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マイクロソフト、ミュージックビデオの祭典でPCと音楽の親和性をアピール
~Surface Pro 3も国内初展示
(2014/6/17 12:05)
日本マイクロソフト株式会社は、6月14日に舞浜アンフィシアターで開催されたミュージックビデオの祭典「MTV Video Music Awards Japan 2014」(VMAJ 2014)に協賛。会場にブースを構え、さまざまなシチュエーションを想定してPCで音楽を楽しむことのメリットをアピールした。なお、本稿で掲載する授賞式中の写真は、主催者提供のものであることをあらかじめお断りしておく。
「Windowsで“新しい音楽体験”を」
VMAJ 2014における日本マイクロソフトのブースは、Windows搭載PCで音楽を楽しむことのメリットを訴求すべく、さまざまなシチュエーションを想定した環境をデモンストレーションし、実際に高い品質で視聴できることを来場者に示すものとなった。
Windows搭載PCで音楽を楽しむことのメリットは大きく5点が挙げられた。
1つ目はCDやBDといったメディアも、MP3やAAC、昨今話題のハイレゾ音源で使われるFLACやDSDなどフォーマットも問わず、あらゆる音楽データを再生できる万能のプレーヤーである点。
2つ目は、大容量のデータストレージを持つ点で、言うまでもなく数TBというHDDを内蔵するPCも珍しくない上、USB接続HDDなどで容量を増やすことも容易である点。
3つ目は拡張性で、ストレージの増設のほかにも、USBやHDMIなどの音声出力インターフェイスや、Bluetooth、Wi-Fiなどの無線インターフェイスまで、さまざまなデバイスを組み合わせて利用できる点。
4つ目は管理性で、音楽ファイルのタグ管理や、移動/コピーといった作業を、マウスやキーボードを使って行なえる点。OfficeアプリやWebブラウズなどと一緒に、いわゆる“ながら視聴”も、PCが一番やりやすいと説明している。
最後に配信サービスへの対応が幅広い点。同社では2013年12月より国内でも音楽配信サービスの「Xbox Music」を提供しているが、ほかの企業が提供するサービスでも、PCで利用できない配信サービスはほぼないとする。実際、今回のブースにおけるデモにおいても、ハイレゾ音源はウォークマン公式の音楽配信ストア「mora」の協力を得ている。
加えて、展示ではPCにスピーカーやアンプなどを接続し、周辺機器を組み合わせるだけで簡単に高品質の音楽視聴環境が整うことを示したが、オーディオ機器は全てソニーが協力。ポータブルなものから据え置きの製品まで、PCでオーディオを楽しむのに活かせる製品を網羅していることから、ソニーとコラボレーションした格好での展示を行なったという。
ブース内の展示は、プライベートルームやリビングルーム、アウトドア(屋外)といった視聴場所のシチュエーションを想定。それぞれにコーナーを設置した。
プライベートルームでは、富士通の「ESPRIMO FH78/RD」上でハイレゾ音源の再生をデモ。ESPRIMO FH78/RDには、10W+10Wのステレオスピーカーと10Wのサブウーファを内蔵した2.1chサウンドバーが搭載されており、1台の液晶一体型PCを用意するだけでハイレゾ音源を視聴できるという手軽さを示した。
また、マンションや自宅の個室などで、周囲に音楽を流すことが憚られるシチュエーションに向けては、ASUSの13.3型ノート「ZENBOOK UX301LA」上でハイレゾ音源を再生し、USB接続したソニーのヘッドフォンアンプ「PHA-2」を介して、同じくソニーのヘッドフォン「MDR-1R MK2」へ出力する組み合わせを提案。
PC内蔵のDACではなく、USBを通じてデジタルデータのままヘッドフォンアンプのPHA-2へ受け渡し、こちらのDACを用いることで、ヘッドフォンの性能を出し切ろうというものだ。PHA-2はDSDの再生にも対応できる。
リビングルームを想定したコーナーでは、富士通の14型IGZO搭載ノートPC「UH90/M」を中心に、ネットワークオーディオ対応、DSDを含むハイレゾ音源対応、USB DACなどの機能を持つソニー製コンポ「MAP-S1」と、50kHzまでの高周波数帯域を再生可能なソニー製ステレオスピーカー「SS-HW1」の組み合わせを展示。
PCとコンポはUSB接続し、コンポのUSB DACを利用。人間の可聴域と言われる20Hz~20kHzを超える周波数帯域のデータを持ったハイレゾ音源を再生可能なスピーカーを利用することで、品質の高い音楽環境を作ることができることを示したものとなる。ブースで説明に当たったソニーのスタッフは、その豊かな音楽体験を「可聴域を超える音は脳に響く。音を浴びるようなイメージ」と表現した。
アウトドア的な使い方としては、8型のWindows 8.1タブレットを使った利用を提案。東芝の「dynabook Tab VT484」と、ソニーのBluetooth接続ポータブルスピーカー「SRS X-3」を使い、キッチンなど手が離せない場所から屋外まで、自由度の高い音楽試聴が可能なことをデモした。
また、デルの「Venue 8 Pro」、レノボ・ジャパンの「Miix 2 8」、日本エイサーの「Iconia W4」を用いた「Xbox Music」のデモや、NECの「LaVie Z」で管理した音楽データをハイレゾ対応のウォークマン「NW-ZX1」へ移して楽しむといったデモも展示した。
このように日本マイクロソフトでは今回のブースで「音=Windows」を訴求。同日には、展示した内容と同様の組み合わせを紹介するプロモーションサイトも開設している。
今後は視聴だけでなく、オーディオクリエイターなど制作サイドに向けてもWindowsの利活用を訴求していく意向を示した。また、今回は音楽についてシチュエーション別の具体的な利用方法を提示したが、今後はデジカメ写真や映像など別のシナリオについても提案し、PCとWindowsならではの利便性を示していきたいとしている。
「Surface Pro 3」も国内初展示
さらに、VMAJ 2014の日本マイクロソフトブースでは、6月2日に国内発表され、7月17日の発売が待たれる「Surface Pro 3」も展示された。
VMAJ 2014のブースエリアは観客の本入場が始まるまでは、チケットを持たない人も自由に出入りできるオープンな場となっている。Surface Pro 3は報道関係者など一部には披露済みだが、こうしたオープンな場で展示するのは国内では初めてのことだ。
ケースには「これされあれば、何もいらない」のキャッチコピーを掲示。キーボードが英語版であるなど、一部国内仕様に準じていない部分はあるものの、モックアップではなく、稼働モデルが展示された。また、今後広く配布される予定のカタログも、イベントの場ということもあって、いち早く配布されていた。
授賞式ではプレゼンターがSurface 2を使用
今回、日本マイクロソフトが協賛したVMAJは、部門ごとにその年のミュージックビデオの最優秀賞を表彰するMTVジャパン主催のイベント。
過去の授賞式では、封筒から紙を取り出して受賞者を発表するスタイルだったが、今年はそれに代わり、受賞結果が収録されたSurface 2を用いて発表するという新しいスタイルを導入。ホラン千秋さん、Berryz工房のももちこと嗣永桃子さん、けみおさん、竜星涼さん、Rev. from DVLの橋本環奈さん、小室哲哉さんらがプレゼンターとして登壇し、Surface 2を手に受賞者を発表した。
さらに、TwitterやVineへの動画投稿で知られるけみおさんは、授賞式のSurface 2を使って壇上から撮影。その場でMTVのTwitterアカウントへ投稿するというパフォーマンスも見せた。
MTV#VMAJ2014 生放送中!プレゼンター本番のけみお(@mmkemio)がパシャリ!!!pic.twitter.com/gp9AGD3Idx
— MTV Japan (@MTV_JAPAN)2014, 6月 14
また、授賞式前には、ホラン千秋さんがSurface 2を手にレッドカーペットに登場。授賞式冒頭では、VMAJ 2014の表彰部門をWindows 8/8.1のタイルUIを模した画面で場内ディスプレイに放映。スポンサーからのプレゼントとして、来場者全員に1,000円分のWindowsストアギフトカードも配布されるなど、今年のミュージックビデオの祭典はWindows色も濃いものとなった。
【6月18日更新】授賞式中の写真を追加しました。