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“非公式PS Vita 2”こと「GPD WIN 4」が国内で予約開始。実機をじっくり眺めてみた

 株式会社天空は、GPDが自ら“非公式PS Vita 2”と謳うWindows 11搭載のポータブルゲーミングPC「WIN 4」の予約を開始した。なお、現時点では価格は未定となっており、予約金1,000円をもって予約する形となる。これに先立ち、UMPC専門店「ハイビーム」にて、メディア向けのお披露目会が開催された。

 WIN 4は「WIN 3」に継ぐ、スライド式キーボードを搭載したポータブルゲーミングPC。WIN 3では静電容量式のキーボードであったが、WIN 4では浅いストロークでありながら“ポチポチ押せる”物理ボタンへの回帰した。

 また、液晶は1,280×720ドット表示対応の5.5型から、1,920×1,080ドット表示対応の6型へと高解像度化/大型化された。

 CPUは第11世代CoreからRyzen 7 6800Uへと進化し、性能が向上。GPUによる高解像化技術「Radeon Super Resolution」(RSR)が利用可能となり、ゲーム内のレンダリング解像度を下げて負荷を抑えながらフルHD解像度で楽しめる。

WIN 4本体
本体正面
本体背面
本体左側面
本体底面
本体右側面
本体上部
キーボードを開いたところ

 外観はPSPやPS Vitaを彷彿とさせるものとなっているが、画面が大きいほか、スライドでキーボードが現れるといった違いや、厚みの点で手にした時の印象が違う。ちなみに長年PSPユーザーだった筆者にとってみると、ホールド感がだいぶ違う印象を覚えた。

PSP(PSP-3000、下)との比較
PSP(PSP-3000、左)との比較
PSP(PSP-1000、左)やPS Vita(PCH-1000、右)との比較
Steam Deck(上)との比較
そのほかの小型キーボード付きデバイスとの比較

 WIN 4ではオプションのLTEモジュールを取り付けることでWWANにも対応できる。このモジュールは底面のUSB Type-Cで接続し、本体の溝にハマる仕組みとなっている。対応バンドなどは「WIN Max 2」と共通になる見込みだ。

 現時点では、本体色はマットブラックとピュアホワイトの2種類で、メモリ16GB/ストレージ512GB、16GB/1TB、32GB/1TB、32GB/2TB構成の4つが用意される見込みだが、このうち16GB/512GB構成はホワイトのみ、またストレージ2TBのみPCI Express 4.0対応SSD(残りは3.0対応)を採用する。重量は約600g。

 なお、WIN 4は現在Indiegogoでクラウドファンディングを実施しているが、価格はメモリ/ストレージが少ない方から順に799ドル、899ドル、999ドル、1,199ドルとなっている。実際の国内発売時の参考価格は順に14~15万円、15~16万円、16~18万円、19~20万円台とほかの機種と同等になる見込み。

筐体で数えると10機種目になるWIN 4
WIN 4の主な特徴など
なお、SteamOSも将来的にはデュアルブート可能になる見込みだ
キーボード付きながらSteam Deckと比較すると小型
6型へ大型化したディスプレイ
スライドで現れるキーボードは物理ボタン。しかもバックライト搭載
丸みのあるグリップでホールド感が高まった
光学式のポインティングデバイスを装備
コントローラの特徴はWIN 3をほぼ踏襲するのだが、右ジョイスティックの配置がXboxコントローラなどと同じとなり違和感が減った
ジャイロやバイブレータも内蔵する
指紋センサーでワンタッチログイン可能
LTEモジュールもオプションで対応
有志が開発したTDP調整ツール(フリーウェア)をプリロード
参考価格など