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Googleアシスタントが「Gemini」に完全移行

 Googleは14日(現地時間)、モバイル版Googleアシスタントを、生成AIを活用した「Gemini」へ完全移行する計画を発表した。今後数カ月をかけてGeminiへアップグレードするという。

 2025年内には従来のGoogleアシスタントがほとんどのモバイルデバイスで使用不可となり、アプリストアからもダウンロードできなくなる予定だ。なお、Android 10以上かつ2GB以上のRAMというGeminiの動作要件を満たしていないデバイスは対象外となる。

 同社が2016年に発表したGoogleアシスタントは、自然言語処理と音声認識技術により、より自然な方法でGoogleからサポートを受けることを可能にした。その約10年後の現在、生成AIによる新たなプラットフォームの転換期を迎えていると同社は位置づけている。また、すでに何百万人ものユーザーがGoogleアシスタントからGeminiに移行しており、新しいAI機能の有用性を実感していると謳う。

 今後の展開として、Googleはタブレット、自動車、ヘッドフォンや腕時計などのスマホと連携するデバイスもGeminiへアップグレードする予定だ。さらに、スピーカーやディスプレイ、TVなどのホームデバイスにもGeminiを搭載した新しい体験を提供予定で、詳細は今後数カ月以内に発表されるとしている。これらのデバイスでは、それまでの間、従来のGoogleアシスタントが引き続き利用可能だ。

 Googleによれば、Geminiの能力はGoogleアシスタントをはるかに超えており、AIだからこそ可能なまったく新しい種類の支援を提供できるという。自由な双方向マルチモーダルな会話を可能にする「Gemini Live」や、Geminiをパーソナル研究アシスタントに変える「Deep Research」などの機能が例として挙げられている。