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インテル、IDFの総括や今後のマーケティング戦略を報告
(2013/9/25 17:14)
インテル株式会社は25日、記者会見を開催し、同社代表取締役社長の吉田和正氏が、先だって米国で開催されたIntel Developer Forum (IDF) 2013を総括。また、マーケティング本部本部長の山本専氏が、直近および今後のマーケティング施策を報告した。
今回のIDFは、Intel本社の新しい最高経営責任者(CEO)のブライアン・クルザニッチ氏が初めて基調講演を行なうのも話題だったが、内容についても、チップ単体の性能だけではなく、製品の総合的な付加価値を生むためのロードマップについて説明するものだった、と吉田氏は紹介。
またIDFでは、技術革新はさらに加速しているが、変化する環境をどのようにビジネスに結びつけるのか、またIntelがなぜ成功しているのかということも言及され、吉田氏は、それは他社に先行して22nmで3Dトランジスタを製品化させたプロセス技術が大きく寄与しており、今後も年末に14nmプロセスとなる「Broadwell」の生産を開始し、リードをさらに広げていく姿勢を強調した。
さらに同イベントでは、新しいカテゴリの製品として「Quark」を発表。「もののインターネット」と呼ばれる組み込み機器向けのSoCであり、バックエンドサーバーから組み込みまで、トップツーボトムでIAを展開していくとした。
また、Bay Trail-Tの実装例として、AndroidおよびWindowsを搭載したリファレンスタブレットと、8型程度の未発表の東芝製Windowsタブレットも紹介された。
このほか吉田氏は、IAのタブレット分野への浸透の実例として、名古屋市療養サービス事業団での訪問看護師による利用や、独自のプレゼンアプリを組み込み、札幌市立稲穂小学校で採用され、教育現場でタブレットPCが効果を上げていることを紹介した。
続いて山本氏が、この半年間に行なった施策として、ゴルファー向けメディアとのタイアップや、キッザニアでの子供向けのサッカーパビリオンの出展などスポーツを通じて、新しい層のユーザーにリーチしたことなどを紹介。
今後も、どちらかというと固い企業と捉えられがちなイメージを払拭し、新しいやり方でユーザーに接し、製品をゆっくり、しっかり体験してもらえる場所も提供していくと語った。