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最大512GBメモリの新型「Mac Studio」。M4 Max/新チップのM3 Ultra搭載

Mac Studio

 Appleは、M4 Maxまたは新チップのM3 Ultraを搭載可能なプロ向けデスクトップの新型「Mac Studio」を12日に発売する。すでに予約を受け付けており、価格はM4 Max搭載モデルが32万8,800円から、M3 Ultra搭載モデルが66万8,800円から。

 同社が2024年10月に発表したM4 Maxに加え、今回新たに発表したM3 UltraをSoCとして選択可能なプロ向けデスクトップ。M3 Ultraは、同社独自のUltraFusionパッケージングアーキテクチャにより、2つのM3 Maxのダイを接続して構築した高性能チップとなる。前世代のM2 Ultraと比べてCPU性能で最大1.5倍、GPU性能で最大2倍のパフォーマンスを発揮するとしている。

M4 Maxに加え、新チップのM3 Ultraも選べる

 加えてM3 Ultraでは、最大32基のCPUコア、最大80基のGPUコア、32基のNeural Engine、最大512GBのユニファイドメモリを搭載可能。メモリ帯域幅は最大819GB/sに達する。最大24ストリームの8K ProResビデオ再生、最大8系統の映像出力、H.264/HEVC/ProResのエンコードおよびデコードにも対応し、大規模言語モデルの処理や長編映画の編集など、極めて負荷の高いワークフローにも活用できるとする。

 一方のM4 Maxでは、最大16基のCPUコア、最大40基のGPUコア、16基のNeural Engine、最大128GBのユニファイドメモリを搭載可能。メモリ帯域幅は最大546GB/sに達する。こちらは最大18ストリームの8K ProResビデオ再生、最大5系統の映像出力、H.264/HEVC/ProResのエンコードおよびデコードにも対応し、動画編集や音楽制作をはじめとしたプロ用途に好適としている。

 また、M4 Max/M3 Ultraモデルの共通の特徴として、最新のThunderbolt 5をサポート。対応機器と最大120Gbpsでの高速データ転送が可能となっている。チップに直接組み込んだ独自設計コントローラにより、各ポートに専用の帯域幅を確保しており、高い性能を発揮できるという。Apple Intelligenceにも対応している。

 そのほか、筐体デザインは従来のコンパクトな形状を継承。M3 Ultraモデルでは、前面ポートもThunderbolt 5となっている。

背面

 主な仕様はM4 Maxモデルの場合、14コアCPU+32コアGPUまたは16コアCPU+40コアGPU、36GB/48GB/64GB/128GBユニファイドメモリ、512GB/1TB/2TB/4TB/8TB SSDを搭載。

 インターフェイスは、Thunderbolt 5 4基、USB 3.2 Gen 2 Type-C 2基、USB 3.2 Gen 1 2基、10Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、HDMI 2.1、SDカードスロット、3.5mmヘッドフォンジャックなどを備える。

 M3 Ultraモデルの場合、28コアCPU+60コアGPUまたは32コアGPU+80コアGPU、96GB/256GB/512GBユニファイドメモリ、1TB/2TB/4TB/8TB/16TB SSDを搭載。

 インターフェイスは、Thunderbolt 5 6基、USB 3.2 Gen 1 2基、10Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、HDMI 2.1、SDカードスロット、3.5mmヘッドフォンジャックなどを備える。

 本体サイズは共通で197×197×95mm。重量はM4 Maxモデルが2.74kg、M3 Ultraモデルが3.64kg。