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Wi-Fiによる現在位置特定時も通知。Windows 11 Insiderプレビューで実装

アプリが現在地にアクセスする際に通知を表示させることが可能に。オフにすれば通知なしで拒否できる

 Microsoftは18日(米国時間)、Windows InsiderのCanaryチャネル向けに「同25977」、Devチャネル向けに「Windows 11 Insider Preview Build 23570」、そして19日にBetaチャネル向けに「同22635.2486」を配信開始した。また、19日にはInsiderの全チャネル向けにWindows Subsystem for Androidのアップデート「2309.40000.8.0」を配信した。

 それぞれビルドで改善点や新機能が異なっているため、分けて簡単にご紹介するが、このうち「Xbox Game Bar」がスタートメニューの下、および設定→システム→アプリ→インストールされているアプリにも表示されるようになる改善は3ビルドともに共通となる。この変更はMicrosoftストアのアップデートを介して行なわれる。

Canaryチャネル向けの25977

 25977ではBluetooth LE採用の補聴器を新たにサポートした。これにより、Windows PCと直接ペアリングが可能となり、オーディオのストリーミングや通話が可能になる。

 また、アプリがGPSだけでなく、現在地特定のために周囲のWi-Fiリストにアクセスしたい場合も管理できるようになった。アプリ初回起動時に位置情報またはWi-Fi情報にアクセスしようとした時に、新たにプロンプトが追加される。さらに、SMB over QUICはクライアントの追加のアクセス制御オプションをサポートした。

新たに追加された現在地アクセスのプロンプト

 一方で、ドイツのキーボード拡張レイアウト標準「E1」および「E2」に対応し、これまで利用できなかったドイツ語の引用符なども利用可能となった。さらにWi-Fiパスワード確認時にQRコードを表示するようになり、モバイルデバイスと共有しやすくなった。

 修正点としては、25967に存在したゲーム起動や解像度変更時に発生した問題、タスクマネージャーにおけるナビゲーションパネルを開いた際の性能向上、特定のRARファイルを開こうとすると空白になるか、メモリ不足というメッセージが表示される問題を修正した。

Devチャネル向けの23570

 23570ではWindows Copilotが複数モニターで使用できるようになった。Copilotを表示させたいモニターにあるタスクバーのCopilotボタンを押すか(キーボード操作の場合、Win+Tでタスクバーのアイコンにフォーカスを合わせることも可能)、Win+Cのショートカットで最後に表示したモニターにCopilotを表示する。

 修正としては、ファイル エクスプローラー起動時にハングアップするいくつかの問題、日本語環境でスタートメニューのすべてのアプリリストの正しい場所に並べ替えられない場合がある問題、タスクバー検索のクラッシュの問題などへの対処が行なわれた。

Betaチャネルの22635.2486

 22635.2486ではスタートメニューの「すべてのアプリ」の下に、Windows 11システムコンポーネントに「システム」のラベルが表示されるようになった。一方、ビルド22631.2129で導入された改善版の画面キャスト機能はバグ修正のため一時無効にされた。

 このほか、表示言語がチェコまたはスロバキア語に設定されている場合にスタートメニューがクラッシュする問題、検索アイコンとラベルを使用しているユーザーが、タスクバーの検索アイコンが正しく表示されない問題について修正した。

Windows Subsystem for Android

 Windows Subsystem for Androidの2309.40000.8.0では、Android 13プラットフォームアップデートを適用。システムの安定性向上、およびグラフィックスの信頼性改善が行なわれた。また、.cerファイルがAndroid側と共有できるようになり、Android Geocoder APIもすべてのアプリケーションに対して有効なデータを提供するようになった。