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マカフィー、True Keyを実装した2016年版のセキュリティソフト
(2015/9/29 15:19)
マカフィー株式会社は、2016年版の個人向けセキュリティ対策ソフト10製品を10月16日に発売する。ラインナップは下表の通り。
サービス名称 | 税込み価格 | 提供方法(全てダウンロード) | |
---|---|---|---|
店頭パッケージ | オンライン | ||
マカフィー リブセーフ 1ユーザー 3年版 | 15,408 円 | ○ | ○ |
マカフィー リブセーフ 1ユーザー 1年版 | 8,208 円 | ○ | ○ |
マカフィー リブセーフ 1ユーザー 3カ月版 | 1,008 円 | ○(POSAカード、初回のみ利用可能) | - |
マカフィー リブセーフ 1ユーザー 1カ月版 | 689 円 | - | ○ |
マカフィー トータル プロテクション 1ユーザー 3年版 | 14,558 円 | - | ○ |
マカフィー トータル プロテクション 1ユーザー 1年版 | 7,862 円 | ○ | ○ |
マカフィー インターネット セキュリティ 1ユーザー 3年版 | 12,137 円 | - | - |
マカフィー インターネット セキュリティ 1ユーザー 1年版 | 7,180 円 | - | - |
マカフィー アンチウイルス プラス 1ユーザー 1年版 | 4,212 円 | - | - |
マカフィー アンチウイルス 1台 1年版 | 2,916 円 | ○ | - |
2016年版では、これまでリブセーフのみで提供されてきたインストール台数無制限のデバイス保護を、最下位の「アンチウイルス」を除く、「アンチウイルス プラス」までに拡大。家族内でPC、Mac、スマートフォン、タブレットを一括して保護できるようになった。
「インターネットセキュリティ」、「トータルプロテクション」、「リブセーフ」の3つのSKUでは、新たに「True Key」技術が利用可能になった。IntelのRealSense 3Dカメラやセカンドデバイスなどを駆使した生体認証により、Webサイトへのログインパスワードの入力を自動的に代行する。インターネットセキュリティでは1ライセンス(つまり1人のログイン情報)、トータルプロテクションとリブセーフでは5ライセンス利用できる。
機能面では、PCやスマートフォンからネットワーク内で保護されていないデバイスを自動的に検出し、マカフィーをインストールさせるようメールで指示を出したり、外出先からでも家庭内のセキュリティ保護状態を監視できる機能を追加。また、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスと連携し、一定距離離れるとアラートを出したり、相互にロックを掛けたりすることができるようになった。
Android向けでは、ウィジェットを用意し、さまざまな操作をワンタッチで行なえるようにしたほか、バッテリの管理や最適化を行なうツール「Battery Optimizer」を搭載。また、ソフトのコード最適化を行ない、メモリ使用量を削減しながら処理速度を向上させたという。
29日に都内で開かれた記者説明会では、米国本社より来日したチーフ コンシューマ セキュリティ エバンジェリストのGary J. Davis氏が、セキュリティに関する現状や将来のビジョンについて紹介。急速な普及が進むスマートフォンやタブレットに加え、ウェアラブルデバイスは2019年までに7.8億台、IoTデバイスは2020年には250億に達するという予想を挙げ、家庭内におけるセキュリティ保護は今後ますます重要な課題になるとした。
また、デバイス1台に付き平均25件の脆弱性があるといったデータや、2014年中に10億もの不正アクセスが行なわれ、1秒間に付きマルウェアが6~8個新たに生まれ、Androidを狙ったマルウェアが680万個に上り、不審なURLが81%増加し、2015年第1四半期に6兆ものスパムメールが送信されている、などの例を挙げ、セキュリティの脅威が増していると述べた。
日本国内では、10月より導入されるマイナンバー制度を狙ったフィッシング攻撃や、自然災害の被害地への寄付を騙ったマルウェアサイトへの誘導が生まれているとし、これらにも今後対処していく必要があるとした。
その一方で、マカフィーは技術の力で、より簡単にデジタルライフ全体を保護するソリューションを提供していかなければならないとし、今回のマカフィー2016版に搭載されるリモート管理やTrue Keyの機能がその実現のための一歩であると語った。