来に対応できる次世代セキュリティアーキテクチャの開発に取り組む姿勢を示した。

モバイルデバイスに対するさまざまな脅威
位置情報や連絡先など、ユーザーを特定できる情報が多いモバイルデバイス
今後はIoTが増加する
今後はセキュリティベンダーとしてさまざまなデバイスへの対応が必至
セキュリティ市場の変化
次世代のセキュリティアーキテクチャ

(劉 尭)