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ミニPCを持ち運びたいワガママを叶える!モバイル環境で快適に使うための周辺機器
2025年2月10日 06:13
コンパクトで軽く、持ち運びもしやすいミニPCを、モバイル環境で使ってみたいと考えるユーザーもいるだろう。特に自宅やオフィスで使っているメインPCをそのまま持ち出すなら、今までのように複数台のPCで環境を揃えたり、データを同期して作業を継続しやすくする手間もいらない。
ただ、こうした用途でよく使われるノートPCと違い、モニターやキーボード、マウスなどが必要だ。またこうした基本デバイス以外にも、あると便利な周辺機器を紹介していこう。
まずはモバイルモニター、2画面モデルなら効率激アゲ
モバイル環境で作業するなら、軽量で持ち運びやすい「モバイルモニター」を用意したい。重さやバッグに入れて持ち運ぶ場合のサイズ感を考えると、12~15型がよいだろう。USB Type-Cコネクタを搭載するタイプだとミニPCとの接続はケーブル1本で済むので、取り回しやすい。最近増えてきた2画面タイプならデスクトップとして使える領域が広くなるので、作業性を重視したいユーザーにはオススメだ。
発色に優れる有機ELパネルを採用するので色再現性が高い
Intehillの「F13NA」は、13.3型の有機ELパネルを採用し、デジタルシネマ向けに策定された色空間規格「DCI-P3」を100%サポートする色再現性に優れたモバイルモニターだ。入力端子は電力供給と映像入力を兼用するUSB Type-Cのほか、Mini HDMIを搭載しており、さまざまな機器を接続して利用できる。
液晶パネルよりも優れた特性を持つ有機ELパネルを採用するモバイルモニターも、最近はかなり安くなっている。
2画面にアプリのウィンドウを振り分けて作業を効率化
JAPANNEXTの「JN-DMD-i156F」は、閉じた状態だとノートPCのように見えるが、開くと2画面の15.6型の広視野角IPS液晶パネルが組み込まれているというユニークなモバイルモニター。入力端子としてUSB Type-CとHDMIを搭載しており、USB Type-Cで接続した場合にはこの2画面にそれぞれ別のデスクトップを表示し、マルチモニター環境を作れる。複数のアプリをそれぞれのモニターに振り分けて表示することで、作業性は大きく向上する。
高さや角度を自由に調整できるスタンド
ホテルなどで長時間作業をするなら、モニターの位置を調整できるスタンドがあると、肩凝りや目の疲れに悩まされずに作業を継続できる。
LISENの「タブレットスタンド 2E56」は15.9型サイズのタブレットに対応するスタンドだが、モバイルモニターのスタンドとしても使える。スタンドに高さ調整用の伸縮機能を装備するほか、ヒンジ部分の角度を変更して自分の好きな向きや高さに調整してモニターを設置できる。折りたたんで小さくできるので可搬性も高い。
コンパクトかつ高性能なマウス&キーボードも重要
ミニPCをモバイル環境で使うには、キーボードやマウスも必要だ。ミニPCなどと一緒に持ち歩くものなので、なるべく小さく、軽いもののほうがよいだろう。また持ち歩くケーブルを最小限にするためにもワイヤレスタイプがオススメだ。
ただ個人的な経験として、Bluetooth接続だとホテルの無線LANと干渉して使いにくかった。メーカー固有のワイヤレス接続機能を利用するタイプを選びたい。
薄型キーボードと静音マウスのセット
ユニークの「Rapoo 9000M」は、最薄部の厚みが5.6mmと非常に薄い日本語ワイヤレスキーボードに、クリック音が小さいマウスボタンを装備した静音ワイヤレスマウスを組み合わせたセット品だ。
コンパクトながらもキーボードのキーピッチは19mmを確保しており、普段使っているキーボードとほぼ同じ感覚でタイプできる。1つのUSBレシーバーをミニPCに接続するだけで、キーボードとマウスを両方利用できるのも便利だ。
3種のスイッチから選べる至高の小型キーボード
ロジクール「MX MECHANICAL MINI」は、コンパクトながらもメカニカルスイッチを採用し、打鍵感にこだわったワイヤレスキーボード。また赤軸、青軸、茶軸という3種類のキースイッチに対応したモデルを用意し、自分の好きなタイプを選べるというこだわりもスゴイ。
メカニカルスイッチとしては浅めの3.2mmというキーストロークを採用しており、スムーズにキー入力を行えるほか、疲れを感じにくいという。ロジクール独自のワイヤレス接続機能「Logi Bolt」に対応する。
あらゆる場所でスムーズな操作が可能な小型マウス
ガラステーブルなど、従来は利用できなかった場所でも正確にトラッキングできる高性能なセンサーを搭載し、スムーズにマウス操作できる小型マウスだ。静音性の高いボタンを採用し、クリック音で集中力を切らすことなく作業を続けられる。
このマウスも「Logi Bolt」に対応しており、1台のUSBレシーバーでLogi Bolt対応のキーボードとマウスをまとめて接続して利用できる。
ドッキングステーションを活用してミニPCのみを持ち歩こう
ドッキングステーションとは、PCと接続して各種インターフェイスを追加する周辺機器だ。
たとえば利用頻度の高いサテライトオフィスに、液晶モニターやキーボード、マウスを接続したドッキングベイを設置しておく。そしてそのオフィスで仕事する際には、ミニPCのみを持ち込もう。ミニPCとドッキングベイを接続するだけで、充実した作業環境をあっという間に構築できる。
メインのオフィスや自宅に戻る時は、ミニPCとドッキングベイの接続を解除して、ミニPCのみを持ち帰ればよい。ノートPCでも同じようなことはできるが、ミニPCのほうが圧倒的に軽い。
スタンド機能付きのシンプルモデル
Ankerの「USB-C ハブ (6-in-1, For Game Console)」は、ミニPCのUSB Type-Cコネクタと接続し、4K(3,840×2,160ドット)解像度でリフレッシュレート60Hz対応のHDMI、有線LANポート、USBポートなどを追加できるドッキングステーションだ。
搭載ポートは少なめだが、液晶モニターやマウス、キーボード、有線LANなどシンプルな構成の環境なら問題なく利用できる。前面にハンドヘルドゲーム機を置けるスタンドを装備するが、ここにはモバイルモニターなど薄型のモニターを置いてもよい。
さまざまな機器を接続してリッチな環境を構築可能
WAVLINKの「UMD28」は、4K(3,840×2,160ドット)でリフレッシュレート144Hz対応のDisplayPortや2基のHDMI、有線LANポート、USBポート、SDカードスロットやヘッドセット端子など、さまざまなインターフェイスを利用できる高機能なドッキングステーション。縦型で液晶モニターの脇に置くとちょうどよいサイズ感だ。
出張時でも普段オフィスで使っているのと同じような環境を構築したいなら、こうした高機能なタイプを選ぶとよいだろう。
多機能な電源タップやキャリーケースがあるとさらに便利
ホテルでPCを使おうとした時に、電源コンセントが足りなかったり、テーブルの近くになかったりして困った経験をしたユーザーは少なくないだろう。そしてミニPCでも、当然同じ状況は発生する。
こうした電源まわりのトラブルに対応するため、短めでUSB充電機能も兼ね備える電源タップを用意しておくと便利だ。またモバイル環境で作業する機会が多いなら、キャリングケースによく使う機材をまとめておくと、出かけるときの準備もすぐに済む。
電源タップに最大67W出力が可能なUSB充電機能をプラス
Ankerの「Nano Charging Station (6-in-1, 67W)」は、2口の電源コンセントのほか、USB Type-AコネクタとUSB Type-Cコネクタを2基ずつ備えたUSB充電機能が利用できる電源タップだ。
USB Type-Cコネクタを1ポート利用する場合は最大で67Wまでの出力に対応しており、USB PD対応機器なら高速な充電が可能。出張ではミニPCやモバイルモニターのほか、スマホやタブレットなども携帯するわけで、そうした機器への給電や充電がこの電源タップ1つで済むのは非常にありがたい。
ミニPCやケーブル、ACアダプタなどをまとめて収納
イーサプライの「EZ2-BAGIN023BK」は、幅32cm、奥行き20.5cm、厚み9cmのちょっと大きめなキャリングケースだ。セミハードタイプなので、落としても収納した機材が故障する危険性は低い。面ファスナーで固定できる仕切り板を同梱しており、収納したい機器に合わせて仕切りのサイズを自由に変更できる。
このサイズならミニPCやACアダプタ、各種機器の充電で使う充電器や電源タップ、マウスや各種ケーブルなど、一通りの機材は収納できるだろう。またもう少し小さいサイズも用意されているので、持ち運びたい機器に合わせて選択したい。