ニュース

Apple、Thunderbolt 5対応となった「M4 Pro」「M4 Max」

M4シリーズ

 Appleは、新型プロセッサ「M4 Pro」および「M4 Max」を発表した。5月投入のiPad Proから採用が始まった「M4」とあわせて、M4シリーズでも3種類のプロセッサが用意されたかたち。ともに第2世代3nmテクノロジーで製造される。

 M4シリーズでは、業界最高のシングルスレッド性能などを謳うCPUに加え、前世代比2倍高速なレイトレーシングエンジンを備えるGPUを搭載。上位モデルとなるM4 ProおよびM4 Maxでは、120Gbpsの高速データ転送を実現するThunderbolt 5に新たに対応。ユニファイドメモリの帯域幅は最大75%増加、AI向けのNeural Engineは最大2倍高速した。Apple Intelligenceもサポートしている。

M4 Pro

 M4 Proは、最大10基の高性能コアと4基の高効率コアによる、最大14コアCPUを搭載。M1 Proと比べて最大1.9倍、Windows搭載AI PCと比べて最大2.1倍高速だとする(Core Ultra 7 258V搭載のMSI Prestige 13 AI+ Evo[A2VMG-014US]のテスト結果、以下同)。GPUは最大20コアで、M4の2倍のグラフィックス性能を発揮できるという。

 ユニファイドメモリは最大64GBで、M3 Pro比75%増となる273GB/sの帯域幅を確保。高速化されたNeural Engineと組み合わせることで、AI機能であるApple Intelligenceのモデルも高速に動作するという。

M4 Max

 M4 Maxは、最大12基の高効率コアと4基の高効率コアによる、最大16コアCPUを搭載。M1 Maxと比べて最大2.2倍、Windows搭載AI PCと比べて最大2.5倍高速だとする。GPUはM4 Proの2倍となる最大40コアを内蔵する。

 ユニファイドメモリは最大128GBで、最大546GB/sの帯域幅を確保。約2,000億パラメータの大規模言語モデルでも簡単に取り扱えるとしている。メディアエンジンはビデオエンコードエンジンとProResアクセラレータを2基ずつ装備。高性能な一方、Apple Siliconの持つ省電力性により、ノートPCでも長時間のバッテリ駆動を実現できるとする。