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Core Ultra搭載のMSI製ポータブルゲーミングPC「Claw」が国内発売へ

MSI Claw

 エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は2日、都内で記者説明会を開催し、この中でCES 2024のタイミングで発表されたポータブルゲーミングPC「Claw」を始め、発表予定/発表済みの新製品について解説した。

 Clawは、先立って発売されたASUSの「ROG Ally」やレノボの「Legion Go」に続く、大手PCメーカーによるポータブルゲーミングPCの第3弾。日本での発売は現時点では「(2024年)年内」としたものの、詳細時期や価格は未定だ。

 ポータブルゲーミングPCについて、ROG AllyもLegion GoもRyzen Z1 Extremeを採用しているが、ClawはIntel Arcを内包するCore Ultraを搭載するのが最大の特徴で、競合より高い性能を実現すると謳い、その性能はエントリー向けゲーミングPCに搭載されるGeForce RTX 2050以上だという。

 また、同社のゲーミングPCらしくRGBライティング「Mystic Light」にも対応しており、ジョイスティック周囲に加え、アクションボタン部も光るのが特徴となっている。背面にはマクロキーボタンを備える。インターフェイスとして、Thunderbolt 4のほか、microSDカードスロット、指紋センサー付き電源ボタンなどを搭載する。

MSI Clawの登場
Clawの主な特徴
GeForce RTX 2050以上の性能を謳う
各種ショートカットボタンを搭載
背面にマクロキーボタンも備える

 同社のゲーミングノートには「MSI Center」と呼ばれるシステムソフトウェアがプリインストールされているが、Clawでは専用のUIを備えた「MSI Center M」を搭載。Steamといったさまざまなゲームプラットフォームへのアクセス、ゲームのクイック起動、システム設定へのクイックアクセスが可能となっている。ジョイスティックでマウスポインタを動かす「Desktop Mode」も利用できる。

 冷却にもこだわっており、左右に分散させるデュアルファン構造となっている。ファンは本体後部だけでなく、プロセッサの上部なども流れるようになっており、排気面積を増やす工夫などを行なうことで、長時間ゲームプレイ時の発熱を抑えたとしている。さらに、バッテリは53Whと大容量で、JEITA 3.0に基づく計測で動画再生時最大7時間、アイドル時8時間。ゲームプレイ時でも2時間の駆動を実現している。

 周辺機器として、ポーチやガラス保護フィルム、ストラップをセットにした「アクセサリーパック」を用意するほか、USB Type-C接続のドッキングステーションも用意する予定があり、有線LANやHDMI出力などが可能になるとした。

独自冷却機構により放熱性を向上
53Whの大容量バッテリを内蔵
MSI Center Mの機能その1
MSI Center Mの機能その2
ジョイスティックでマウスポインタを動かせるDesktop Mode
周辺機器など

 製品ラインナップとしては、Core Ultra 7 155H/1TB SSD搭載の上位モデルと、Core Ultra 5 135H/512GB SSDを搭載した下位モデルを用意する。いずれも仕様は共通で、メモリ16GB(LPDDR5)、1,920×1,080ドット/120Hz/タッチ対応7型液晶ディスプレイを備える。このほか、Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4に対応する。本体サイズは294×117×21.2mm、重量は675g。

MSI Clawの主な仕様
MSI Clawの展示
左側コントローラ
右側コントローラ。アクションボタンも光るのは珍しい
本体上部のインターフェイス
本体背面は通気孔が多く用意されており、放熱性はよさそうだ
赤い爪痕? が残っているメタルメッシュが特徴的

軽さではなく速さ重視のビジネスPCやゲーミングノートも多数投入へ

 このほか発表会では、軽さではなく速さを重視し、メモリも換装可能なビジネス向けノート「Modern 14」シリーズ、18型液晶で最大192GBのメモリを搭載できるゲーミングノート「Titan 18 HX 14V」、Core Ultraを搭載したクリエイター向けの薄型ノート「Prestige 16 AI」、同社最軽量となるゲーミングノート「Cyborg 14」シリーズなども紹介された。

Modern 14
軽くはないが、速さに重視した設計
メモリやSSDも増設可能
説明では謳われていなかったが、再生プラスチックを採用している点もユニークで、環境配慮モデルとなっている
Modern 14の実機
Cinebench R23の結果
メモリ192GBに対応したTitan 18 HX 14V
メモリはDDR5でノンバイナリにも対応。SSDはPCI Express 5.0への対応を謳う
搭載されるプロセッサはデスクトップ版を転用したもののため、排熱に配慮した
Titan 18 HX 14Vの実機
Titan 18 HX 14Vの実機
タッチパッドも光るのが特徴
右側のインターフェイス
左側のインターフェイス
Prestige 16 AIシリーズはCore Ultraを搭載
Core UltraによりAIへの対応を謳う
DCI-P3への準拠、DisplayHDR TRUE BLACK 600への対応など、ディスプレイの妥協もない
Prestige 16 AIのインターフェイス
大容量バッテリの搭載
Prestige 16 AI Evo B1Mの実機。AIに対応することにより、CPU内蔵GPUでもStable Diffusionは高速
Cyborg 14。重量を1.6kgに抑えた同社最軽量モデル
最軽量で安価でありながら、重要なポイントを押さえた
GeForce RTX 4060/4050 Laptop GPUは45Wタイプ。だが、65WのGeForce RTX 3060よりも高速
Cyborg 14のインターフェイス
Cyborg 14の実機
なお、MSIノートPCのイメージキャラクター「美星メイ」のテーマを搭載したCrystalDiskMark/CrystalDiskInfoも今春登場予定