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NEC PC、重量そのままに基本性能を高めた「LaVie Z」などPC夏モデル
~フラグシップにはヤマハの新サウンドシステム搭載
(2014/4/24 11:00)
NECパーソナルコンピュータ株式会社は24日、重量そのままに基本性能を強化した世界最軽量ノートPC「LaVie Z」シリーズや、ヤマハの新サウンドシステムを搭載するフラグシップ「LaVie L」など、ノートPCの夏モデルを発表。5月中旬から下旬にかけて発売する。価格はオープンプライス。文中の店頭予想価格は全て税別。
夏モデルでは、CPUなどの強化や、IEEE 802.11ac対応モデルの拡充をさらに進めたほか、Windows 8.1 Updateと、OfficeへのService Pack 1を適用済みで出荷される。
ヤマハ製のFR-Portスピーカーを搭載するフラグシップの「LaVie L」には、新たにヤマハの「AudioEngine」を搭載。ヤマハが開発したDSPをソフト化したもので、音場の拡大や、人の声を聞き取りやすくする音声強調処理、異なる音量のソースを自動調整する機能などを搭載。音響効果としてMusic/TV/Cinema/Live/Sportsのプリセットを用意する。また、筐体特性に合わせたスピーカーのチューンナップも行なわれている。
また、「LaVie S」のエントリーモデル「LS150/SS」シリーズと、「LaVie E」は、薄さ22.6mmに抑えた新デザインを採用。従来モデルと比較して、それぞれ約17%(従来モデルは27.5mm)、約34%(同34.3mm)薄型化した。この新デザインについては、別記事で写真レポートを掲載しているので参照されたい。
ソフトウェア関連では、従来はトレンドマイクロ製のセキュリティツールを採用していたが、今回より全モデルで、スマートフォン、タブレットなどを含めて台数無制限で利用できるマカフィーの「リブセーフ」(60日間トライアル版をプリインストール)へ切り替えた。
なお、同社は、夏モデルのバッテリ駆動時間に、JEITAバッテリ測定法 2.0(JEITA 2.0)とJEITAバッテリ測定法 1.0(JEITA 1.0)を併記している。
LaVie Z
「LaVie Z」は、2013年秋冬モデル以来のアップデート。13.3型液晶搭載製品として世界最軽量の座を維持しつつ、CPUをCore i7-4500UからCore i7-4510U(2GHz、ビデオ機能内蔵)、Core i5-4200UからCore i5-4210U(1.7GHz、同)へ強化した。JEITA 1.0基準でのバッテリ駆動時間は前モデルと同じ。
非タッチのIGZO液晶搭載モデルは2モデル。本体色はストームブラックのみ。サイズはいずれも319×217×14.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約795g。バッテリ駆動時間は約5.4時間(JEITA 2.0)/約9.2時間(JEITA 1.0)。
「LZ750/SSB」は、Core i7-4510U、メモリ4GB、SSD 256GB、2,560×1,440ドット(WQHD)対応非光沢13.3型液晶、Windows 8.1 Update 64bit、Office Home and Business 2013を搭載して、店頭予想価格は184,800円前後の見込み。
「LZ550/SSB」は、CPUをCore i5-4210U、SSDを128GBへ変更して、店頭予想価格は159,800円前後の見込み。
タッチ搭載は「LZ650/SS」シリーズの1モデル。主な仕様はLZ550/SSBと同じで、ディスプレイのみタッチパネル/フルHD(1,920×1,080ドット)対応の13.3型フルフラットスーパーシャインビューLED IPS液晶となる。店頭予想価格は174,800円前後の見込み。
本体色はストームブラック(型番末尾:B)とムーンシルバー(同:S)の2色。本体サイズは319×217×14.9~15.9m(同)、重量は約964g。バッテリ駆動時間は約10.3時間(JEITA 2.0)/約14.5時間(JEITA 1.0)。
インターフェイスなどは共通で、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、92万画素Webカメラ、SDカードスロット、USB 3.0×2、HDMI出力、音声入出力を搭載。スピーカーは1W+1Wで、WavesのMaxxVolume SD機能を搭載する。
LaVie L
15.6型液晶を搭載する「LaVie L」シリーズは、ヤマハサウンドシステムにAudioEngineを搭載したのが主なアップデート。
そのほかの仕様は春モデルを踏襲。
上位の「LL850/SSB」は、クリスタルブラックの1色展開で、店頭予想価格は209,800円前後の見込み。主な仕様として、Core i7-4700MQ(2.4GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1.5TB+SSD 32GB(Intel SRT用)、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット表示対応15.6型タッチ/IPS液晶、Windows 8.1 Update 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。
インターフェイスはIEEE 802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×5、HDMI出力、音声入出力など。2W+2WのFR-Portスピーカーを内蔵。
バッテリ駆動時間は約3.5時間(JEITA 2.0)/約4.5時間(JEITA 1.0)。本体サイズは382×270×33.1mm(同)、重量は約3kg。
下位の「LL750/SS」シリーズは、ディスプレイが1,366×768ドット表示対応15.6型タッチ/IPS液晶、ストレージがハイブリッドHDD 1TBとなる。バッテリ駆動時間は約4.5時間(JEITA 2.0)/約6.9時間(JEITA 1.0)。本体重量は約3.1kg。そのほかの仕様はLL850/SSBと同じ。
本体色はクリスタルブラック、クリスタルレッド、クリスタルホワイト、クリスタルゴールド/ブラックの4色展開。店頭予想価格は199,800円前後の見込み。
LaVie S
15.6型液晶搭載の「LaVie S」シリーズは、新たに「LS350」シリーズがIEEE 802.11ac対応無線LANに対応したほか、エントリークラスの「LS150」シリーズを新デザインへ変更。上位2モデルについてはWindows 8.1 UpdateとOffice SP1の適用のみで、春モデルからハードウェアに変更はない。
全モデルが、ルミナスレッド(型番末尾:R)、エクストラホワイト(同:W)、スターリーブラック(同:B)の3色展開。
タッチ非対応の「LS700/SS」シリーズはCore i7-4702MQ(2.20GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,366×768ドット対応15.6型液晶、Windows 8.1 Update 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。店頭予想価格は174,800円前後の見込み。
同じくタッチ非対応の「LS350/SS」シリーズは、CPUをCore i3-4000M(2.40GHz、同)、メモリを4GB、HDDを750GBへ変更。店頭予想価格は139,800円前後の見込み。
インターフェイスはIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×4、HDMI出力、音声入出力など。スピーカーは2W+2Wで、WavesのMaxxVolume SD機能を搭載する。
Mバッテリ搭載時の駆動時間はLS700/SSが約3.9時間(JEITA 2.0)/約4.8時間(JEITA 1.0)、LS350/SSが約4.1時間(JEITA 2.0)/約5.1時間(JEITA 1.0)。
本体サイズは379×258×27.5mm(同)、重量は約2.5kg。
タッチパネル搭載の「LS550/SS」シリーズは、Core i5-4200M(2.50GHz、同)、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,366×768ドット/タッチ対応15.6型液晶、Windows 8.1 Update 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。店頭予想価格は174,800円前後の見込み。インターフェイスはLS700/350シリーズと同じ。
Mバッテリ搭載時の駆動時間は約3.8時間(JEITA 2.0)/約4.7時間(JEITA 1.0)。本体サイズは379×258×29.9mm(同)、重量は約2.8kg。
新デザインを採用する「LS150/SS」シリーズは、Celeron 2957U(1.4GHz、同)、メモリ4GB、HDD 750GB、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット対応15.6型液晶、Windows 8.1 Update 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。メモリは従来モデルではDDR3を搭載したが、今モデルはDDR3Lへ変更された。店頭予想価格は119,800円前後の見込み。
インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI出力、音声入出力など。スピーカーは1.5W+1.5W。
バッテリ駆動時間は約6時間(JEITA 2.0)/約7.9時間(JEITA 1.0)。本体サイズは385.6×258×22.6mm(同)、重量は約2.5kg。
LaVie E
エントリー向けの15.6型液晶搭載ノート「LaVie E」は、LaVie S LS150/SSシリーズと同じ筐体をベースとした新デザインを採用。ただし、LaVie Sでは電源スイッチの脇にショートカットボタンを備えるが、LaVie Eでは省略されるなどの違いがある。
春モデルに比べてスペックも強化され、CPUをCeleron 1005MからCeleron 2957Uへ、メモリをDDR3からDDR3Lへ変更したほか、Bluetooth 4.0を新たに搭載した。
ラインナップはOffice Home and Business 2013を搭載する「LE150/S2W」と、Office Personal 2013を搭載する「LE150/S1W」の2モデル展開。本体色はクールホワイトのみで、ハードウェア仕様も両モデル共通。店頭予想価格はそれぞれ99,800円前後、96,800円前後の見込み。
主な仕様は、Celeron 2957U、メモリ4GB、HDD 500GB、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 8.1 Update 64bitを搭載。インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Ethernet、SDカードスロット、92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI出力、音声入出力など。スピーカーは1.5W+1.5W。
バッテリ駆動時間は約6時間(JEITA 2.0)/約7.9時間(JEITA 1.0)。本体サイズは385.6×258×22.6mm(同)、重量は約2.5kg。