イベントレポート

MSIのポータブルゲーミングPC「Claw」にLunar Lake搭載モデルが登場

 MSIは、台湾にて開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2024にてブースを出展中。今後登場予定のLunar LakeやRyzen AI 300シリーズを搭載したノートPCなどを展示している。

 Lunar Lake搭載機では、16型「Prestige 16 AI+ Evo B2VM」、14型「Prestige 14 AI+ Evo C2VM」、13.3型「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」、13.3型「Summit 13 AI+ Evo A2VM」を展示中。加えて、ポータブルゲーミングPCの「Claw」にもLunar Lake搭載モデルが登場する。

 このうちPrestige 13 AI+ Evo A2VMは、CPUにCore Ultra(Lunar Lake)を搭載し、13.3型2,880×1,800ドットOLEDパネルはDCI-P3 100%の色域をカバー。マグネシウムアルミニウム合金シャーシを採用し、990gの軽量設計となっている。

 また、「Claw 8 AI+ A2VM」は、CPUをLunar Lakeに刷新。8型120Hz/タッチ対応IPSパネルやCooler Boost HyperFlowといった機能は引き続き搭載している。

Prestige 16 AI+ Evo B2VM
Prestige 14 AI+ Evo C2VM
Prestige 13 AI+ Evo A2VM
Summit 13 AI+ Evo A2VM
MSI Claw(Lunar Lake搭載モデル)

 Ryzen AI 300シリーズ搭載機では、16型「Summit A16 AI+ A3HM」、16型「Stealth A16 AI+ A3XV/A3HV」、16型「Prestige A16 AI+ A3HM」を展示中。

 このうちStealth A16 AI+ A3XV/A3HVは、CPUにRyzen AI 9 HX 370を搭載したゲーミングノート。16型2,560×1,600ドット/240Hz対応IPSパネルや、GeFore RTX 4070 Laptop GPUなどを備えている。

Summit A16 AI+ A3HM
Stealth A16 AI+ A3XV/A3HV
Prestige A16 AI+ A3HM

 また、大型ディスプレイと豊富なAI機能を搭載した「MEG Vision X AI」も展示されていた。本体前面のディスプレイは、PC本体のサブディスプレイとしても動作しており、カーソルやタッチで操作できる。

 独自のAIエンジンを統合しており、使用中のアプリにあわせてハードウェアの設定やモードを自動的に切り替えたり、ローカル生成AIを使った画像やテキスト生成、チャットボット機能などが利用可能。マイクとスピーカーも内蔵しており、Microsoft Copilotに音声で質問することもできる。

MEG Vision X AI
ローカルで動作する生成AI機能
天面にはIntel CEO パット・ゲルシンガー氏のサインも入っていた

湾曲では世界初のデュアルモード対応ゲーミングモニター

MPG 321CUPF

 モニター製品では、4K/160HzとフルHD/320Hzの2つの表示モードを切り替えられる、デュアルモード対応31.5型湾曲ゲーミングモニター「MPG 321CUPF」が展示されている。

 フレームレート優先か解像度優先かを選べる機能で、プレイするゲームタイトルに応じて使い分けできる。なお、こういったデュアルモード対応モニターとしては世界初の湾曲パネル採用製品だとしている。パネルはVA、曲率は1,500R。

 そのほかパーツ関連では、IntelおよびAMDの新CPUに対応するマザーボードに加え、新たなメモリ規格であるCAMM2対応製品、MSIとIntelが共同開発している新メモリ対応マザーボード、大型ディスプレイ搭載水冷クーラーなどが展示されている。

Intelの新CPU(Arrow Lake)対応マザー
Wi-Fiアンテナがねじ込まず差し込むだけでよい設計に
CAMM2対応の「Z790 PROJECT ZERO PLUS」。各種コネクタを前面から排除している点も特徴
CAMM2スロット部
MSIとIntelが共同開発しているという新メモリ規格対応マザー(Intel Z790)
現時点の名称はMini_CUDIMM。回路の均一性を高め、遅延を抑えるという。
AMDの新CPU(Ryzen 9000シリーズ)対応マザー「PRO X870-P WIFI」
こちらもRyzen 9000シリーズ対応の「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」
PCIe 5.0対応M.2 SSDを2枚内蔵できる拡張カード「M.2 XPANDER-AERO SLIDER GEN5」
ラッチをひねるとSSDが取り出せる設計